見出し画像

オタク生活55年が語る若きクリエイターを”AWAKING"=覚醒させるヒント⑲

上田みゆき さんの声・演技に惚れた少年の日

さて、扉絵でバレバレですが(笑)昨日のクイズの正解です。

『地上最強の美女バイオニック・ジェミー』
ヒロイン:ジェミー・ソマーズ(リンゼイ・ワグナー)/田島令子さん
(他に『銀河鉄道999』エメラルダス)
『地上最強の美女たち!チャーリーズ・エンジェル』
全シリーズ出演のヒロイン:ケリー・ギャレット
(ジャンクリーン・スミス)/上田みゆきさん
(他に『さらば宇宙戦艦ヤマト』のテレサ)
そして二人の演技がガチンコで激突したアニメが『ベルサイユのバラ』
オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェ/田島令子さん
マリー・アントワネット/上田みゆきさん

僕と同世代の方はピンと来たかもしれないですね。
ちなみに、上田さん、田島さんの出演作を時系列で並べると

1976年4月『コンバトラーV』(南原ちずる/上田みゆきさん)放送開始
1977年1月『バイオニック・ジェミー』シーズン1,2 放送開始
    6月『ボルテスファイブ』(岡めぐみ/上田みゆきさん)放送開始
   10月『チャーリーズ・エンジェル』シーズン1 
1978年4月『バイオニック・ジェミー』シーズン3 放送開始 
     『ダイモス』(エリカ/上田みゆきさん)放送開始 
    8月『さらば宇宙戦艦ヤマト』公開 (テレサ/上田みゆきさん)
   10月『チャーリーズ・エンジェル』シーズン2 
1979年8月『劇場版 銀河鉄道999』公開 (エメラルダス/田島令子さん)
1979年10月『ベルサイユのバラ』放映開始

と、なっています。実は、これらを全て完璧に見ていたか?と言われると、そうでもないんです。『バイオニック・ジェミー』『チャーリーズ・エンジェル』は『日曜洋画劇場』の裏番組(日本テレビ22時30分~)なので、洋画劇場のクライマックスを見て、急いでチャンネルを変えて前半15分を見ずに鑑賞していました。(全編はスカパーでの視聴になります)
アニメの方も『コンバトラーV』と『ボルテスV』は、土曜日夕方なので見たり、見なかったりだったのですが、『コンバトラーV』の南原ちずるのキャラクターデザインは、かなり好みで、上田みゆきさんの声と共に、好きなキャラクターになっていきました。

アニメファンとして自覚したのは、1978年5月に創刊された雑誌「アニメージュ」を読むことからでした。「アニメージュ」には、アニメーションクリエイターの情報(演出プランやコメントが満載で嬉しかったなぁ)や、声優の情報が満載。そこに“南原ちずる”ファンが大勢いることを知り、ひそかに“同志”を意識したのです。

そして、この頃、我が家にVHSのビデオデッキが納品。“南原ちずる”を家庭に入ったばかりのVHSを通して追体験した僕は、安彦良和さんのキャラクターデザインを意識していき、『機動戦士ガンダム』第一話をリアルタイム視聴するのに間に合ったりもしました。
(ファースト『ガンダム』の話は、長くなるからまたにします。)

そのアニメージュで盛り上げていたのが『さらば宇宙戦艦ヤマト』。
で、僕は中学3年の夏休みに“テレサ”に出会う。大スクリーンから語り掛ける上田みゆきさんの声に心地よさを感じながらキャラクターのカワイサに惚れました。
鑑賞後に僕は、アニメージュを通して、アニメーター 荒木伸吾さん、姫野美智さんの名前を意識して、大好きな『魔女っ子メグちゃん』『キューティー・ハニー』のキャラクターデザイナーとして意識することになる。

またTVで見ていた『ダイモス』を通じて長浜忠夫監督の名前も意識していき、『ボルテスV』『コンバトラーV』だけでなく日本中を夢中にさせた『巨人の星』の監督として知ることになったのです。

中学3年の時点で、スタッフ・キャストとして好きになっていた方々が、翌年1979年10月に集まる。のちに原作者にサインを頂くぐらいに好きになった少女マンガのアニメ化でした。

そう『ベルサイユのバラ』だ。
総監督:長浜忠夫 キャラクターデザイン:荒木伸吾、姫野美智
マリー・アントワネット:上田みゆき

作画スタッフ、演出スタッフは前半・後半で変わっている(僕は、この交代劇は、キャラクターの年齢変化と取り巻く環境変化もあり納得して認めている)が、上田みゆきさんが演じたマリー・アントワネットは無垢な幼少期、宮廷での覇権争いをしていた少女期、フェルゼンとの恋に落ちる恋愛期、革命の火が上がる中での女王としての日々、そして最後の時。そのすべてにおいて完璧だと今でも思っています。
このマリー・アントワネットとの出会いは、少女マンガ、アニメーション、声優の演技、セリフに関する深堀りする意識を与えてくれた。
一ファンとして感謝しています。

そして、そこまで好きになった上田みゆきさんに、ひょんなことから可愛がっていただき“シナリオ、演技、演出の勉強に”と『チャーリーズ・エンジェル』最終シーズンの台本をスタッフの方から頂くようにもなったのです。(転売がはびこる今じゃ信じられない事だが、おおらかな時代ゆえにだ)

様々な声優さんに可愛がっていただき、みゆきさん以上に人生への影響を強く与えて頂いた方もいらっしゃいます。(その話は、そのうち)
それでも、上田みゆきさんの声・演技を切っ掛けに広がった世界は、今の自分にとって大きな意味を持っています

今回は、完全に思い出話になりましたね。なんの教訓もない(笑)
ただ、一つ教訓になるとしたら“好き”を貫いた物が勝つ ですかね。
今回の写真の反対側、池田先生自筆のアントワネットに関しては、またの機会に触れます。

明日からは、また、教育論を再開します。 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?