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天皇賞秋分析「スローでズドーン!?」

割引あり

 こんばんは、ヒデです。気が付けば明日が10月最後中央競馬施行ということになります。そのレースが天覧競馬になるでしょうから、凄まじく大事な一戦になるでしょう。天皇賞ということになるでしょう。そんなめでたいレースならば当てたくなるというのが普通の考え方。
 ではその天皇賞は果たしてどのような馬が有利な傾向となっているでしょうか。それを分析していきたいと思います。それでは本日もよろしくお願いします。

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1.秋の府中は瞬発力勝負になる!

 秋の府中G1は完全にスローの瞬発力勝負になる舞台です。昨年は稀代の逃げ馬パンサラッサが逃げ残りましたが、普段はそのようなことが簡単に起きるレースではありません。昨年傾向からあれをすべての傾向と判断するのは危険です。
 残った馬のメンバーを見るとキセキ・パンサラッサ・アエロリットとG1馬が並んでいます。ただ、外枠が得意だったキセキ以外は2・3枠から逃げて残っていることを考えてG1馬が内枠に入って逃げるのが好走するのが条件です。外枠が不利になるのは完全にコース形状によるもの。外枠を特段得意としていないジャックドールでは厳しいのではないでしょうか。

 スローで瞬発力勝負になるのはコース形状影響しています。スタートしてすぐコーナーという形状から逃げ馬が加速しにくい傾向にあります。その影響で60秒少しで1000mを通過することになり、後方の馬も脚をためやすく結果としてスローペースから瞬発力勝負になるということになります。
 基本的には内枠から中枠の差し馬が有利なレースと考えてよいでしょう。

2.同距離よりも距離変更で!

 中距離の平均となるような距離設定の2000mですが、中距離マイスターが勝利するようなイメージはありません。それは過去の勝ち馬を見てもわかります。22年勝利したイクイノックスはその後有馬記念・ドバイSCを勝利しているようにもう少し長い距離が得意ですし、21年に制したエフフォーリアも同様に有馬記念を勝利しています。その前年20年を勝利したアーモンドアイはヴィクトリアマイルなどを制しており、ベストが2000mといったタイプではありません。
 実際に結果を見てみても安田記念から直行してきた組は【 2- 1- 1- 3/ 7 】で複勝率は50%を超えていますし、東京優駿からきた馬も【 2- 0- 1- 1/ 4 】でやはり好相性。さらに中2週でタイトなローテとなる毎日王冠も3着以内に入った馬に限定すると【 0- 0- 2- 2/ 4 】で好走歴があるなど、距離変更がマスト。この傾向は強く出ているので無視することはできません。

 また、上りタイムも当然重要になります。前走上り3位以内だった馬は【5- 1- 3-19/28 】で勝ち馬はすべて前走で上りを出せていたことになります。上りの出せている馬であれば超人気薄も掲示板まで台頭可能。21年にはサンレイポケットが10人気4着などがありました。上りが必要になる”イメージ通り”のレースになっていると考えてよいでしょう。

3.やはり欧州系優勢に?

 まず、一つ謝っておきます。昨日のアルテミスS分析では欧州系を猛プッシュしながらも1人気を外して印を公開してしまいました。ただ、これでいかに欧州系の血が今の東京に重要か理解してくれたかとは思います。
 この競走でも引き続き欧州系が好走しやすい舞台。特に近年はその傾向が顕著に出始めています。昨年勝利したイクイノックスは母父キングヘイロー、2着だったパンサラッサもロードカナロア産駒でキングカメハメハ系。21年を勝利したエフフォーリアは父エピファネイア産駒でやはり欧州系のロベルト系でした。
 一時期はディープインパクト産駒が好走していたため、母父系はバライティに富んでいましたが、現在は欧州系が強く出ています。いまや過去5年はサンデー系の勝利はイクイノックスのみ。そのイクイノックスも母父欧州系ですから、欧州系が入っていることが絶対条件になりそうです。

