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佐賀記念分析&全頭診断
おはようございますヒデです。本日は佐賀記念が行われます。今年初の地方古馬ダートグレード。果たして勝利するのはどの馬でしょうか。早速見て行きましょう。それでは本日もよろしくお願いします!
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1.傾向分析
脚質枠順傾向
Check:ドがすぎる先行有利
→直線が200mしかない佐賀競馬場。3コーナーから動かなければ差しが決まらないコース形状です。最終コーナーで4番手以内に入っているのが条件になります。捲り経験か先行経験のある馬を評価。
Check:外目の枠が有利に
→地方競馬の特徴の一つに「内が深い」というものがあります。結果内枠がやや不利に。外目に回す分ロスが生まれるため。結果として外枠が若干有利。
ローテー傾向
Check:JRA天下、人気薄でも走る
→南関東以外の中距離重賞は基本JRA天下。地方勢はチャンストウライが勝って以降、15年間馬券になっていません。
基本的に馬券になる馬は①前走掲示板or0.5秒以内②前走G1出走馬の二つ。
ただ、人気薄であってもダートグレードで実績のある馬は巻き返す可能性あり。昨年のデルマルーヴルがまさしくそのパターン。過去に名古屋GPを勝利した経験がありました。
血統傾向
Check:米国系中心
→AP Indy系が強い傾向に。22年にはAP Indy系が馬券内を独占、23年には前述のデルマルーヴルが穴を開けるなど存在感を示しており、近年のトレンドに。
Check:欧州系も○、サンデー系は近年不振
→近年存在感を示し始めているのが欧州系。昨年はドゥラメンテ産駒のバーデンヴァイラーが勝利、3着にはモーリス産駒のカフジオクタゴンが入っています。
逆にサンデー系は不振となっていますから、相手程度に抑えるのが定石になりそうです。馬券の相手にはよいかもしれません。
2.全頭診断
評価はSABCDの5段階。
Sは該当馬、勝利級の馬
Aは該当馬、連対級の馬
Bは馬券になる確率がある馬
Cは展開次第で馬券になる程度の馬
Dは今回厳しい馬
1.マンダリンヒーロー
評価:C
もう何度も話している通り、私は南関競馬ファンですが、だからこそ今回は厳しいとジャッジします。
サンタアニタダービー2着の実績はありますが、帰国後はヒーローコールに連敗。小回りの戸塚記念では6馬身、1.3秒差のまさに大敗で強調材料に乏しいのが現状です。
父シャンハイボビー産駒は外目の枠を得意としています。当馬も外枠に入ったハイセイコー記念がが一番孤高パフォーマンスだったことから、内枠というのは確実にマイナスでしょう。
また、テンの早いタイプではなく、どうしても長い末脚を使う展開になりますから、展開のハマり待ち感は否めないのも懸念材料。道中動いて3着確保というのが現実的でしょうか。
2.グランブリッジ
評価:S
近年のトレンドになりつつあるAP Indy系。立ち回りは器用で、急コーナーでお馴染みの川崎2100mエンプレス杯を0.5秒差の快勝。さらに前走は牡馬混合の名古屋GPで2着と大健闘。牡馬相手にも対等に渡り合えます。
ただ、少しシルバーコレクターとなり始めているところには懸念が残るところ。
シニスターミニスター産駒ですから、馬群に入って追走という形が一番。従って内枠に入ったのはこの馬にとってプラスに働くと考えて良いでしょう。
連軸として勝利も期待したい大物。牝馬であってもアドバンテージはありません。
3.メイショウフンジン
評価:B
中距離のダートグレードでは上位の常連。近二走は連続5着と精彩を欠いていますが、これはスパイラルカーブが苦手なのではないかと仮定しています。
昨年の下半期に出走した4レースのうちスパイラルカーブコースは2戦馬券外、馬券になったのは"非"スパイラルカーブでした。
佐賀競馬場はスパイラルカーブを採用しておらず、巻き返しも十分に見込めるところ。
血統で見るとホッコータルマエ産駒でも馬を外に置きたいような馬で、母父シニスターミニスターの気性をやや受け継いでいる格好になっています。
今回は外すぎず、非スパイラルカーブコースであるため巻き返しに期待。
4.マイネルナイペス
評価:D
ダートグレード初見参。JRA在籍時は2勝クラスで頭打ちでしたし、3年前の話。その後は川崎-高知と移籍を繰り返して昨年の秋に佐賀へ辿り着きました。
よく言えば安定、悪く言えば地方競馬の上位25%くらいのところをフラフラしている印象。
普段の九州重賞でよほど強い勝ち方ができない限り、この競走で地元勢は活躍できません。重賞頭打ちのこの馬も必然的に厳しいと言えます。
5.エイシンビジョン
評価:D
