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【料理】献立革命で時間確保:買い物の効率化と献立の秘技【夕飯】


う~ん、今日はなにをしようかな?

▼食材の買い物や献立で悩む人
・今日の夕飯はなにをしようかな?
・毎日夕飯の献立を考えるのめんどくさーい。
・時短がうまくできずに、いつも自分の時間がない。
・まとめ買いをすると賞味期限切れを出しちゃう。
・解決策はないの?

毎日の家事、大変ですよね。
できることなら、ちょっとでも楽をしたい。そんな日もあるでしょう。
やらなきゃならないと思う一方で、自分の自由時間だってほしいですよね。

というわけで今回は、私が編み出した
『献立革命で時間確保:買い物の効率化と献立の秘技』について。



◆はじめに

※重要※

この記事の本文は、すべて無料で読むことができます。
おまけとして記事の最後に、購入してくださった方への特典をご用意しています。
まずは無料公開の本文をお読み頂いて、特典にも興味があるようでしたらご検討頂ければと思います!


▼自己紹介

hidden / ヒドゥン
  • 調理師として、長年働いてきました。

  • 調理の実務経験は15年ほど。(2023年1月現在)

  • 家事全般も17年くらいやってます。

  • 私は創作活動が好きです。

  • 作業時間を確保するために編み出した方法があります。

  • 冒頭のお悩みについて、解決策を徹底的にお教えします!



◆結論:一週間分の献立と買い物のルーティン化

効率化の鍵を握るのはルーティン

一週間分の献立と買い物をルーティン化する!

いきなりドン!と結論からです。
自分の時間を確保したいなら、これ。

あなたは、毎日どんなふうにメニューを決めていますか?

「あ~今日のおかずは、なにをしような~?」

……はいストップ。
この時点で、無駄な時間がすでにスタートしています。

しかもこれは、無意識のうちに起きている「消耗」の一例に過ぎません。

これからガッツリ詳しくお教えする方法で、日常に潜む無駄を削ぎ落とし、効率化を進めてみてください。
うまく運用できるようになれば、以前よりも自分の時間が作れるうえに、毎日の料理がグッと楽になるはずです。

本記事では、かなり細かい部分まで書いています。
このページをブックマークしておいて、1ステップごとに実践して、また戻ってきて次に進んで頂くとよいのではないかと思います。



◆理由:無駄は日常に潜んでいる

先ほども例に出しましたが「今日はなにをしようかな」の時点で、時間の無駄になっています。

ちょっと考えてみましょう。

▼思考の流れに見る時間の消耗

▼「今日はなにをしようかな」からはじまる思考の流れ
・食材の在庫には、なにがあったかな
・この材料で、なにができるかな
・この食材は、次回の○○に使うかも
・次の買い物はいつだっけ?
・あの料理をするには、材料が足りないな
・材料はあるけど、これは面倒くさいな
・あの料理をするには、準備に時間がかかるな
・今日は時間がないから、適当なのがないかな
・家族に、またこれかって言われるかな

ほらほら、もう地獄のスパイラルに落ちてません?
でもこれが笑えるってことは、心あたりがあるからですよね。

今日はなにをしようかな~で結局、考えはじめて数分経っても決まりません。
この時間を毎日毎日、無駄にしてしまっているわけです。

そして無駄にしているのは、実は時間だけではありません。


▼時間以外に消耗しているものは?

