#7 自灯明 自分を頼りにする生き方
さて今回の話題は、
自灯明のお話です
朝、ろうそくを灯し、線香を立てて
手を合わせる方も多いと思います
仏壇は基本的に、お釈迦様を祀るところです
家にお寺があるようなものですね
もちろん無くても、お花、灯明、香炉
この3つだけでもいいですし、
何も無くても気持ちを向けるだけでも構いません
ぜひこの時、灯したろうそくやキャンドルなんかがあれば、
その灯明を見てみてください
無ければ、気持ちを向けるだけでもいいです
お釈迦様は、このような言葉を残しました
「自分を灯明とし、頼りとし、
他人を頼らず、法を灯明とし、
拠り所として、他の拠り所にならず」
自らの行いによって、自らの努力で、
生きていきなさい、なにかにすがるのではなく、
自らを拠り所としなさい、
わからなくなったら、
法(仏陀の教え)を聞きなさい
このように、おっしゃっています
ただ、人間はそんなに強い人ばかりではないですよね
だから、お釈迦様が生まれるずっと前から
人間はあらゆる神に、祈りを捧げてきました
この弱い人間としては、
神を想像して祈る、すがるというのは自然なことです
赤ちゃんや子供には親が必要なように、
大人になったから、いざすべて一人でやりなさいって言われても
不安になりますよね、だから神様仏様ということもあります
ですが、行き過ぎては、頼りすぎては
やはり曲がっていってしまいます
自分できちんと考えて、
わからなければ聞いて、
そして、相手との関係性の中で生きていく
自分ではどうにもならないことが起きるという
ことが前提での、自灯明です
すべて自分の力で、自分に頼っていきなさい
ということではないですね
だから、どうにもならない時でも、
神様お願いなんとかしてとねだらず、自分が今、できることは何か、
自分ができる限りの努力を続けていく
自分以外のことは、なんにも思うようにコントロールできないですが、
自分の心、言葉、行いは、自分自身で選択できます
これが、仏教の教えですね
私たち人間は、人間が作った社会の中で生きています
そして、人間と人間の関係を生きていってます
これはもう完全に、人間都合の話ですよね
神様の話ではないですね
だから、大いなる者などにすがらず、
大概の人間の苦しみは、
人間同士の関係性の中で起きることです
ですから、人間の先生に伺って学んで
いけば分かる、出来ることがほとんどです
そこのところまで、神様に委ねていこうというのは
これは智慧が無い人のすることです
神様に委ねた方が解決しないことが多いです
We need nothing to reach Buddhist enlightenment
仏教の悟りに至るためには何も必要ありません
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