同じリュックを3回買い続けて使う理由
この記事は5時こーじさんの新刊「昨日も22時に寝たので僕の人生は無敵です」を応援するnoteとして、『仕事で成果を出す為に大切にしている習慣』をテーマに執筆したものです。
5時こーじさんのnote:https://note.com/kojijico/n/n1df72739921f
僕と会ったことある人は知っているかもしれないが、この6-7年ずっと同じリュックを使っている。
実は、2度壊れていてその度にまた同じリュックを買って使っている。しかも他のバッグ類は1つだけしか持ってなくて、どこに行くときもほぼリュックで向かうことにしている。
それ以外にも僕はほぼ同じものを繰り返し使っていることが多い。
靴はそのタイミングで基本的に毎日同じスニーカーで、もうダメかもとなるまで新しいものは買わない。洋服もそのシーズンはだいたい3パターンくらいを着回しているし、ご飯を食べにいってもだいたい同じものしか頼まない。
朝起きて食べるものや出かけるまでの行動もほぼ同じ。
仕事し始める時もだいたい同じ行動から始める。
あげればキリがないのだけど、基本的に同じペースで同じものを使ったり行動するようにしている。
この話をすると「あー仕事以外の意思決定の機会を減らしているんですね。ジョブズとかマークザッカーバーグみたいに。」と言われることもあるのだけど、実はまったく理由は違う。
なぜ僕がこのような習慣にしているか、それは
『想定外の事態をなるべくなくすため』にやっている。
それは自分の病気から始まった
スタートアップの経営者というすごく変化やチャレンジが好きそうな、変化することになんとも思ってなさそうな仕事をしているが、素の僕はまったくそんなタイプではない。
いまみたいに言語化はできていなかったけど、想定外の事態にすごく弱いなと気づいたのは小学生の頃。
学校にいく時に、教科書を準備していたのだがいつもあるはずの教科書がない。今思えばたったそれだけのことなんだけど、当時の僕はすごく焦った。冷や汗はすごいし、動悸は止まらない。。またすごくイライラもしたし、とんでもなくストレスフルだった。
それだけではない。
昔から「自分が1秒でも遅刻すること」に対して、とてつもなく焦ってしまう。この世の終わりなんじゃないかくらいの気持ちでパニックになる。だからできるだけ早く行こうと思ってかなり前もって出発するようにしていて、飲み会だとだいたい一番先に着いていることが多い。(最近はたまに間に合わないこともあるけど...そういう時は事前にめっちゃ言っておく。)
逆に、自分が先に着いていれば10分でも30分でも1時間でも待つのはなんの苛立ちもないし、心が落ち着いている。
子供の頃からそんなことがよくあったので、そういう性格なのかな?と思っていたのだけど、あまりに動悸がひどい、焦りが強い、イライラがすごい時が続いたので病院に行ってみた。
診断は「パニック障害」という病気だった。
パニック障害は人によって発症するタイミングやトリガーも違うし、症状も差があるようだけど、僕の場合は「想定外のことが起きること」がきっかけとなるようだった。
できる限り想定外を作らないこと、想定外に焦ってしまったり気持ちが不安定になることを避けることが、仕事や生活を順調に過ごしていくための大前提になった。
自分のパフォーマンスを阻害する要因を取り除く
パニック障害と自分が診断されるまでは「仕事のパフォーマンスを出すのに環境が〜、とか言ってんじゃねぇよ」と思っているタイプだった。
自分がやらないといけないことに対して、どんな時だろうがなんとかするのが仕事でしょ、と。
でも自分が病気であることがわかり、考えが一変した。
まず、自分がいかに焦らないか、いかに症状が出ないように働くかを考え始めたからだ。
なぜ同じリュックを使い続けるかというのもそこにある。
リュックが変わらなければ、いつもと同じ場所に同じものが収納されているようになる。毎回、あれはどこにいった?と探して見つからずに焦ってしまい、パニックの症状が出ることが防げる。
仕事の仕方も変えた。
Todo管理をやめ、来たものはなるべく早く処理してしまう仕事のやり方はここから生まれている。
Todoがたくさんになってしまうと焦ってしまい、その気持ちからパニック症状につながりかねない。出張の時もフライトのだいぶ前には空港に着いているし、機内ではなるべく仕事せず、おとなしくしている。万が一、酔って気分が悪くなったらそれがパニックの引き金になりかねない。。
こういった細かいことだけど、自分が仕事で成果を出すためにやっていることとして「想定外の事態を減らすための仕組み」をたくさん持っている。
仕事の成果の前に
僕は自分が病気であることを自覚して初めて「自分が心身ともに安定した状態でいること」の重要性に気づいた。
先ほども書いたが、それまでは「モチベーションとか心身の状態とかいってんじゃねぇよ」派だった。
当たり前だけど、仕事の前に人として一人一人は違う。
その人が自由に楽しく働ける環境や状態はそれぞれ違うという当たり前のことに気がついた。もちろん、それを自分で把握し、維持するための努力は各個人でも行うべきだけど、会社の経営者としてできるだけ働いているみんなのパフォーマンスを下げてしまう障壁は取り除いてあげたいと強く考えるようになった。
むしろそれがマネジメントのメインの仕事なのではないかとすら思う。
まだまだそれができているかを言われるとそうではないと思うし、家族含めて迷惑をかけていることも多分にあるけれど。。
「仕事の成果をあげる」
その言葉だけで考えると、スキルや経験、能力、などに目が向きがちだけど、それ以前に「自分が心地よい環境」はなにか。逆に「成果に向かえないのはどういう時か?」を各自が一回自分と向き合って、理解し、成果に向かえない要因を排除することを「習慣」にするのもいいのではないかなと感じている。
そんな僕のTwitterはこちらなので、よければフォローしてください!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?