朝起きて、夕方までメニューが決まらないことだってあるでしょう。
夕飯のことを思い出すたびに「ああ、今日はなにをしよう」と悩んでいては、ほかのことに集中できません。
仕事や、たとえ自分の趣味の時間があったとしても、余計なことに思考のリソースを奪われてしまうと、パフォーマンスは下がります。
「今日はなにをしよう」がチラつくたびに、脳は軽いマルチタスク状態になってしまうんですね。

決まっていないことが脳内にあることで、いつまでも「気が散る要因を頭のなかに持っている」ってことです。

気づかないほど小さなストレスですが、これが徐々に蓄積していきます。
そうなると、自分の時間を過ごしているつもりでも、結果として「なんとなく不満で、楽しくない時間」になってしまうものです。
気分転換の時間にもチラついて、気分が晴れません。

それでも決まらない。いつも夕飯を食べるだけの家族に、なにか食べたいものはないかと助けを求めた場合に「なんでもいい」とそっけない答えが返ってくると、ムキー!となる人もいますよね。
「どうして自分だけが料理をして、いつも夕飯のことに苦しめられないといけないんだろう」と思い詰める人もいるでしょう。

時間だけではなく、心も「消耗」していることがわかると思います。

不満が蓄積するのは、メンタル的にもよくないです。
手伝ってくれる家族がいればいいのですが、いろんな家庭のお話を伺っていると、そうではない場合が少なくありません。

では、自分の力でクリアするしかない状況だとしたら?


▼解決策がここに!

すっきりシンプル

解決方法はシンプルです。

  1. 買い物の方法

  2. 献立の決め方

この2つの流れを変えることで、日常に潜む多くの無駄を削ぎ落とすことができます。

「準備をするのは時間がかかるのに、食べるのはあっという間」
料理をする人が、こんなことをよく言いますよね。
そしてすぐに次の日になって「今日はなにをしようかな」と悩んでいる。
次の日も、次の日も。

あなたの貴重な人生。
知らないうちに、実は献立を考えることに結構な時間を費やしていませんか?
集中力を乱す余計なものは取り除いて、頭は常にクリアな状態にしておくべきです。

さぁ、その負の鎖を断ち切りましょう!



◆解決:1. 買い物の方法

買い物の方法といっても、商品をレジに持っていってお金を払う、ということではないです。
これからここに書くことは、学校では教えてもらえません。
業界の人からすれば「そこまで書くなよ」と思う内容かもしれません。

いつもなんとなく近所のお店に行っている、という人もいると思います。
単に「ポイントがつくから」というだけで、お店を選んでいませんか?
安いものを追い求めて、何件もまわっていませんか?
気づかない間に、販売店のマーケティングに乗せられているかもしれません。

置いてある商品やサービスから、お店選びを一度しっかりと考えてみるべきです。

自分は大丈夫という人も、1度チェックしてみてください。
新たな節約の糸口も、見つかるかもしれません。


▼店舗の調査:1店に絞る

前提として「時間確保」を優先する私が推奨するのは
「普段利用するお店を1店にする」ということです。

とはいえ、生鮮食品と生活用品の両方が1店で揃わなければ、2店選択もやむを得ませんよね。その場合は生活用品をひと月か、半月に1回買いに行くことにします。

あとは当然「節約」も考慮したいですよね。
年々、多くの商品の値段があがっています。
日常のロスは抑えて、使うべきときにしっかり使いたいものです。

そのためには「どうやってお店を選ぶのか」を知る必要があります。
そんなこと、学校では教えてくれませんよね。

ちなみに「買い物の際に数件のお店をまわる」という人もいますが、私は個人的にオススメしません。
理由はシンプルに「時間がもったいないから」です。
ましてそれが車移動であれば、ガソリンも無駄です。

余談ですけど、ガソリンの特売日だからといってスタンドに車の行列ができているところを見ると、なんだか微妙な気持ちになります。
ちょっとでも安いガソリンを買おうとしながら、並んでいる間もガソリンを消費し続け、時間は過ぎる一方。
それなら空いているスタンドで入れるほうがいいように思えます。
時は金なりと言いますけど、過ぎた時間は絶対に戻ってきませんからね。
私はともかく「時間確保」を最優先に考えます。

