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名車を再現したミニカー達。


Ferrari 250 GTO

Ferrari 250 GTOの「250」はエンジンの1気筒あたりの排気量を示し、「GTO」は「Gran Turismo Omologato(グラン・ツーリスモ・オモロガート)」の略で、FIA(国際自動車連盟)が定めるレース出場に必要な公認(ホモロゲーション)を取得した車を意味しています。

製造期間は1962年から1964年で、前期型(1962~1963年)は「シリーズI」、後期型(1964年)は「シリーズII」または「250 GTO/64」と呼ばれます。また、4.0Lエンジンを搭載したモデルは「330LM」または「330 GTO」とも呼ばれます。生産台数はシリーズIが33台、シリーズIIが3台、330LMが3台の計39台ですが、330LMを除いて36台とされる場合もあります。

250 GTOはレースでの成功と希少性から高い評価を受け、オークションでは史上最高額の車として取引されたこともあります。 2018年には、1台が約7000万ドル(約100億円以上)で落札され、自動車史上最高額を記録しています。

250 GTOは以下の様なさまざまなミニカーメーカーより販売されています。
・Kyosho
・Bburago
・BBR
・Spark Models

Kyoshoから販売されている 250 GTO


Porsche 911 Carrera RS 2.7

ポルシェ911カレラRS 2.7は、1972年のパリモーターショーでデビューし、カレラの名を初めて冠したモデルで、「カレラ」という名称と「RS(Rennsport = レーススポーツ)」の意味を体現する車です。このモデルは、FIAグループ4のホモロゲーションを取得するために製造され、軽量化とパフォーマンスの両方を追求しました。

ポルシェ911カレラRS 2.7は、革新的な特徴と多用途性を備えた名車として知られています。量産車初のリアスポイラー「ダックテール」を採用し、空力性能を向上させたこのモデルは、フロントとリアで異なるタイヤサイズを組み合わせることでトラクションとハンドリング性能を強化しました。

当初はホモロゲーションのため500台の生産が計画されていましたが、顧客からの大きな支持を受け、最終的には1,580台が生産されました。軽量化を追求した「スポーツ(M471)」バージョンでは車重960kgを実現し、2.7リッター水平対向6気筒エンジンによる210PSの出力で0-100km/h加速5.8秒、最高速度245km/hという高い性能を誇りました。また、ボディには初めて「Carrera」ロゴが刻まれ、選べるペイントオプションで個性的なデザインも楽しめるモデルとなりました。

以下のミニカーメーカーから販売されています。
・Minichamps
・Spark Models
・Kyosho
・AutoArt
・MINI GT

Minichampsから販売されているCarrera RS 2.7


Nissan Skyline GT-R R34

Nissan Skyline GT-R R34は、日産自動車の代表的なスポーツカーで、GT-Rシリーズの中でも特に高い評価を受けています。R34は、R32およびR33に続くモデルで、その性能とデザインが大きな話題を呼びました。

Nissan Skyline GT-R R34は、優れたエンジン性能と技術を備えたスポーツカーで、特に走行性能において際立っています。搭載されたRB26DETTエンジンは、2.6リッターの直列6気筒ツインターボエンジンで、約280PSを発揮。耐久性が高く、サーキットから街乗りまで幅広いシーンで活躍可能です。0-100km/h加速は約5秒、最高速度は280km/h以上です。

さらに、ATTESA E-TS全輪駆動システムとスーパーHICAS四輪操舵システムにより、トラクションとハンドリング性能が向上し、サーキットでも高い競争力を誇ります。外観は、前モデルよりもシャープで攻撃的なデザインを持ち、空力性能を意識したエアインテークや大型リアスポイラーが特徴です。

テクノロジー面では、エンジン制御やトラクション制御をはじめ、走行中にタービン圧や油温などを表示する「Multi-Function Display」が装備されており、安定した走行性能を提供します。

映画『Fast & Furious(ワイルドスピード)』シリーズに登場したことで、R34は世界中の自動車愛好者の間で人気を博し、その名を広めました。この車は、単なるスポーツカーにとどまらず、文化的な影響を与える存在となっています。

R34 GTRのミニカーを販売しているミニカーメーカーは
・Kyosho
・AutoArt
・EBBRO
・Tarmac Works
・MakeUp
などがあり、プラモデルでの販売も多い一台です。

MakeUpの一台


Lamborghini Countach

Lamborghini Countach(ランボルギーニ・カウンタック)は、1970年代から1980年代にかけて生産されたランボルギーニの代表的なスーパーカーで、その独特なデザインと卓越した性能で自動車業界に大きな影響を与えました。

デザイン面では、イタリアのデザイナー、マルチェロ・ガンディーニによる鋭角的で前衛的なラインが特徴です。特に、斜めに開くシザードアや広いリアフェンダー、低いボディはレーシングカーを彷彿とさせ、未来的な美しさを持っています。