 これは長い末脚を使えるタイプが好走できるということを示しています。昨日も話ましたが、東京競馬場の直線は525.9mあるような非常に長いコース。そのため、徐々に末脚を伸ばしていくようなタイプが好走しやすいということになります。結局、キタサンブラック産駒もそのような傾向があるということなのかもしれません。これは確実ではありませんが。ガイアフォースもそのようなタイプであることからもその傾向なのかもしれません。

4.該当馬

 それでは天皇賞秋の該当馬を見ていきましょう。

3.ドウデュース
内目の枠○ 差し○ 前走○ 血統○?

 ダービー戴冠後は凱旋門賞へ挑戦。しかし、道悪に足元を掬われて19着。今年初戦の京都大賞典は快勝もドバイでは脚部不安で回避。なかなか使えていない印象はありますが、イクイノックスを破った馬。日本では安定していますし、長い末脚を繰り出せるのもプラス。
 ハーツクライ産駒の父母父(ハーツクライの母父)はトニービンでその産駒にはエアグルーヴ。天皇賞秋を制した女帝がいる血統。適性は高そうですから、再びイクイノックスを破っても不思議ではありません。期待できます。

6.ジャスティンパレス
枠○ 差し○ 前走○ 血統○

 天皇賞春を制したディープインパクト産駒。欧州系が強いと言いましたが、ディープインパクト産駒にはこの傾向が適用されないんです。そのためデータ血統派を混乱させる要因になっていると言えます。
 天皇賞春を制して秋に来た馬では同じディープインパクト産駒のフィエールマンがいます。決してノーチャンスではありません。それでいてこの人気は美味しすぎますよね。狙っていく価値はあるでしょう。

7.イクイノックス
枠○ 差し○ 前走○ 血統○

 勝っていますから、データを見ればそれは該当しますよ。ケチのつけようがない世界一の馬で、はっきり評価のできる馬でしょう。それはオッズが示しています。
 昨年のこのレースや今年のドバイで見せたパフォーマンスはインパクトがありすぎて印象に焼き付いていますが、果たして今回も手放しで評価できるのでしょうか?そのあたりは血統診断に譲ることにします。

業務連絡と独り言…

 天覧競馬。もちろん行ったことがありません。そして今年も行けません。次は何年後になるかはわかりませんが、どんなレースを見ても「俺天覧競馬見たから」ってマウント取られると思うと切なくなります。ズルい。
 前回の天覧競馬も牝馬が未出走でしたが、その時は大逃げの馬がいて最後捉えたエイシンフラッシュが勝利。しかもダービー馬でした。今年もダービー馬は一頭。しかも内目の枠。これはサインですか?
 下記からは血統診断。私の予想より役に立つという意見もありやす。笑
 今回も5000文字近いですが予想検討に役立つ情報盛りだくさんです。ぜひご覧ください!

血統診断

こちらではG1に出走する馬の血統適性と短評を掲載しています。
・血統適性はS〜Dの5段階。
・短評は100文字程度
・距離のほか、ローテや枠なども考慮して評価しています。
・特定の馬を批判をする意図はありません。今回のレースペース、展開、距離、脚質においてどうかをジャッジしています。少し辛口ではありますが、ご了承ください。

オークスはドゥーラを高評価!
・ダービーではソールオリエンスの敗戦を予言!
・安田記念ではソングラインの好走を予言!
・スプリンターズSでは評価SとAで決着!

サンプル(スプリンターズS)

10.マッドクール
評価:A
 春の春雷Sで勝利。前に行っての安定感は凄まじいものがあります。うまくいけば昨年のジャンダルムになる可能性を秘めていると考えられるでしょう。血統的にも欧州のスプリント王者であるDark Angel産駒ですから、ここで巻き返す可能性は秘めています。ここは血統の力に期待。

スプリンターズS分析より。

 ぜひご利用ください!

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5,253字

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