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【読書の付箋】インセンティブとサンクションの幻想(『世界は贈与でできている――資本主義の「すきま」を埋める倫理学』近内悠太著、2020年、NewsPicksパブリッシング)

不定期かつ習慣的に読書するごく平凡な日常。
スローリーディングが好きなので、遅読ですが、その日に読んだ本の、その日に読んだ部分だけ、自分なりの湯上がり感を、綴ります。

今日の書籍は、
『世界は贈与でできている――資本主義の「すきま」を埋める倫理学』(近内悠太著、2020年、NewsPicksパブリッシング)

【今日の付箋】
インセンティブとサンクションの幻想



仕事のやりがいは、その仕事の贈与性によって規定される。だから、金銭を目的にして仕事をしてしまうと、仕事の「やりがい」からどんどん遠ざかってしまう。

たとえば、消防や教育の仕事は、倫理、義務感、誇り、プロ意識、勇気といった、内的動機(責任・使命)に基づいて成り立つ。

内的動機たる使命の直覚(「自分がやらなければならない、と気づくこと」)が発生して仕事は「天職」と言える様になる。人は、インセンティブ(報酬)によって行動し、サンクション(制裁)によって行動を抑制するとは限らない。

次回は、「献血はコスパが悪い」

【ひとこと】

働きがいは贈与性により規定される。インセンティブやサンクションによる、モチベートや行動抑制は本質的なアプローチにならない。

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