#11 自分軸・他人軸 極をとらない
さて今回の話題は、
自分軸・他人軸ということについてです
バランスとか中心、あるいは軸
これをしっかり持つというのは大事だなと
みなさん思われるかもしれません
これは、スポーツをしてると
よくわかると思います
軸がずれるとうまく打てない、蹴られない、
投げられない
ですがじっ～と、一か所に立っていては、どれも出来ません
常に同じ場所に立って、軸を決めて、
絶対この軸で、バットを振っても、
ピッチャーの投げて来る
いろんな球は打てませんよね
状況や場面によって、投げ込まれる球はコロコロ変わります
ここでやれば必ず、絶対、
なんていうところはありません
人によって意見もさまざまあります
正解かどうかは、やってみないと分からないです
自分はこう思う、私はこう思う、
よく話し合って、今回はこの意見で行くとスムーズに
うまくいきそう、となる
そしたらそっちに行きますよね
自分の意見が通ることもある
相手の意見が通ることもある
仏教には、中道
という言葉があります
かんたんに言えば、極をとらない
右なのか左なのか、上なのか下なのか、
自分なのか他人なのか、そんなのは常に変わります
なにかとなにかの間というのは、
絶対的じゃないく、相対的ですよね
ですから、どっちに行ったっていいね
その時その時で、こっちなら大丈夫であろう
という方へ行こうと、きちんと判断できればいい
これが、うまく生きるということです
自分軸、他人軸、
どちらも最近よく聞きますね
これらは単に、マーケティングです、対立概念です
大切なのは、何を目的としているのか、
どこに向かおうとしているのか、ここですよね
そこに行くには、どういったらいいのか、
こっちからの道がいいのか、
それともこっちの道なのか、
自分の意見が採用されたらそれでもいい、
他人の意見が採用されたらそれでもいい、
仏教には、四法印
という言葉もあります
一切皆苦
諸行無常
諸法無我
涅槃寂静
自分軸って、なんですか？
自分って、なんですか？
自分軸とか他人軸とか、
新たに創作された言葉がいっぱいでてきます
それに私たちは、捉われてしまいます
私には、この仏法の軸があります
なにか迷えば、ここを照らして、
私なりに、立ちまわっていきます
もし、仏教以外に、「あ～これは」というのがあるんであれば
そちらでいきます
きっと、それはないでしょうが…
自分のポリシーを貫いて、
うまく生きられるなら
そうしたらいいですし、
逆に、他人の意見を聞いた方がいいなら、
ちゃんとそういう状況が現れます
それは、固定されていないということですね
そして、私が毎朝参加している
「のっぽ珈琲～ちゃんねる」での、話題でも少し取り上げられていた
ランチタイムを楽しみにしていない、
つまりお昼ご飯を食べたくないのに、食べなければいけないとか、
極端に言えば、
生きたくなくても、生き続けなければいけないとか、
明日なんて来なければいい、と思うことがあったという話がありました
これは生きる意味を考えるのと同じように、
私たちの中で、ふとした瞬間、現れる心だと思います
多くの方が、感じていることだと思い、聞いていました
このような気持ちになったり、考えてしまう、
この時の配信者の、のっぽさんの言葉を借りると、
「ネガティブな思考」
これが起こる原因は、死の苦しみ、あるいは死の恐怖、
これを感じているからです
つまり、死ぬのが怖いと思っているからです
先ほども話しましたが、この世は諸行無常です
すべてのことが移り変わり、生まれては消滅を繰り返します
死ぬということは、生まれることと同じように自然なことです
すべての人は、必ず死にます
私たちの先輩方も、みんな死んできました
ですから、死ぬということは苦しみではないんです
怖がることでもないんです
それよりも、怖いことがあります
それは、ちゃんと生きなかったということなんです
生きている時に、あれをしようと思っていた、
これをしようと思っていた、
必ずこのことを死ぬ寸前に後悔するんです
ベストセラーになった本にもありましたよね
「人間は、ほとんどの人が何らかの後悔を持って死んでいく」
このように書かれていました
生きてさえいれば、いくら後悔したって、
やり直せたり、挑戦したりできます
でも、いざ自分がまもなく死んでしまうという時に、
何かを後悔する、こんな苦しみあるでしょうか？
私は、このことの方が怖いです
ちゃんと自分が生きなかった、これは怖いです
何らかの後悔、一つや二つならしょうがないのかもしれない
でもそれが100とか、たくさんあったら、
これは死にたくないですよね
何度かお話や投稿でも書いてますが、
人間は自分の頭の中の妄想で苦しむんです
どうせ死ぬのだから、子供が欲しいと考えるのはおかしいとか
生きるということは苦しいから、子供をつくらないとか
これも、人間だけが思うことです
動物たちは、そんなことは全く考えないです
これを聞いているみなさん、今せっかく生きているんですから、
死ぬことなんて、なにも怖がることじゃないんです
死んで雲の上に行って、何らかの力で手助けを、
残した家族にできるかなんてわかりません
それよりも、ちゃんと今、生きてみませんか？
やろうと思っていること、やってみませんか？
Take no pole, it always changes
極をとらない、それは常に変化します
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