4000キロのヒッチハイク

4000キロヒッチハイクしてたのだ。
こんな自分を三日間にわたって砂漠の道を1000キロくらい乗せてくれたお兄ちゃんがいた。夕方にヒッチハイクを開始したのだが
いるのはすぐそばの街に行く人だけ。そばといっても、この砂漠の国は広すぎるから、国道一本道の本流から60キロ100キロと離れたところに町があることが多い。
 なので今日は道脇の影にテントを立て。トマト味の豆缶にパスタを突っ込んで。ユーカリの葉っぱでアイフォンのライトくらいの火を起こし夜を越した。
朝は歩こう。砂漠の朝は寒い10℃くらいだ日の出とともに温度は上がり3〜4時間後には30℃を超えている。この温度がちょっと上がったくらいが歩くにはちょうどいい1日の中の、まさに春といったシーズンである。
 結構歩いたが、誰も止まらず、てか日曜だし車通りもほぼない。歩いて歩いて真夏くらい熱くなってきたので学校くらい大きい岩の合間の影で一休み。影の中は一日中は春の気温である。そこで休んでるといちだいのあかい


道の途中で拾ってくれたのだが。トヨタの軽トラの荷台に気で組み立てたお手製のキャンピングカーだ。目的地も告げずに車に乗り込むと、車を走らせ俺たちは盛り上がった。「おれもこの長い長い道で誰かヒッチハイクでもしてないかなーと思ってたんだよ〜」と大きなジョイントをふかしながら。どこまでも連れてってやるよとの勢いだった。このにいちゃんはクレイジーで、透明な天然のプールの駐車場を出る瞬間、車に「ごつん」と音が響き渡った。道端の看板に衝突していた。それを引きちぎったのかわからないが車は進んでいる。待て待てとにいちゃんが言う。故障でもしてたら恐ろしいなと、思ったのも束の間、サイドミラーにぶら下がった「とまれ」の標識を窓から手を伸ばして。とれたぞー!と嬉しそうにトラックの後ろに飾っていた。
またひと盛り上がりしたのだった。
その後のクレイジーっぷりもすごい。バードストライクで道端に落ちているでっかいワシを塩漬けにしたり。目の前でおっぱい丸出しにして着替えるおねぇちゃんと仲良かったり、、
三日間の最高の時間だった。、だがシグナルを持たないおれが、裏ではこの3日間でとんでもないことになってしまったのだ。
続きは行方不明編で。

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