性能面では、最初の「LP400」モデルに搭載された4.0リッターV12エンジンは350馬力を発揮し、後の「LP5000 QV」では最高出力455馬力、最大速度280km/hを超える性能を誇りました。0-100km/h加速は5秒を切り、スーパーカーとして非常に高い性能を持ち合わせていました。

カウンタックは、映画やポップカルチャーにも頻繁に登場し、特に1980年代においてカーマニアや映画ファンに憧れの対象となり、ランボルギーニブランドを世界的に知らしめました。その革新的なデザインと高性能により、カウンタックは今もスーパーカーの金字塔として評価され続けています。

カウンタックを販売しているミニカーメーカーは、以下などがあります。
・Kyosho
・Minichamps
・AutoArt
・Solido
・MakeUp

Minichampsの一台


Ford Mustang (初代モデル)


Ford Mustang(初代モデル)は、アメリカの自動車メーカーであるフォードが製造したスポーツカーで、1964年に発売され、その後自動車業界に革命をもたらしました。Mustangは、アメリカン・マッスルカーの象徴的存在となり、スポーツカーのジャンルに新たな市場を創出しました。

初代Ford Mustang(1965年モデル)は、コンパクトでありながら力強い外観を持つスポーティでエレガントなデザインが特徴です。フロントの大きなグリルやポンピングされたフード、スラントしたヘッドライトと細長いテールランプが印象的で、シャープで力強いボディラインが軽量感と機動性を強調しています。

エンジンオプションには、基本モデルの6気筒エンジン(2.8リッター)に加え、より高性能な4.3リッターV8エンジンや、271馬力を発揮する高性能V8エンジンも用意され、加速性能や最高速度において優れたスポーティな走行性能を提供しました。トランスミッションは、3速または4速のマニュアル、または自動トランスミッションを選択可能で、サスペンションシステムには前後独立懸架式が採用され、優れたハンドリングと快適な走行性能を実現しています。

Ford Mustang(1965年 初代モデル)は、スポーツカーと大衆車を融合させ、アメリカン・マッスルカーの象徴となり、後の自動車業界に大きな影響を与えた一台です。

販売しているミニカーメーカーは、

・Maisto
・Minichamps
・Solid
・Norev

などがあります。

Norevの一台


Toyota 2000GT

Toyota 2000GTは、1960年代後半にトヨタが製造したスポーツカーで、トヨタの歴史の中でも最も象徴的なモデルの1つです。この車は、当時の日本車のイメージを一新し、世界中の自動車愛好家やコレクターに強い印象を残しました。

エンジンには直列6気筒2.0リッターエンジンを搭載し、150馬力を発揮。軽量でスポーティなボディと相まって、優れた走行性能を実現し、0-100km/h加速は約8秒、最高速度は210km/hを超えました。4輪独立懸架サスペンションを採用し、精緻なハンドリングを提供します。

また、2000GTは最先端技術を駆使した車で、アルミニウムの多用や優れたエンジンとシャシー設計が特徴です。4速マニュアルトランスミッションと精密なステアリングシステムを搭載し、運転の楽しさを重視しました。

1967年から1970年にかけてわずか351台が生産され、希少性と独自の魅力から現在では高値で取引されることが多く、クラシックカーとしても高く評価されています。さらに、映画『007 ゲーム・オブ・デス』に登場したことで、世界的にその名が広まり、トヨタの高級スポーツカーとしての地位を確立しました。

Toyota 2000GTは、1960年代のスポーツカーとしてデザイン、性能、技術すべてにおいて優れたバランスを持ち、今でも自動車業界で特別な存在として輝き続けています。

・Kyosho
・AutoArt
・Ebbro
・Minichamps
・Mark43

こちらの一台はMark43


Mazda RX-7 (FD3S)

Mazda RX-7 (FD3S)は、1992年から2002年にかけて生産されたマツダのスポーツカーで、特にその独自のロータリーエンジンと卓越した走行性能で知られています。RX-7の3代目モデルであるFD3Sは、前モデルに比べてさらに進化したデザインと技術を誇り、世界中のスポーツカー愛好者から高く評価されています。

この車の最大の特徴は、1.3リッターの13B型ロータリーエンジンを搭載していることです。高回転型でコンパクトなエンジンは、軽量なボディとの相乗効果で、約280馬力の出力を発揮し、加速性能とハンドリング性能に優れています。0-100km/h加速は約5秒、最高速度は250km/h以上に達します。

FD3S RX-7は、軽量化と優れたハンドリング性能を追求した設計で、3リンク式リアサスペンションやダブルウィッシュボーン式フロントサスペンションにより、非常にバランスの取れた走行性能を実現しています。低重心設計と前後比の最適化により、卓越したコーナリング性能を誇ります。

また、RX-7は映画『ワイルド・スピード』などに登場し、そのユニークなエンジンとスタイリングで強い影響を与えました。ロータリーエンジンの特異性とその走行性能は、今でもRX-7を特別な存在にしています。