約2年ぶりの重賞出走(地方を含む)。18年末に地方へ移籍してから園田-金沢-高知と渡り歩きトレノ賞2着など実績を残しました。
ただ、昨年9月から移籍した名古屋では苦戦を強いられており、近3走も⑦⑧⑪と着順を落としています。前走は1700mで最後バテているような厳しい現状に。
それでも出走させてきた意図は色々と思うところがありますがこれは本筋からズレるのでやめておきましょう。
血統的にも合致しているとは言えませんから、今回は静観妥当です。記念馬券を買うくらいに留めておくのが賢明か。
6.ファルコンウイング
評価:D
浦和競馬場でデビューしニューイヤーCで3着、雲取賞2着、羽田盃3着と世代上位陣の一角を形成。
ただ、4歳となった一昨年から別馬のように走らなくなり、浦和小久保→川崎池田厩舎へ移籍したものの成績は上向かず。
その後名古屋に移籍に移籍して今に至ります。名古屋での成績は上位陣を形成するに留まっている現状。やはりここで勝ち負けになるレベルからは少し離されているように感じます。
かつての活躍ぶりを知っていると物足りなく感じますが、これはStorm Cat系が持っている早熟タイマーなのではないかと思うのです。ある一定から走らなくなるところなどもそっくり。
今回も期待するには至らないような気がします。
7.キリンジ
評価:B
この馬はいつまで経っても人気しないですね。生涯3人気以内なし。初勝利は5人気、JDD2着時も6人気。評価を下げられる傾向にあるようです。
ただ、この馬は地方の方が水が合うタイプ。今回も馬券内を考えれば十分目処の立つ一頭です。それは兵庫CSやJDDでも証明済み。
キズナ産駒の母父ルーラーシップですので、ズブくなってしまうのは当然。長くバテない末脚を繰り出すことのできるのが武器です。テンで置かれても末脚を武器に上がってくることも可能でしょうから、徐々に位置を上げる形で好走に期待です。
8.タガノファジョーロ
評価:C
長い末脚で佐賀の重賞を制覇してきた一流どころ。特殊な佐賀の砂に対応できた可能性があり、この馬が番狂せを起こす可能性も十分に考えられます。
元々三連勝で一気にJRA3勝クラスまで駆け上がった実績があるように、JRAで全く歯が立たなかったわけでもなく、さらに力をつけていれば砂の適性というアドバンテージが生きてくる可能性も。
脚質も自在で、先行しても差しても成績を残せているのは大きいですね。ただ、それでも対等とは言えず、展開の助けは確実に必要。
9.ヒストリーメイカー
評価:C
ご存知ヒストリーメイカー。かつてJRA在籍時には重賞の常連。末期には小倉開催のプロキオンSで14人気2着の活躍もありました。
その後は佐賀へ移籍して白鷺賞制覇、年末の中島記念も制覇。今や佐賀競馬場で1、2を争うトップランナーに。それを示すように今回はレジェンド山口勲騎手とのコンビ復活です。
今回は外目に入りましたから、再び穴を開ける可能性も十分。エンパイアメーカーの残り数少ない産駒、一発に期待したいところ。
10.ブレイブアモーレ
評価:C
佐賀では上がりを武器にシルバーコレクターとして存在感を示し続けていますが、今回その競馬ができるかは?
メンバーレベルが上がりすぎていますし、展開の助けが必要なのは間違いありません。
バンブーエール産駒といえばジャパンダートダービーを制したキャッスルトップのいる血統。一撃という意味では妙味もあります。一撃妙味はアリ。
11.ノットゥルノ
評価:B
現役屈指の大井競馬場巧者。ジャパンダートダービーを制し、昨年のJBCでは粘りを見せ2着。東京大賞典でも粘り混んでの4着と大井では存在感を示しています。
ただ、テンに遅かったり、同じ右回りでも平安Sでは凡走していたりと、右回りが得意かは?
また、ハーツクライ産駒らしく基本的には内枠が得意で、外枠は苦手。馬群に入らないといけないタイプですから、乗り方にも注文が。
これらの要素を考えると頭できます!というような単勝オッズになっていることには素直に頷けません。勝ちきれない前提での馬券の組み方が求められるところでしょう。
12.ケイアイパープル
評価:B
近走は不振気味もそこまでのマイナス要素がないのも事実。自分の仕事はしっかりとこなすタイプです。
前走は特殊な大井競馬場の2000mで度外視OK、それを除けば22年の名古屋GPを除いて1秒差以内でレースをまとめているのがその証拠。
また、パイロ産駒で馬群に入らない枠の並びは歓迎で、気分良く走れれば勝ちの目まで見えてきます。この馬は佐賀複勝率100%、パイロ産駒的にも昨年のデルマルーヴルなど存在感を示しているところも好感が持てます。
人気がなければ評価を上げて配当を狙っていくのも良いでしょう。
見解・買い目
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