会社員をやめるはずが、再び正社員で就職することにした話
前回のポストでは、「会社員をやめる」ということについて書きました。今回は、その後の話を少し書きたいと思います。
前職をやめるまで
今年5月で、10年と少し勤務した株式会社コングレを退職しました。入社前は社名も知らなかったのですが、サミットやG7などの政府系国際会議や大型学会の運営を数多く手がけている会社で、業界ではよく知られた存在でした。自分は、医学系の学会運営を中心に、カンファレンス施設の運営立ち上げ、コーポレート広報など、幅広く仕事をさせてもらいました。
コングレでの経験で最も自分に影響を与えたのは、「大きな影響力をもったコミュニティを間近に見る」という経験でした。学会は研究者のコミュニティですが、ノーベル賞の受賞者を複数輩出しているような学会もあります。歴史のある学会だと100年以上続いているものもあります。長く続いているということは、時代が変わり、メンバーも入れ代わり、議論されるテーマも変わるということ。それだけの変化を経てなお生き続けているコミュニティにはどんな秘訣があるのか。それらのコミュニティには、共通する構造や仕組み、仕掛けがあるのではないか。そう思って学会を眺めてみると、実際数多くの共通点を見つけることができました。ここでの学びは、自分の「コミュニティ」に対する強い興味を決定づけるもので、今後もコミュニティを軸に仕事をしていきたいと思っています。
前職をやめてから
コングレ退職後は、自分で会社を作って、様々なコミュニティに関わるととともに、コミュニティマネージャーやコミュニティのプロデューサーを増やす事業をやっていきたいなと考えていました。実際、いくつかのお客さまとの仕事も始まりましたし、会社も設立しました。
しかしその後、自分でも全く予想外の展開があり。。7月から、株式会社VALUという会社で正社員として、PRとコミュニティマネージャーの仕事をしております。
株式会社VALUの存在は以前から知っていました。自分が運営に関わっていたイベント(TEDxNihonbashi)で、社長の小川さんの話を聞いたことがあったからです。その時の印象は鮮烈で、挑戦的なフィンテック企業というイメージが自分の中に残っていました。
そのVALU社の求人を6月にたまたま見つけ、直感的に応募し、運良くご縁をいただき、今日にいたっています。
VALUで仕事をはじめて2ヶ月ですが、正直、ワクワクしかありません。仕事の内容については、また別のポストでお伝えしたいと思います。
なぜ正社員で就職したのか
株式会社VALUに入りたいと思ったのは、代表の小川さんの動画で印象に残っていた挑戦的なフィンテック企業に参加できるというワクワク感と、選考のプロセスでお会いした人がみんなとっても魅力的だったことが大きいです。そして、株式会社VALUが本来もっている価値と、世の中で認識されている株式会社VALUの価値にギャップがあり、それを埋めるのに少しでも役に立ちたいと思ったこともあります。自分でつくった会社はありますが、VALU社での仕事をメインにしようと決めて、入社しました。
正社員で入社することの意味はなにか。それは、「コミットメントの大きさ」ということに集約されると思います。業務委託や外部パートナーの場合、どうしてもパーツの仕事を担当することになります。一方で、正社員の場合は、全社的な視点に立ち、しかも、数年先も見越した手を打っていくことが仕事になります。必然的に、アウトプットにも違いが出てきます。長期的な視点に立ち、所属する会社の価値をあげていく。それが正社員としての仕事の醍醐味かなと思っています。
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