さて、話を戻しましょう。

以下にお店の選び方についてまとめます。


▼お店の選び方:7項目

それでは、お店を選ぶときにどんなところをチェックするのかを見ていきましょう。


1:家からの距離
家から近ければ近いほうがいいです。
言うまでもなく、お店が遠ければそれだけ移動に時間がかかります。
繰り返しますが「時間確保」が最優先です。


2:鮮度
置いてある商品の鮮度が悪ければ、一見して安くても、その店は避けます。

たとえば「野菜が安い!」と思っても、購入した翌日などに葉の色が変わるようでは、ロスを招きます。
「傷む前に使ってしまわなきゃ」と考えて、一度の料理に必要以上の食材を使えば、安いものを買って節約する意味もありません。
売価よりも鮮度を優先したほうが、結局はロスを防げることになります。

傷みかけの野菜を調理するのはなんとなく気持ち悪いし、傷んだところを取り除いたり、余計な手間もかかります。
葉の色が変わっている場合など、栄養成分的にも問題です。

判断材料のひとつとして、入店してすぐの青果・果物のコーナーにちょっとイヤなニオイがする場合は、鮮度管理が行き届いていない可能性があります。実際に置いてあるものを手にとって見るのが一番ですが、何件もまわってチェックするのは大変なので、ざっくりと判断するときのご参考までに。

似たようなお店が2軒ある場合は、ニオイで選ぶというのもありかもしれませんね。いわばスーパーの顔である青果の鮮度管理ができていないようでは、ほかの部門もあまり期待ができないのではないか、と判断できます。


3:売価の比較
・家からの距離を検討
・各店舗の鮮度チェック
この2つが終わったら、次はいよいよ販売されている商品の価格です。

自分が「よく買うもの」を書き出してリストにしてみてください。
定番のものや、常備しておくもの、生活用品、雑貨など、改めて書き出すとそこそこの数があると思います。

そのリストの商品の販売価格を比較します。
青果・鮮魚・精肉・日配・パン・食品・雑貨…。

よく使う牛肉・豚肉・鶏肉が100gいくらなのかもチェックします。
一度に全部やるのは大変なので、普段の買い物をしながら、日を分けて少しずつ進めるのがいいと思います。
もちろん私も、近所の店舗2件を比較調査しました。
※売り場の写真撮影などは、許可がないかぎりダメですよ。

通常の販売価格を正確に知ることは、やがて節約にも繋がります。
広告が出ていても「実際には安売りをしてない通常価格のままの商品」を見抜けるようにもなります。

残念ですけど、よくあるんですよこれが。
いかにも「安売りしてますよー」という勢いのあるPOPをつけておいて、大入りのパックを並べてある。安いのかなと思ってよく見ると、いつもと100gあたりの価格一緒じゃん、という。
大手スーパーでも、こういった手法はよく見かけます。

踊らされることを防ぐには、広告のイメージにとらわれず、自分で調査するのが一番です。すべて暗記しなくても、データをスマホのメモに入れておけば、買い物中でもすぐに通常価格の確認ができます。

4:お店の特色
お店ごとの売価の比較をしていると、価格に大きな開きはなくても、お店の色が見えてくることがあります。
A店は冷凍食品が安いけど、ほかの食材はあまり安くないな、とか。
B店は飲料が安いけど、日配(豆腐など)はちょっと高めだな、とか。
自分が求める商品と照らし合わせることで、こうしたお店の色も判断材料になるでしょう。


5:PB商品があるか?
PB商品の有無もポイントです。
PBとはプライベートブランド、つまり「自社ブランドで安価な商品」を置いているかどうか、ですね。
有名ブランド商品よりも安価に設定されている場合が多いため、節約を進めるのなら検討すべき点になります。
ただ、PB商品は味が…品質が…と感じる方もおられるので、そこは好みで判断するしかないと思います。

また、有名なチェーン店でない場合は、そのお店がどこかのスーパーのグループに所属しているかどうかも、ひとつのポイントです。
実際に、完全な個人経営のスーパーはかなり減りました。
その一方で、店名は個人スーパーでも「○○グループ」に所属しながら存続しているというケースも多くあります。
置いてある商品の傾向や、PB商品の品質や品揃えにも影響があるので、一応知っておくといいと思います。


