履歴書がなくなり、面接はアバターでする世界
採用面接をする場合、事前に履歴書や職務経歴書をもらい、それをもとに書類選考をする。そしてその後ZoomやMeetなどを使いオンライン面接を行うという流れが普通かと思う。このプロセスを何の疑問も持たずにやっている人がほとんどだと思うが、この形式が本当にベストなのだろうか。
採用に携わる人であれば知っている人も多いだろうが、採用時には候補者のパーソナリティに基づく部分で合否を決めてはいけないことになっている。具体的に言えば年齢、性別、見た目、住所、婚姻歴、子どもの有無、宗教観、思想などが採用の合否に影響することはNGなのである。面接時に「結婚の予定はありますか?」などと聞くことは言語道断であるが、それ以外にも聞いてはいけない質問は多い。純粋に職務経験やスキル、能力などで判断することが求められている。
そういった基本的な考え方は知っていても人間にはバイアスがある。いくら「自分はバイアスなくフラットに判断している」と思っている人にでも無意識バイアスは必ず存在する。全く同じ職務経歴書を使い、名前だけ黒人によくある名前と白人によくある名前に変えて応募すると前者の方が書類通過率が低くなることは有名なバイアスの例として知られている。どんなに「差別は良くない」「バイアスはかけてはいけない」と思っていても何かしらで判断材料になっている可能性は極めて高い。
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