毎日王冠分析「これはマイルの前哨戦⁉︎」
こんばんは、ヒデです。秋の開幕週恒例のスーパーG2といえば毎日王冠。レーティングは115を超えてG1の昇格条件をクリアしている数少ないG2となります。そんなハイレベルな一戦にはやはりハイレベルな12頭が出走してきました。そんな毎日王冠は順当なのかそれとも波乱を呼ぶのか。早速見ていきましょう。
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1.人気馬は簡単に崩れないやはり展開知らず!?
昔から語り継がれる「府中千八展開しらず」。どの脚質も同じように走れるということで大橋巨泉さんが残した言葉ではありますが、毎日王冠もそれを地で行く結果となっています。過去5年で逃げ~追い込みまでがそえぞれ1勝以上しているのです。やはり、脚質に関してはあまり参考にはなりません。それどころか強い馬がしっかり勝ち切れる条件設定になっているといえます。
ただ、枠順に関しては若干ではありますが偏りが出現。全体的に中枠有利といった傾向になっています。勝ちこそないものの、4枠の成績は【 0- 1- 3- 3/ 7 】で複勝率57.1% とハイアベレージを残しています。これはコースの枠バイアスが強く出ているということではないでしょうか。同様に3枠も好成績を残しており、若干中枠が有利になっているということは頭にとどめておくのがよさそうです。
2.マイラー寄りのほうが活躍できる条件!?
天皇賞の前哨戦と位置づけられている毎日王冠。その設定から中距離適性の強い馬が強いというイメージが付きがちですが、実はマイラーの強い舞台。昨年はマイル重賞で重賞勝利した経験のある馬が馬券内を独占しました。過去5年、マイル重賞もしくは千八重賞を勝利した馬は【 5- 5- 2- 5/17 】で複勝率は驚異の70.6%。このことから馬券になりやすいのはマイラー寄りの千八適性のある馬であることは間違いありません。
これは開幕週でスピードが優位になっていることが原因の一つだと考えられます。瞬発力が極限に求められるような舞台なんですね。毎年上りが33秒台になっていることもそれを示した事象だと思います。今年もマイラー寄りの馬を中心に考えたほうが良いでしょう。
また、瞬発力が重要になるということはフレッシュであるほうが有利であるということ。始動戦だから当たり前だろとは言われるかもしれませんが、三か月から半年程度の休み明けの馬が好走しています。休み明けで好走できる馬は余計に走りやすく、それがディープインパクト産駒などが多いからこそ、波乱の少ない競走として知られるに至ったと考えることができます。
3.スピード重視で米国系にもチャンスあり!?
血統面も先ほどの話の延長になりますが、まずは休み明けのフレッシュな状態で好走できることが最初の条件になります。休み明けのディープインパクト産駒やハーツクライ産駒が好走しているところからもそれが顕著に出ていることがわかるでしょう。6年前になり今回はデータには入っていませんが、17年は休み明けのディープインパクト産駒であるリアルスティールとサトノアラジンが連対したことを考えても休み明けの重要性がわかるかと思います。まずは休み明けに強い血統を狙っていきましょう。
そしてもうひとつ重要なのは「スピード」適性。これは先ほどのマイル適性にも繋がってきます。スピードとは加速力で、それは米国系が得意である分野。ディープインパクト産駒などの祖であるサンデーサイレンス系が過去5年も4勝、そして残りの1勝もクロフネ産駒のアエロリットが挙げていることからも馬券になるのが米国血統優勢であることを示しています。日本の芝・瞬発力を示しているサンデーサイレンス系はもちろん、芝にも適性のある米国系の馬も要注意です。今年電撃参戦のデュガも米国系ですから面白いかもしれません。
逆にキングカメハメハ系は瞬発力不足が顕著に現れ、勝ち切るには至っていません。完全に消しとはなりませんが、軸には向かない印象。有力馬を相手程度にとどめておくのがよさそうです。
4.該当馬
それでは毎日王冠の該当馬を見ていきましょう。
1.シュネルマイスター
内枠〇? 前走〇 マイラー◎ 血統〇
一昨年の覇者ということで適性面には問題を感じないと思います。今日の東京芝を見ていると少し欧州系が入っているほうが良いような馬場でしたので、この馬が適性面では頭一つ抜けているような格好に。調整過程にも問題はないでしょうから、ここも引き続き期待です。
10.ソングライン
外枠〇? 前走〇 マイラー◎ 血統〇
春の古馬芝G1を完全制圧。規格外の適性を見せるソングライン。馬場が渋っても大丈夫なところを見れば開幕週の馬場でも十分適性範囲内。キズナ産駒ですから非根幹距離は歓迎。枠も中枠で有利に働きそうですから、馬券に向けて不安は少ないように感じます。サンデーレーシング同士のたたき合いとなるでしょうか。
12.デュガ
外枠〇? 前走△ マイラー? 血統〇
今回は変わり種を高評価してみたいと思います。基本的に可能性を広げるためにはありとあらゆることを行ってくる森秀行調教師。2勝クラスの馬をリステッド競走に出走させて5着に入れたりとかなりの千里眼を持っているのは言うまでもないでしょう。今回のPractical Joke産駒の当馬もマイルで実績がある以上全くノーチャンスとは言えません。覚醒も大いにあり得ます。
業務連絡と独り言…
本日は馬番の間違いをご指摘いただきありがとうございました。さて、毎日王冠は秋のスタートで非常に楽しいレースの一つですが、今年は少し寒い気がします。夏は暑くて今は寒い。本当に小さい秋のようになってしまいましたね。見つけなくても良いみたいです。
それでは!
ヒデ