6:ポイントがつくか?
また、ポイントカードなどの有無も考慮して判断します。
「ここは買い物のたびにポイントがつくから」と、思考停止で踊らされていないかが重要です。
ポイントがつけばお得な気がしますけど、実際の売価はどうでしょうか?
売価の調査が済んでいれば、比較ができると思います。

ポイントがつくお店でも、もしも、ポイントがつかないお店より「ちょっと割高な商品が多い」と感じるようであれば、要注意。
日頃から10円20円と割高な買い物をしていながら「ポイントが溜まった」と喜んでいないでしょうか。

基本的にお店側は「お客さんにまた来てもらうため」に初期費用を投じてポイントカードのシステムを導入しています。
還元率のよいお店なら利用客にも旨味はありますが「ポイントがつくから行こう」「溜まったポイントが使えるから行こう」と無意識に行動していては、踊らされてしまうこともあります。

たとえば「今日はこの商品がポイント2倍だから買おう」といったケース。
本当に自分が欲しい物ならいいのですが、ポイントの奴隷になっていると判断を誤ります。
欲しかった商品でもないのに、ポイントがつくからと、なんとなく買い物カゴに入れてしまうことってありませんか?
実施されているのが本当に「自分にとってお得なサービス」なのか、よく考えてみてください。


7:お店の雰囲気
この項目は、かなり余談的ではありますが、直感は大事です。
お店の雰囲気が悪い。接客の感じが悪い。人間の心理として、そういった店舗の売上には、あまり貢献したくはないですよね。

なんとな~く空気が重いお店があります

従業員が楽しく働いているお店は、雰囲気が明るいものです。
実はその雰囲気を作るのは、店長など、上長の仕事のひとつなんですね。

命令ばかりで高圧的な経営者がいたり、常に監視するような上層部の働きかけがあると、店内はピリッとした空気になります。
キビキビした接客はいいことかもしれませんが、従業員も人間です。
これは私が、かつてそういった店舗にいたので断言できますが
「店舗責任者の従業員に対するあつかいが、お店全体に表れます」。

A. いつも明るく、来店客や従業員に声かけをする店長
B. 売上と保身ばかり気にして、責任を押しつける店長

AからBへと、担当者が変わった場合を想像してみてください。
お店全体の雰囲気が、面白いくらいに本当にガラッと変わります。
常連のお客さんも、敏感に気づきます。
直接やりとりをする従業員が、暗くなってしまうからですね。

従業員は、いくら努力してもBのような店長のもとでは決して評価されません。うまくいかない責任は押しつけられ、うまくいったことは平然と横取りされます。
お客様からの要望などがあっても、聞き入れてもらえないということもあるでしょう。それ以前に、意見を言えるような場がないかもしれません。

さあ、従業員はそれで楽しく、そして真面目に仕事ができるでしょうか?
そういった企業では得てして、末端にいくほど、よりないがしろにされます。
パートさんやアルバイトくんが楽しく、そして真面目に働けるでしょうか?

現場で商品をあつかうのは、従業員です。

つまりお店の雰囲気は、置いてある商品にも表れる、ということです。
雰囲気というのは言葉では説明しづらいですが、肌で感じる部分だと思います。
お店選びの参考にしてみてください。


▼普段の買い物:3項目

普段利用するお店選びが終わったら、ここからは実際の買い物の方法です。

繰り返しますが「時間確保」を優先する私の方法ですので、参考になる部分があれば真似してみてください。


1:週に1度の買い物
後述しますが、買って帰った食材から工夫して一週間分の献立をたてることができるようになれば、買い物も一週間分、1度でできるようになります。作りたい料理に材料が足りなくても、途中で買い足しはしません。
買い物に行くたびに余計なもの買いがちなので、買い物の回数を減らすことが、そのまま節約にもなります。
そして毎回、可能なかぎり冷蔵庫をすっからかんにすることで、期限切れや野菜の傷みなどにも早く気づくようになり、食品ロスも防げるというわけです。


