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逃避の散歩 6.都電荒川線(上り方面その2:大塚駅前から荒川車庫前)

(上り方面その1:早稲田から大塚駅前)から続く。


大塚駅前停留場から大塚駅北口交差点を抜けて、宮仲公園通りを直進する。

時折線路との位置を確認しながら、星野リゾートOMO5東京大塚前の踏切から数えて二つ目の信号が見えたら右折。そして左折して線路沿いにそのまま直進すると、突き当りに見えて狭い路地があり、そこに入っていくと巣鴨新田停留場に到着。

信号待ちなどを含め、だいたい7分くらいだった。

残りは21停留場。

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踏切を渡り、そのまま線路沿いへ。

都立文京高校の横を通りつつ、300メートルくらい歩いたところで直進できる道は線路から右側に離れていく。そのまま歩き、突き当りで左に折れ踏切を渡って右折すると、また狭い路地が見えてくる。その路地を入り、また踏切を越えて道なりに直進し出た道で左右を見ると、右側の先に巣鴨地蔵通り商店街の文字が、そして左側には踏切が見えた。

踏切の方に進むと庚申塚停留場はあった。6分くらいで到着。残り20停留場なので、これで3分の1まで到達。

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停留所前の踏切を越えたところに公衆トイレがあった。今度近辺を歩くときのために覚えておこう。

通りを90メートルほど進み、コインパーキングのところで右折する。

しばらく進んでいくと右側に踏切が見えるはず……あれ?

道が行き止まりになっている。道が右側に折れているけど、踏切どころか線路が見えない。方向から考えて右側に線路はあるはずなのだが……

……迷ってしまった。路肩に寄ってスマホを手に取り、位置を確認する。

お気づきかもしれないが、その日の気分でどこを歩くかを決める。とはいえ、初めて歩く道は直前にグーグルマップで大雑把に道を確認し、イメージしてから時々直感を交えて歩いている。

当たり前だが、歩いている最中はスマホを一切触らない。やむなく検索するために路上でスマホを使用するときは、周囲の邪魔にならないよう路肩などに移動してから、立ち止まって使用することを常に心がけている。

位置を確認した。一つ手前のスーパーマーケットの角を折れるのが正解だった。その角まで戻ろう。

今度は間違いなかった。スーパーマーケットの角を折れて、線路の奉公を意識しながら道なりに歩くと、右側に踏切が見えたので渡る。その先で大塚からつながる折戸通りに入り、すぐ左に折れると国道17号線、つまり中山道に入る。入ったところで左側に線路が見え、線路に向かうと見えるのが新庚申塚停留場だ。

5分掛かった。道に迷わなければ、1分は縮んだと思う。

残り19停留場。

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中山道を横断歩道で横切り、進行方向から見て右側の通りをまっすぐ歩く。「お岩通り」というそうだ。

鶴屋南北の『東海道四谷怪談』に出てくるお岩さんと関係があるのかな。検索する時間のロスがもったいないので後で調べよう。

中山道からお岩通りに入って最初の信号がある交差点、巣鴨五丁目交差点を左に入り、踏切の手前で右に入り、線路沿いに路地を歩く。

視線の先には停留場らしき舎が見える。そのまま進み、西ヶ原四丁目停留場であることを確認。信号待ちを含め、6分くらいで着いた。残り18停留場。

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西ヶ原四丁目交差点の線路を越え、道なりに進む。

街区表示板を見て、ここからは北区に入ったことを知る。

線路からは離れているような不安はあるが、間違えていなければいま歩いている道が線路に沿っているはずなので、歩を進めるしかない。

滝野川一丁目交差点に入ったところで右側を見ると、踏切が見える。

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踏切のある方向へ坂を下ると、すぐ左側に見えたのは滝野川一丁目停留場。前の停留場から5分ほどのところにあった。残りは17停留場。

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滝野川一丁目停留場の線路沿いの道をまっすぐ進む。最初の踏切の辺りで道が狭くなり、二つ目の踏切で道は左側に曲がる。そのまま進んで抜けたところを右折するとすぐに線路と踏切が見える。

踏切の手前で左側を見ると、飛鳥山停留場が見えてきた。そのまま線路沿いの狭い道を進む。

4分ほどで到着。残り16停留場。

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そのまま直進して、本郷通りと明治通りの交差点に出る。早稲田停留場から学習院下停留場あたり以来の広い道だ。対向には飛鳥山公園が見える。

事前にざっと地図を見た限りでは、ここから王子前駅停留場までが車道に敷設される線路、併用軌道になっている。

こういう道を見ると、胸が躍る。なぜなら、自分が生まれる前の風景の名残を感じさせるからだ。

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横断歩道を渡り、そのまま飛鳥山公園の外郭に沿うように緩やかな下り坂を進む。やがて、JR王子駅のガード下が見え、それをくぐった先に王子駅前停留場が見える。

信号待ちを含めて5分ほどだった。

残りの停留場は15。ついに半分まで来た。

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少し引き返して、新幹線の高架下を進む。それにしても、駐輪場がしばらく続くな。この辺り、平日の通勤時間帯は混みあうんだろうな。今日は運がいいのか、人や自転車の往来が少ない。

二つ目の踏切の前を越えたあたりで、線路は高架下から左へ逸れていく。道と周りの風景は再び静かな住宅街へと戻る。

素直に線路沿いを歩くと栄町停留場が見えてきた。およそ6分くらいの道のりだった。もう、かれこれ1時間半近く歩いているのか。

残りは14停留場。

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そのまま、線路沿いの狭い道をひたすらまっすぐ進む。

栄町停留場から二つ目の踏切を渡り、狭かった歩道から広めの車道に。そして再び線路沿いに直進。更に二つ目の踏切に差し掛かるところで、梶原停留場が見えてきた。

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5分ほど歩いて、残り13停留場。

梶原停留場の前に広い通りが交差している。先の道へ進むために横断歩道を渡り、近くの電柱に書かれた現在地を見たら「明治通り」となっている。

ということは、この踏切を越えてこの通り沿いに歩いていけば、この前通過した地下鉄日比谷線の三ノ輪駅周辺に着き、泪橋交差点または三ノ輪二交差点から右に折れて浅草まで歩ける。そして思えば、この経路で明治通りを通過するのは3度目だ。ふと「またお前か」感が襲ってきた。

気を取り直して線路沿いの道を進んでいく。二つ目の踏切に差し掛かったところで道が2車線になった。のどかな日和に気持ちが乗ってきて、歩を進める速度が上がる。

ある民家の壁に取り付けられた消火器格納箱に書かれた文字を見て、荒川区に入ったことを知る。

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荒川車庫前停留場が見えてきた。

運よく信号待ちもなく、4分ほどで到着。しかし、ここでおかしなことに気づく。

荒川車庫に入る線路を挟んで少し先にも停留場が見える。しかし、停留場の横を通り過ぎようとしたとき、ふと目に入った注意書きでその理由はすぐに理解できた。自分がいる手前が降車専用ホームで、先が乗車専用ホームということだ。

ちょっとだけ、荒川車庫を外から眺めて、先を進もう。

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残る停留場は12。

(その3:荒川車庫前から三ノ輪橋)へ続く。