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シリウスS分析「坂越え二度で騒然!?」

 おはようございます、ヒデです。今週で2場開催は最後(来週は3日間開催は3場が2日ずつ開催)となり、いよいよ秋の香りが強くなってきました。それでも気温は30度に届くなどなかなか気温は安定しません。今週は楽しみな競走が多い週間、今週の分析はシリウスSとスプリンターズステークス、凱旋門賞をお送りしていきます。それでは今週もよろしくお願いします。

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1.枠の偏りはないものの…!?

 今回も先週同様、阪神開催の5回を参考にしています。
 さて、阪神競馬場で開催される阪神ダート2000mは4角奥のポケット地点、芝コースからスタートします。これは東京競馬場のダ1600mなどと同じく外枠のほうが有利に考えがち…ですが、案外枠の偏りはありません。逆に内枠のほうが勝ち切るには有利な傾向になっているのです。
 内枠で穴を開けた年といえば2017年。2枠からスタートした11人気のメイショウスミトモが最後の直線、馬群の中を縫って抜け出し勝利。重賞初勝利を飾りました。
 このケースを見るとわかる通り、内枠差しの馬が有利になっているというのがこのレースの特徴といえます。芝スタートで最初の加速がつくことに加えて坂を二回越えることになりますから、非常にタフになりがちであるところが影響しているのかもしれません。

2.急坂の適性が問われる!?

 先ほども書きましたが、阪神の急坂を2度越える難解なコースです。そのため、やはり急坂の適性は問われることになります。その急坂の適性を見抜くためには類似したコースで好走している経験があるかを確認するのがよいでしょう。
 同じく急坂を二度通るのは中山競馬場のダート1800m、中京競馬場のダート1800m、1900m、阪神競馬場のダート1800m、2000mなどが該当します。
 これらのコースで好走している馬は当然走りやすく、直近の阪神開催だった2019年は1着ロードゴラッソはダート転向後挙げた3勝はともに前述のコース、2着のアングライフェンも中京ダート1900mのオープン競走アルデバランSで勝利、3着のメイショウワザシも新馬戦を阪神ダート1800mで快勝といずれも結果を残していました。
 それでも19年は6-7-5番人気で決着、三連複は11万円超の結果となりました。このような配当が生まれた要因として、適性よりも実績が重視される傾向が挙げられます。結果として実績馬に人気が集まり、馬券的には盲点になりがち。特に前残りの多い”イメージ”のあるダートだからこそ馬券的な妙味が生まれるのかもしれません。

3.パワー重視で重視したい血統とは!?

 これまでの分析から非常にタフで適性が重要となってくることを説明してきましたが、それは血統面からも顕著に出ています。
 私は普段2000m以上のダートコースで「サンデー系とキンカメ系を狙え」と言いますが、この競走ではこの説も一旦お休み。キンカメ系は9頭出走して2着が2頭だけと極端に通用していないわけではありませんが、軸にするほど有利なわけでもありません。ただ、サンデー系が【 2- 3- 2-22/29 】で馬券になった馬が半分近くのシェアを占めていることを考えると物足りなさを感じます。
 サンデー系で狙えるのはゴールドアリュール産駒やネオユニヴァース産駒などのダートサンデー系、ハーツクライ産駒などの中距離サンデー系が次点といったところで、単距離が得意なタイプやディープ系はあまり期待することはできません。サンデー系は上記二系統だけを狙っていくのがよさそうです。

 案外狙えるのはミスプロ系。その後東京大賞典を3連覇したオメガパフュームをはじめ10頭出走して2勝。19年3着のメイショウワザシもアイルハヴアナザー産駒で米国ミスプロ系と好調であることは疑いようがありません。中距離をこなせている米国ミスプロ系は評価を上げておくのが良いでしょう。

4.該当馬

 それではシリウスSの該当馬を見ていきましょう。

1.キリンジ
内枠〇 差し〇 坂適性〇 血統〇?

 ジャパンダートダービーでは外枠を活かして最後に伸び2着。世代最強を謳われたミトノオーに先着。実力はかなり上位です。今回は重賞の勝利経験もなく、3歳馬ということも考慮された54キロの斤量と恵まれた印象。キズナ産駒もダートをこなせますし、坂適性も〇ですから期待できます。

8.サンマルレジェンド
中枠〇 先行〇? 坂適性〇 血統〇

 地方で再起を果たし、以後JRAでも急坂コースで3勝。ついにオープンクラスに昇級しました。昇級初戦のBNS賞では7着と敗れましたが、2走目の今回ならば楽に先行してそのまま残れるだけの力を持っているはずです。ダノンレジェンド産駒の底力にも期待。

12.クリノドアゴン
中枠〇 差し〇 坂適性〇 血統〇
 
 昨年の同競走(中京開催)では昇級初戦のハンデを感じさせない4着。その後雨の浦和記念で勝利と活躍しました。今年は東海S12着の結果のみとなっていますが、じっくり乗り込んできていますし、急坂もこなせるタイプ。ヴァンヤールを外から被せることができればチャンス到来といえるでしょう。

業務連絡と独り言…

 9月最終週、今年もあと3か月となりました。いろんなことがある23年ですが、一言では表せません。毎度見ていただきありがとうございます。今は感謝を伝えるにとどめておきたい次第です。

それでは!
ヒデ

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