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知っていて損しない「痔」の話をしよう

こんばんは。

私は2日前、10年振り、2度目の痔の手術のために入院致しました。

そして、昨日手術を終え、本日退院、帰宅してまいりました。

何を隠そう、私、20年ものの”痔主”なのです。

手術は2回目。1回目は凡そ10年前。あれは学生時代でした。

そして、近年再発。

騙し騙し生活してまいりましたが、とうとう音を上げ、この度、憎き奴と戦ってまいりました。

せっかくですので、恥を忍んで、

私の体験談を少しばかり話してまいりたいと思います。


とは言え、術後の疼痛と戦ってもいますので、手短に致します。

痛みに耐え兼ね、後半が雑になってしまったら、すみません。

まず皆さん気になる基本的なところから、Q&A方式で行きましょう。

Q1.「痔って何でなるの?」

A1.長時間の排便が1日に多数ある方、お腹を下し気味の方、刺激物やアルコールが好きな方はなりやすいです。

要するに胃腸から肛門にかけてケアの足りない方がなりやすい病です。
また、痔は種類が複数あり、今回私が患ったものは「内痔核」という奴です。これも進行の度合いが4段階あります(後述します)。

一方で、女性は便秘をしやすいと聞きますので、女性の方は、裂肛(切れ痔)に注意が必要です。

Q2.「痔って痛いの?」

A2.程度によりますが、酷くなると痛いです。

っていうか、痛いに決まってんじゃん!

皮膚や内臓が傷ついて痛みが無いなんてありえないっしょ!

とは言え、初期の切れ痔などは、あまり痛みが無く、排便後にお尻を拭いていて、血が付いてびっくり、という段階はあります。

そのレベルであれば、下手すれば市販薬でも治ります。ですが、これが進行すると、市販薬では手に負えなくなり、やがて外科手術が必要になりますので、放置しない方がよいです。

Q3.「肛門科って行くの恥ずかしいです…」

A3.恥ずかしがってると、後でとても痛い目に遭います。むしろ、人生の新しい経験と思って受診しましょう。

ちなみに、当然ではありますが、医者並びに看護師(男女問わず)に自らの肛門(ケツの穴)を晒すことになりますが、致し方ありません。

病気なのです、痔は。

しっかり治してもらうためにも、むしろドーンと見せていきましょう。

私は痔主の歴史が長いので、それなりの回数、肛門を晒してまいりました。

それこそ、1本の出演で引退したセクシー女優よりも多数の人間に肛門を見られている自負があります。なんの自負だ。

Q4.「痔の手術って怖くないですか?」

A4. 大丈夫です。32歳になっても怖いです。

そんなに顔を合わせたこともない、フルネームすら知らない人(医師)に、自分のケツの穴を大股開きで晒して、なおかつメスを入れられ、手術されるわけです。そりゃ怖いです。

とは言え、手術は基本的に短時間で済みます。凡そ30分ほどで終わります。

私は2回経験しましたが、どちらも30分前後で術式完了でありました。

Q5.「痔の手術ってどんな感じなの?」

A5.基本的にうつぶせになって、下半身麻酔で行います。

なので、ばっちり意識のある状態です。

ちなみに今回の手術、BGMはミスチルナンバーのオルゴール版でした。

果てしない闇の向こうに Wow Wow~♪ って、こちらが『Tomorrow never knows』なんです。術後の明日が心配なのですね、こちらとしては。

あと、下半身麻酔で意識があるので、看護師の方々に「気分悪くないですかー?」とかけっこう聞かれます。

「今、自分のケツがどうなっているか考えると泣きそうです」


と答えたかったのですが、やめておきました。私もいい歳なのです。なけなしのプライドが痛むのです。

ちなみに。

私が患った「内痔核」というもの。

Ⅰ~Ⅳ期と段階があります。ドラクエみたいですね。

Ⅰ期は、肛門の内側にニキビが出来た程度です。脅威は竜王くらいです。

私が今回治療したのは、Ⅲ期。肛門の内側に出来た痔(奥歯くらい)が肛門の外へ飛び出してしまう段階でした。確かにゾーマ級の痛さでした。

この出来てしまったゾーマ様をメスで切り取る、という術式が今回は取られました。

ちなみにⅣ期。あれはね、デスピサロどころじゃないです。デスタムーアくらいの代物です。大魔王です。ならない方がよいです(ドラクエ知らない方、すみません)。

Q6.「痔の手術の後はどんな感じ?」

A6.しばらくは麻酔が効いているので、無痛です。ですが・・・

問題は麻酔が切れてからです。麻酔が切れてくると、段々と足腰の感覚が戻ってきます。やっと歩けるぞ、と思うと今度はケツの穴が痛み出すのです。

そりゃ手術後ですからね。疼痛、と呼ばれる、ズーンとした、とってもボトムの効いた痛み(下半身だけに、ってやかましいわ)がケツの穴を襲います。

これが人によってまちまちなのです。

僕は、術後の夜、疼痛に耐え兼ね、夜間担当のキュートな看護師さんを2回も呼んでしまいました。

別に看護師さんをたぶらかそう、とか思ったわけではありませんからね。
断じて。漢に二言はありませんよ。

話は戻って、肛門科のクリニックの紹介文を幾つか見てみたのですが、どれも「術後は疼痛がありますが、それほど長引くことはありません」と、こちらを油断させるような文句、ではなく文言が並んでいます。

一番信用できそうなクリニックを選びましょう。

Q7.「手術さえしてしまえば、もう痔は怖くないのですか?」

A7.いえ、とりあえず今回の治療が終わっただけです。生活を正さないと確実に再発します。

これは、実際に再発した私が言うのですから、間違いないのです。

前述の、恐ろしい「内痔核」Ⅳ期の手術を体験し、もう痔にはなるまいと思ったのですが、生活が乱れると、人間辛かったことを忘れてしまうのですね。あの鬼のような日々を。

今回、久しぶりに手術をして、あの辛かった日々を思い出しました。

退院して、見上げた空のなんと青かったことよ。

たった2泊3日の入院であったにもかかわらず、

「やっとシャバだ」としみじみ思いましたもの。


さて、まとめます。

以下の方は生活を見直しましょうね。

  • 長時間の排便が1日に数回ある方

  • お腹を下し気味の方

  • 刺激物やアルコールが好きな方

  • あと、座りっぱなしの方


身を削って、こうやって皆さまにお伝えしておりますので、既に患っている方は是非とも参考に、まだ患ったことのない方は、こうならないようにお気をつけくださいね。

お尻が痛いので、この辺で勘弁してください。

それでは。




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