マガジンのカバー画像

アニソンは作曲家で聴け-focus on composer-

34
「アニソンは作曲家で聴け!」シリーズ & 「アニソンはヴィジュアル系に浸されている」シリーズ 他 作曲家にフューチャーした記事を取り扱っております。
運営しているクリエイター

2021年12月の記事一覧

アニソンは作曲家で聴け!♯6「Tom-H@ck(MYTH&ROID,OxT)」

音楽の良し悪しは、必ずしも音色の波形密度ではない。 それは分かっているのだが、それでもやはり 一つの楽曲の情報量が多いとそれだけで なんだか凄いものを聴けたような充足感があるし なにより、やはり知らないよりはいろいろ知っていたほうが それまで聴いてきた音楽もより深く愛せるような気がする。 "おもちゃ箱をひっくり返したような楽曲"。 そう称される音楽は、その実 計算され尽くした音楽理論の上で成り立つ、荘厳な造形美である―― GO! GO! Tom-H@ck2009年、2

アニソンは作曲家で聴け!♯5「大石昌良(OxT,Sound Schedule)」

通常アニメにおけるキャラクターソングというものは 声優がフューチャーされることはあれど おおよそ作家陣に触れられることは、まず、ない。 それがどうだろう。 今や『ようこそジャパリパークへ』を歌ってる声優を言えるだろうか? 知らなくとも、大石昌良が作曲者だということは覚えているはずだ。 それは本来バンドマンでもありシンガーソングライターでもある、 プレイヤーとしてフロントマンを務める彼の功績である。 ここに大石昌良が自らに課した ブランディング能力というものが垣間見えるの