iPhoneアプリ一人開発の記録 - QoMeal 開発編 Part 4
前回の記事までで、アプリ開発の各ステップの説明を終えました。
一連の記事の締めとして、個人開発を進める上で私が心掛けていることを紹介します。
開発時に心掛けていること
心掛けていること1: 機能を最小限に
限られた時間で役立つアプリを開発するためには、重要な機能の開発に注力する必要があります。
そのためには、ユーザーストーリーを明確にし、ユーザーストーリーの実現に必要な必須機能の実装にだけ専念することが重要だと考えています。
開発する機能を絞らないと、リリースに至るまでの開発期間がどんどん長くなってしまい、中弛みしてしまいます。個人でアプリを開発する上で、モチベーションを高める大きな要因の一つが、アプリのダウンロード数の増加だと思います。ダウンロード数を増やすためにも、早くアプリをリリースすることは非常に大事だと考えています。
料理記録アプリ QoMeal の場合は、「料理名による検索」や「タグによる料理の管理」など、色々とあったら良いなと思う機能は浮かびましたが、それらはユーザーストーリーの実現に関係ないと判断し、アプリの最初のリリースに向けては実装しませんでした。
心掛けていること2: 目標を明確に
アプリ開発に限らず、どのような仕事やタスクを完了させる上でも目標を明確にすることが大事だと思います。
アプリの個人開発においては、リリース予定日を明確に決め、またそれを達成するためのマイルストーンを検討・作成することが大事だと思います。具体的な目標がないと開発に緊張感が生じつ、いつまでたってもアプリが完成しない事態になってしまうのではないでしょうか。
例えば、料理記録アプリ QoMeal の開発スタート時には、以下のような目標を立てていました。 (実際には、9月頃から仕事&家庭が忙しくなり、個人開発に時間を全く費やせなくなったため、途中でスケジュールを再作成することになりました。)
心掛けていること3: プロトタイプ作成
提供したい機能実現のために、今まで経験のない技術・フレームワークを利用する必要がある場合には、その技術・フレームワークを使ったプロトタイプを早期に作成することをおすすめします。
プロトタイプを作成することで、技術的な問題の有無を早期に明確にすることができます。技術的に超えられない問題が見つかった場合は、開発するアプリの内容を変えたり、開発の中止が必要となるかもしれませんが、このような判断を開発の終盤でする事態になるのは避けたいです。
最後に
この一連の記事は、以下の記事から着想を得て書き始めました。
上記の記事(英語)のような、 iPhone アプリ開発の方法について語られた日本語の記事はあまり見かけませんが、このような記事を日本語で書いたら誰かの役に立つのでは?と思い、この一連の記事を書き始めました。
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