🇮🇩2 スラバヤ 鉄道 朝の決断

チャイニーズニューイヤーの日だった。
インドネシア、セマラン。朝4時。街を案内してくれたおっちゃんを起こしてさよならを言ってスラバヤ行きの電車に乗った。インドネシアジャワ島東の大都市である。
インドネシアで電車に乗るのも3回目だ。正直電車には飽きてきた頃だ。
 そういえばセマランという真ん中の都市に、船の港があると聞いて港を散策した、スラバヤかバリ島行きを探していたのだが。行き先はカリムンジャワという日本でいう佐渡島のような、離島のみのようだ。

乗り物飽きたなぁと思っていた時ふと案が思いついた。
自分の乗り物を買ってしまおう。
 自分で移動手段を持っていた方が現地の人が旅人として受け入れてくれるのではないか。もっと通りすがりの人たちと話せるのではないか。何より交通手段にかかる金を考える手間が省けるそう思った。
スラバヤに9時につき駅前のあわよくばボッタクリバイクタクシーに速攻話しかけられた。
「ヘイユー、ウェラユーゴーバイク!バイク!」
 「おっちゃんのバイクには乗らないよ」
 「いくら?」
「5万ルピア」
 「違うよそのバイクはいくら?」
「このステッカーカッコいいでしょ」
「兄ちゃんどこ行くの?」
 「じゃぁ自転車屋さんまで連れてって」「安く買えたら追加で金払うよ」と交渉した。
 ぼくは屋台を指差し。とりあえず飯をくってくるといい。ナシゴレンを食べた。
出るとそのおっちゃんが待ってくれてた。そしておっちゃんとチャリンコを探し行くことに。
 すると一軒の自転車屋にたどり着いた。
10,000円で買えたらいいなと思っていた。
多分そのくらいでクロスバイクくらい買えるだろうと予想していた。
あえて値段を聞かず色々なバイクに試し乗りさせてもらった。このブレーキ右が悪いねとか、タイヤがすり減ってるねとか、細かなことに気づいて言うのは大事である。「こいつ買い方をわかってる」そう思わせたいのだ。
結局目をつけた赤いバイク15000円。これはスチールだから高いんだの一点張り。1時間くらい交渉したかな。11000円で買うことができた。もっと安くできそうであったが。性能は保証する「ギャランシー、ギャランシー」と言いってたので。問題ないな思って購入した。
みんなで楽しそうにバリまでの遥かな自転車の旅に

送り出してくれた。

そういえばタクシーのおっちゃん買い物が終わるまですわって見てた。会計の途端チップを50,000ルピア要求してくる。「座ってただけやろ!」といいつつもそのガメツさ、憎めず20000ルピア渡してやった。

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