#75 好きなことが仕事でなくてもいい好きなことがあるならやったらいい
多くの方が仕事をしています
好きなことを仕事にしようとか、
やりたいことを仕事に、などと、
よく言われます
高校生とよく話をするのですが、
やりたいことはある、
けれど、それで自分がどうなりたいのか、わからない
そのために行動したくても、
何から手を付けるべきかわからない
このようなことをよく聞きます
これは特に高校生だけではなく、
多くのみなさんも同じように、
直面する課題のように思います
仏教の教えに、八正道
というのがあり、苦を手放して明るく生きていくための、
実践方法なのですが、その8つの中に、
「正命」
という教えがあります
これは言わば、仕事のことです
私たちは生きていくために、
なにかしら働かなくてはいけません
そして、その働く職業や仕事、
これが他の人間だけでなく、
生き物や植物などの命、
あるいは社会に貢献する、
そういったものが良いですよということです
私たちは、小さい時にあれが好きだった、
これが好きだと感じ、
それをなんとか職業や仕事にしようと迷います
最初にも言いましたが、
「好きなことを仕事に」
すごく良い響きですよね😊
たしかに、自分が好きなことが、
他の人に貢献できることであれば、
それは仕事になり得ます
しかし、
好きなことを仕事にしなくてもいいんです
好きなことが仕事になったら、
それはなったでいいんです
小さい頃から好きだったことを、
今でも仕事にしている人はもちろんいます
多くの方が、好きなことではないのに、
生きるために働いているのも事実です
別に仕事をしながらでも、
かつて好きだったことはできるわけです
好きなことであるなら、
やるべきだとも思います
仕事があるから時間が取れないとも、よく聞きます
でも本当に好きなら、できるのでは、
やるんではないでしょうか?
私もそうですが、仕事から帰ってきた後でも、
何か用事の前でも、好きなことというのは、
やってしまいます
止められないし、止まらないんですよね
ですから、今この仕事に就いているから、
好きなことができないということはないと思うんです
やったらいいと、私は思います
どんなことでも、やってみるとわかります
これは仕事にはならないとか、
これは他の人の需要がないとか、
逆に、これは自分がやるべきだとか、
きっと社会に貢献できるとか、
様々なことがわかるし、体感できます
自分が最終的にどうなりたいかなんて、
そんなことかんたんにわかりません
それよりも、なにかしら役に立てないかを
考えた方が、ずっといいと思います
その中からきっと、いろんなことが見えて来て、
進みたい道が、朧気でも見えてくるはずです
ですから「正命」は、
誰かの役に立ったり、喜ばれたりする仕事なら良い、
それが決して自分が好きなことでなくてもいい、
そうじゃなきゃいけないなんてことはない、
好きなことならやってみたらいい、
そういうことだと思います