・Kyosho
・AutoArt
・Ignition Model
・Tarmac Works
・Ebbro
・インターアイランド

MakeUpのチューニング済みのFD3S


Mercedes-Benz 300SL

Mercedes-Benz 300SLは、1950年代に登場した自動車史上最も革新的かつアイコニックなモデルの一つで、特にその「ガルウィングドア」や優れた性能で知られています。1952年に発売された競技用モデル「W194」から派生したロードカー「W198」は、スポーツカーとしてだけでなく、技術的な革新を象徴する存在としても評価されています。

300SLは、直列6気筒エンジンを搭載し、排気量3.0リッターで約215馬力を発揮します。最高速度は250km/h以上に達し、軽量化のためにアルミニウム製のボンネットやドアを使用しています。

技術的には、300SLは燃料噴射システムを搭載した最初の市販車の一つであり、エンジンの効率と性能を向上させました。さらに、前後に独立したサスペンションシステムを搭載し、優れた走行安定性とハンドリング性能を実現しています。約1,400台しか製造されなかったことから、300SLは非常に希少な存在となっています。

ミニカーの販売はヨーロッパのミニカーメーカーからの発売が多い印象ですね。

・Kyosho
・Schuco
・Norev
・Minichamps
・CMC
・Spark Models
・Solid

シュコーの一台


Honda Civic(特にEK9)


Honda Civic EK9は、1990年代に登場したHonda Civicの高性能モデルで、特にそのスポーティな走行性能とハンドリングで広く評価されています。EK9は、Civicの5代目(EG系)の後継モデルにあたり、特に日本国内外で「Type R」の名称を冠したモデルとして知られており、ホンダのスポーツカーラインの中でも高い人気を誇ります。

EK9には、ホンダが誇るVTEC(可変バルブタイミング)技術を搭載した1.6リッター直列4気筒エンジン(B16Bエンジン)が搭載され、最大出力は160馬力を誇ります。このエンジンは高回転域でのパフォーマンスが特長で、VTECが作動することで驚異的な加速力を発揮します。軽量なボディと相まって、0-100km/h加速は約6秒、トップスピードは約220km/hに達し、卓越した走行性能を誇ります。

走行性能面では、EK9は前後にダブルウィッシュボーンサスペンションを採用し、非常に優れた安定性とコーナリング性能を実現しています。フロントエンジン・フロントドライブ(FF)レイアウトにより、軽快で敏捷な走行性能が提供され、運転の楽しさを強調しています。また、最先端の技術を採用し、軽量化のために鋼板の薄さやアルミニウムパーツ、スポーツシートや軽量ホイールを使用することで、走行性能が向上しています。

・Ignition Model
・MakeUp
・Kyosho
・Ebbro
・Tarmac Works

チューニングしたクルマが好きならIgnition Modelがおすすめ


Shelby Cobra 427

Shelby Cobra 427は、1960年代のアメリカンスポーツカーの代表的なモデルで、アメリカとイギリスの自動車技術を融合させた名車です。特に、その圧倒的なパフォーマンスと独自のデザインで名を馳せ、今なお多くの自動車愛好者やコレクターに愛されています。

搭載されているのはフォード製の7.0リッターV8エンジン(427キュービックインチ)で、最高出力は約425馬力を誇り、軽量ボディとの組み合わせで素晴らしい加速性能とスピードを発揮します。0-100km/h加速は約4秒、最高速度は250km/h以上に達します。このパワフルなエンジンは、サーキットやストリートでも優れたパフォーマンスを発揮し、スポーツカーとしての真価を証明しています。

走行性能においては、フロントにダブルウィッシュボーン式サスペンション、リアにリーフスプリング式サスペンションを採用し、非常に高い安定性と優れたコーナリング性能を実現しています。軽量なボディと強力なエンジンが相まって、サーキットでのパフォーマンスは群を抜いています。

Shelby Cobra 427は1965年から1967年の間に約260台のみ生産され、その希少性から現在ではクラシックカー市場で高額で取引される貴重な存在となっています。オリジナル車両はコレクターズアイテムとして特別な価値を持ち、自動車愛好者にとって重要な名車です。

いつくかのメーカーよりミニカーが販売されていますが、京商からのラインナップがかなり強力です。

・Kyosho
・TSM
・Spark models

シェルビーコブラのミニカーといえば京商


いかがだったでしょうか。
こうやって見てみると、KyoshoやAutoArtは有名なクルマをたくさんモデル化している印象ですね。最近のミニカーでは、ノーマル仕様以外にもチューニングした車のモデル化などIgnition ModelやMakeUpからも出来の良いモデルがたくさん販売されています。実車を購入することはなかなか難しくても、ミニカーならば割とすぐに手に入る点が魅力でもありますね。


僕の記事ではミニカーに関する内容や、現在開発中の『ミニカーオンラインディスプレイサービス』についての開発の様子などを記しています。今後ともご覧いただけますと幸いです!よろしくお願いします🚗

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