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モノクロを極めるには?(素人がプロなるための260週の記録)

(第18週)
GWは子供も部活で、通常生活だったので、家でオンラインの写真講座を受けていました。今回選んだのは、August Derling さんという海外フォトグラファーの"Dramatic Black & White Masterclass”(英語)という講座です。
海外のオンライン講座は結構受講しています。海外の講座のいいところは、どういうアウトプットを成果物としてだすかがあらかじめ明確で、それを実現するノウハウを端的に教えてくれるものが比較的多いです。
日本の写真系講座だと、まず基本が使えるようになるというところが根底にあって、その応用例として成果物というケースがけっこう多いと感じます。
なので転用はあなた次第という感じなんですが、海外ものはパターン化されていて転用が効きやすいことが多いです。

今回、"Dramatic Black & White Masterclass”を受講した理由は、3月に写真クラスのフィールドワークで恵比寿の東京都写真美術館に行って時にみた深瀬昌久さん、土門拳さんの写真展を見て、心を動かされたからです。
とくに、モノクロで撮られた土門拳さんの「十二神将」のプリントには、数分足がとまってしまいました。

モノクロというのは読んで名の如し、白と黒のモノトーンなのですが、写真の世界ではグレートーンをどれぐらい階調広く扱うがポイントになります。そのためには、暗部のコントロールとライトグレートーンの階調をどのように表現できるかで写真の深みが決まってくると思います。
講座では、”みんな大好きアンセル・アダムズ”の写真を例に出して

アンセル・アダムス 「オセアノ,デューンズ」 1963年


こういう写真は一発では撮れません。現像段階で明暗の差を出して立体感を表現する。つまり偶然こういう写真が撮れるわけではない。ということです。さらに撮影時、こういう映像にしたいということを設計した上でどのレンジで撮っておくのか考えるということを説明していました。
そのために、自分が使うカメラのTonality(階調性)がどのようになっているのか、例えば白側にデータが広いのか、暗部に強いのか知っておくことが必ということです。
知るためにはRawで同じ構図でEV+3〜EV−3で風景とか物とか人物とか取っておく、そして現像ソフトで露出調整した時にどっち側が綺麗にデータがおきてくるかと見ておくとのことです。
そして常にアウトプットを想定して、撮影をしておく。
そして、現像の3ステップ
1、Capture OneやLightroomで全体の露出、カラー調整を行います。カラーのRAWデータを想定しているので、どの色を上げ下げしたら、モノクロ化したときに立体感がでるかを調整します。(主にブルー、イエロー系が鍵)
2、マスクをかけてエリアを部分的に調整
3、psd、tiffに変換し、Photoshopで対象物ごとに調整していく。
(これは全然うまくいかず、何度やっても合成感まるだしになってしまいました。)
で。。
やってみた結果はこれ。

サンプル画像
やってみた!

ここではわからないかもしれませんが、瞼とか頬とかにも明暗の強弱をつけて立体化してみました。
どうでしょうか?
で、自分の写真もやってみました。

X-H2、XF16-55mm F2.8

もうちょっと修行が必要!

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