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#49 関係が苦手だとしても与える人になる

最近、発達障害という言葉をよく聞きます
学校で働いていると、
そういう生徒も増えてきています

それだけでなく、一緒に働いている先生、周りの人たちの中にも、
発達障害と自覚しているいないに関わらず、一定数いっていすういます

さらにそのことによって、
学校で、会社で、社会で、
うまく周りと調和することができずに、
苦しんでいる方も、少なからずいます

自分では良かれと思い、悪気なんてなくやったこと、
これが相手には不快にさせてしまう、怒らせたり、いらだたせたり、
そういうこともあったりします

生きづらさ、とも今では言われていますね

私たちはすべて、関係の中で存在しています

自分の親というのは、自分が生まれて初めて存在します
会社の上司も学校の先生も、
自分がそこに入社、入学してから、上司や先生になります

つまり関係ができて、存在するんです
これが、縁起えんぎです

人間と人間の関係の中で生きている、
しかし、発達障害によってそれが中々うまくできない

私自身は、身体障害者です

そういった障害によって、
人間関係をうまく営んでいくことができない、
あるいは、苦手だからとずっと家にこもり、
ほとんど人と関わらないという方が多いです

そこで、私たちみんなには、仏性ぶっしょうがあります

これは仏になれる素質と、ネットなどでは書かれていますが
そんな難しいことではなく、
それぞれみなさんに、感性や感覚というのがあります

これをぜひ育んでほしいです
そしてその上で、この縁起えんぎの中でうまく生きるために
大事なこと、それは、与えることです

自分に何が与えられるかと考えると、
自分にはそんなの何も無いと思うかもしれません

ですが、自分に自信を持ったり、智慧ちえを育んだり、
智慧ちえはありのままに見ることですよね
そして、自分の感性や感覚を磨く、
こうしたことも与えることにつながるんです

今はネットが発達しています
どこにいても、いろんな人とつながることができます
たった一つのスタンプや絵文字だけでも、
充分誰かに与えることができます
そういう時代なんです
でも、もっともっと与えるんです

私たちは誰しも、うまく生きようと頑張ります
でも、欲や怒り、怠けや混乱、落ち着きのなさ、
疑いなどが邪魔をして、頑張りにふたをするんです

決してそうは思っていなくても、
心があっちへこっちへと揺らぐんです

でもみなさんには、必ずできることがあります

どんなに小さなことでも、
自分はこれができるということを、
社会に与える方向へもっていって、活かしてほしいです

在宅で仕事してもいい、
そこから人と関わってもいい、
一時的にだけでも、誰かのところへ行ってもいい、
逆に、人と関わらない仕事もあります
間接的に直接的に関わる仕事はたくさんあります

私たちはどこまでいっても、関係の中で生きています
この関係の中でうまく生きていくには、与えることです

自信が持てなかったら、相手を想像すればいいです
慈悲じひの心も、智慧ちえもよくわからなかったら、
感性を感覚を磨けばいいと、そう思います

私たちは生きる上で、非常に不安があります

毎日何を食べようか、どんな仕事が得られるか、
自分は認められている、求められているかなど、
いつも不安がつきまといます

そして、この不安を解消しようと、自分の外に安心を求め続けます
食べ物や物や家や人やお金などですね

つまり、自分が周りから何かしらをもらっていないと、得ていないと、
不安になる生き物なんです
あれも欲しい、これも欲しい、もっと欲しいと、
求め続けて生きていく、これがまともな人間です

しかし、この本能のままに、それに従って生きてしまうと、
どんどん自分だけが、となってしまい、
自分の周りから人が離れてしまったり、生きづらくなってしまいます

もちろん完全に、この求める生き方をやめることはできません
ですからその中に、与えることを行ってみてはどうかということです

与えるのは、なんだって良いんです
自分の知識や経験、技術、物など、
あるいは、笑顔とか、そこにいる、とか

その時に、自分がその人から何かを得ようと思っていて構わないです
その上で何か自分もこの人に、何か与えられないだろうかと想う
他の人だけじゃなくとも、動物や植物や社会などへ

そのように自分の中の発想を転換していく、
これが私が何度か言っている、布施ふせです

本当にいろんな形、方法、やり方はあると思います
自分自身が何かしら与えてもいい、
あるいは、
誰かが与えようとしていることを、させてあげる

こうして、与えることの喜びを味わい、また味わわせてあげてみませんか?


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