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シンザン記念分析「上りはかかっても...!?」

 おはようございます、ヒデです。いきなりの3連戦で疲弊する暇もないですが、JRAを含めて毎日競馬が開催されているのならばそれも問題なし…と思いたいです。
 さて、そんな3連戦の最終日は3歳重賞シンザン記念。こちらも4年ぶりに京都競馬場で施行されます。過去にはアーモンドアイやミッキーアイル、ジェンティルドンナなど、名馬の登竜門になってきたこの競走。波乱は少ないイメージですが、今年はどのような馬が有利な傾向となっているのでしょうか。
 早速見ていきましょう。それでは本日もよろしくお願いします!

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1.時計のかかる馬場だから!?

 昨年馬場改修の上リニューアルオープンを果たした京都競馬場。従って改修後初めての年始開催という事になりますが、オープン当初と比較して異様に上がり時計のかかる開催に。
 金杯の上がり3Fを過去5回の平均と比較すると過去5回は35.0秒だったのに対し、今年は37.2秒。平年よりも2秒遅い時計になっています。この結果瞬発力は届かず、例年以上に持続力が必要な馬場に。上がり最速も34秒台が出たら御の字と言う強烈な馬場です。

 過去のシンザン記念とこの傾向を照らし合わせると、2017年のシンザン記念が似たような傾向に。この時は上り38.1秒を要しており、その時と同じようなレース展開になると考えるのが良いでしょう。この時は後ろから行ったキョウヘイが勝利、馬券になったほか2頭も追込みとなりました。

 今年も差し馬場になると考えて馬券を組み立てるのがよさそうです。枠順的には3枠以降の中枠が有利になりそうですが、今年も内枠がやや不利ととらえる程度でいいでしょう。シンザン記念以外は内枠が不利になるような結果が並んでいます。

2.それでも重要なのは上り!?

 今年は上りがかかる馬場であるとは前述した通りですが、それでも前走までの上りが重要なのは変わりありません。そして過去5回の京都シンザン記念では好走率が50%のキラー条件があります。

 その条件こそ、前走阪神1勝クラス上り3位以内というもの。これは前述した17年に勝利したキョウヘイ(前走千両賞上り1位2着)など人気薄の好走が多数。特に16年には11人気と低評価だったシゲルノコギリザメが逃げて3着に逃げるなど活躍。
 今年はその条件に合致する馬が1頭しかいませんので、馬券には必ず含んでおきたいところです。

 この上り3位以内というのは阪神に限らず好走ケースが多く、17年3着のペルシアンナイトは前走中京こうやまき賞(500万下=現1勝クラス)を上り最速で勝利した経験が、2018年7人気2着と善戦したツヅミモンも前走は中山の新馬戦を上り最速で勝利と毎年のように人気問わず好走しているのが特徴。

 前走上り3位以下で好走した馬は基本的に京都または阪神での勝利経験や過去に重賞を勝利した経験のある馬がほとんどでした。上りが4以下でこれらの実績がない馬に関しては軽視するのが良いのではないでしょうか。

3.大系統御三家は安泰?

 ここで言っている大系統御三家とはロベルト・キンカメ・サンデーの事を指します。日本競馬界の芝は8割近くこの御三家が勝利しているといっても過言ではないでしょう。
 その御三家がこの競走でも強さを発揮しているということです。特に過去5回の開催では連対圏までをこの御三家が占めており、相当この競走との相性が良いことが窺えます。

 そして上りのかかっている今年の開催でもその傾向は健在。土曜日に行われた京都金杯ではジャスタウェイ産駒のコンペティドールが勝利、シルバーステート産駒のセッションが2着、イスラボニータ産駒のドゥードシボンが3着とサンデー系が上位を独占。この傾向をシンザン記念でも参考にするのが良いのかもしれません。

 上りががかかるということですから、必要になるのは末脚の持続力やパワー。だからこそkingmambo系やロベルト系も勝負になることもあるのです。とは言え、現在はkingmambo系がやや苦戦する馬場。キンカメ系の産駒×ディープや中距離サンデー系の組み合わせを狙うにとどめておくのが吉。

 代わりに存在感を示しそうなのが母父に米国系やDanzigの血が入っている馬。実際に1月6日に行われた京都最終レース(芝1800m)では8人気のアスクオンディープが激走のち勝利。馬連万馬券を演出しましたが、これもディープインパクト産駒×母父米国ミスプロ系のCurlinという組み合わせでした。
 今の馬場にはこのタイプが一番向いている可能性もあり、これらの組み合わせを狙っていくのが的中に近づくかもしれません。

4.該当馬

 それではシンザン記念の該当馬を見ていきましょう。

4.デルシエロ
内枠△ 条件◎ 差し〇 血統〇?

 この馬は強くお勧めできるわけではありませんので、評価は上げにくいですが、唯一の前走阪神1勝クラス×上り3位以内という上限をクリアしている馬です。
 やはりウインドハーヘアのクロスが良いのか、母父ディープインパクトのレイデオロ産駒はマイルで平均以上のアベレージを記録していますから、走るほう。
 気性難で2枠というのがネックでも今の馬場ならばこなせる可能性は高く期待が持てます。

11.シトラール
6枠〇 先行〇? 前走上り最速勝利〇 血統〇

 スワーヴリチャード産駒で母ジンジャーパンチという逸材です。実際に予想オッズでは上位につけているなど、注目の一頭。
 ただでさえハイアベレージの産駒でも、7枠はその全体の複勝率よりも20ポイント以上高く、マイルに関しては7頭が出走して2頭しか馬券外に沈んでいません。京都マイルでも実績があり、鬼に金棒。 
 半姉ルージュバックがきさらぎ賞を制しているように、牝系の適応力も高く、死角はなし。今回はこの馬から狙っていくのが良いかもしれません。そう言い切れるような実績馬です。

13.エコロブルーム
7枠〇 先行〇? 実績〇 血統〇

 血統面では狙いたい一頭。ダイワメジャー産駒と言えばマイルが得意なタイプが多く、この馬も良馬場の東京マイルで好走。2着馬に0.7秒をつける圧勝でした。
 母父系も穴を開けたミスプロ系(Candy Ride=Fappiano系)であり、今の馬場とマッチングも高そう。新馬戦はごちゃついて本来の力を発揮できていない点も期待を増長させます。
 ルメール騎手がこの馬を選んだあたりからも期待が窺えますから、ここは人気に応えて勝利…というのも十分に考えられる場面。期待は膨らむばかりです。

穴の一撃!
18.メイショウサチダケ

→不定期開催、穴の一撃。今回はこの馬が該当。この馬も母父アイルハヴアナザー(フォーティナイナー系)でミスプロ系の条件をクリア。さらに父系は好走が散見されるディープインパクト孫産駒。アドミラルと言えば青葉賞を制し、ダービーでも1人気に推された未完の大器(結果は3着)。初めての勝利馬が重賞も勝利する…そんな姿が見られてもおかしくはありません。
 とにかく逃げなければならないタイプではなさそうで、乗り方一つといったところ。現状そこまで差も感じませんから期待です。

業務連絡と独り言…

 三日間開催も残すはあと一日。執筆しながら見ていたアタック地方競馬ではダート改革の特集をしていましたが、こちらも目が離せません。今年はウィークデイも競馬をもっと皆さんに楽しんでいただけるようなコンテンツも出していきたいと思います。
 それでは!  ヒデ

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