【歌詞解釈】小松未歩の『Holding, Holding on』は本気を試す自分激励ソング
隔月恒例、考察という域を超えて妄想をお届けするシリーズの第25弾。
小松未歩の1曲だけで1時間話すという企画の一環として執筆する、
下書きというかカンペとなります。
開催は来週12/6。
興味のある方は是非覗きに来てくださいませ!
『No time to fall』からの落差で風邪ひきそう
『Holding, Holding on』は3rdアルバムの7曲目に位置しており
一個前の『No time to fall』が深く沈みこむような曲・歌詞なのに対し
一気に鮮やかな印象を受ける楽曲となっています。
一見、この二曲は対極の楽曲に当たるような感じもするのですが
発表されているすべてのアルバムを俯瞰してみれば
実は同じ事象を別の側面からとらえているだけではないか、と私は感じています。
その事象とは――
そう、このアルバムを最後に大物プロデューサーの手元から離れるという
進路の分かれ目に遭った彼女の決心なのではないかと思うわけですよ。
GIZA studio移籍後初のアルバムである本作。
その意気込みをこの楽曲に込めたのではないでしょうか。
過去の自分が未来の自分の最大の敵
”君”というのは自分自身への問いかけ。
私ならこんな逆境だってきっと超えられる。
「牛耳れる」はさすがに言いすぎだけどそのくらいの意気で。
そのための重圧も感じているけれど
きっと跳ね返せるさ、私なら!
良いことも悪いことも、子供の気分のようにめまぐるしく過ぎていく日々。
デビューする機会を与えてくれたりCDがヒットしたり
または思うようにヒットしなかったりプロデューサーが居なくなったり
いろんな試練を与えてくださりやがる。
でもこうして紡いできた詩曲だけは誰にも否定させたりしない。
私が腹を痛めこうして生み出してきた私自身の言葉・気持ち。
この作品たちに嘘はないから、強靭なこの魂を込めた楽曲達。
誰にも評価されないかもしれない歌を歌う私が滑稽に見えるかしら?
だけど私は唄う事の楽しさを見つけた。
そして私は唄う事の嬉しさを知った。
それが誰より幸せな環境なのだと私は気づいてしまった。
普通に過ごすだけじゃ味わえなかったこの幸せを
私の歌を聴いてくれる誰かに伝えたい。届け!
視界を曇らすこの逆境でさえ、私は作曲に落とし込む。
二人三脚でここまでこれた過去の自分は
これから一人で歩む未来の自分の最大の敵かもしれない。
思うように売り上げが伸びなくなって
全盛期は過ぎただとかもう落ち目だとかもしかしたら言われるかもしれないけれど、新しい第一歩はもう踏み出したんだ。やるしかない!
私の歌で繋がる絆がきっとそこにはある。
ネガティブな話題だって私は紡いで歌に出来る。
共感してくれる人たちだけでいい、私の声を聴いて、未来を見出して。
今一度、私に問う。
可能性を信じて歩み続けてきたこの道でしょう?
それならこれくらいのことで挫けてなんていられない。
きっかけを与えてくれた経緯なんて気にしないで、今は歩みを進めましょう。
だからこうして紡いできた詩曲だけは誰にも否定させたりしない
リスナーにこの声が届いた時の感動が堪らない。
プロデューサーが離れたって、歌う気持ちが揺るがないから
普通に過ごすだけじゃ味わえなかったこの幸せを、またここから
もうなりふり構わず走り続けよう!
Afterword
はい、というわけでやっぱりN曲に落ち着きましたねぇ。笑
※「N曲」が何かというのは過去の記事にある『Last letter』の歌詞解釈を参考にしてくださいませ。
「Holding, Holding on」という英語には
「保持する」「持続する」「続けていく」という意味があるようです。
どうでしょう、この解釈にぴったりだと思いませんか?
(プロデューサーが離れても)歌い続けていく。そんな意思。
実際ここから売り上げは下降し知る人ぞ知る存在となっていくわけですが
オリジナルアルバムを8枚も残してくれる長寿アーティストになります。
彼女の持久力の高さがここでも窺えるわけですね。
短命で終わるビーイングアーティストの中でもこの数字は
ファンにとっては幸福なことだと私は思います。
だからこうして楽曲について語るラジオがこんなに長々と続けられるわけですよ。
これがアルバム1枚とか2枚とかしかなかったら即効終わってしまうわけです。
まだこの小松未歩一曲一時間ラジオ、10年続く予定ですからね!?
そんな感じで。
影響されないようにまだスピーカー記事は読んでません苦笑
書き終わったのであとでお邪魔します。
また次回更新した際はよしなに。
↓スピーカー記事↓
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