2:買う食材の決め方
一週間を乗り切るために、できるだけどんな料理にでも対応できたほうがいいですよね。
そのためには、バランスよく食材を揃えておくことが重要になってきます。
冷蔵庫を開けたら生姜とネギしかない、なんてことになったら笑うしかありません。

別の食材で代用できるものは代用しつつ、ちょっとずつ創作していくことも乗り切るためのコツです。

▼最初に悩むであろう野菜を例に挙げます
①常備(たまねぎ/にんじん/じゃがいも)
②大物(キャベツ/白菜/大根)
③葉物(小松菜/ほうれん草/チンゲン菜)
④薬味(ネギ/ニラ/生姜/大葉/にんにく)
⑤茸類(ぶなしめじ/えのき/しいたけ/舞茸/エリンギ)

めちゃくちゃざっくり分けると、こんな感じになります。

冷蔵庫の在庫状況と照らし合わせて、上の①~⑤の項目ごとに、それぞれひとつは食材を在庫として用意しておく、というイメージです。

たとえば、②キャベツがなくても白菜がある、③小松菜は冷凍に残りがあるから今週は葉物は買わない、⑤キノコは家に在庫がないからどれか安いものを買っておく、といった具合ですね。

続けていると自分に合ったスタイルが見つかっていくと思いますので、これをヒントに実践してみてください。


3:スマホメモを活用
常備品は、スマホのメモでチェックできるようにリスト化しています。
普段使う食材だけでなく、調味料や生活用品、トイレットペーパーなどの消耗品もリスト化。
私は生鮮食品もあつかっているドラッグストアを選択したので、基本的にすべてこの1店舗で完結します。

より細分化したリストを作っていたものの
最近は簡略化

普段行くお店は売価を調査したうえで1店舗に絞っているので、メモのリストはその店の棚順に並べてあります。
入口からレジまで、寄り道せずにサーッとまわることができるわけです。
妻と一緒のときは速度を合わせますけど、私1人のときは家を出て帰るまでに30分くらいしかかかりません。
空いている時間帯に行くことも、時間短縮のためのポイントですね。

この「買いまわり順を決める」というのも、案外大事なことです。
あれはどこかなと探したり、棚を通り過ぎていて戻ったり、売り場をウロウロしていたら時間もかかるし、お店側のマーケティングの餌食になります。
お店としては、できるだけウロウロして必要のないものまで「はずみで買ってほしい」ものですから、そういう配置を意図している場合も少なくありません。

▼購買心理学
売り場の配置は基本的に、入口から出口まで『購買心理学』というものに則って意図的に配置されます。
たとえば手にとりやすい安価な野菜や旬の果物を入口に置き、誰もが欲しがる牛乳やパンなどを、お店の一番奥に配置する、とかです。
どこのお店に行っても、わりと並びが一緒なのは、こうした考えが根底にあるからなんですね。

「時間確保」のためには、お店の意図に踊らされてウロウロせずに、ササッと買いまわりましょう。ササササッと。


▼節約の考え方:3項目

ケチケチしたり、ただ我慢をすることが節約ではないと、私は考えます。
私にとっての節約とは「適当なことをやって無駄なロスを発生させない」こと。
日々、無意識にやっていることが無駄になっていないかを考えて気づき、もしできることがあるなら改善する。試せることがあるならやってみる。その繰り返しが「節約」だと思います。


1:自分に合った方法
「節約のためには、余計なものを買わないように、家でメニューを決めてから買い物に行くのがいい」といわれることがあります。
これは鵜呑みにする前に、自分に合っている方法かどうかも、考慮すべきポイントだと思います。

献立を決めて行ったのに、ちょうどいい商品が置いていない、ということも多々あります。その場ですぐに献立を組み替えられる人なら、この方法でもいいと思うのです。
けれど、食材を揃えようとするあまり、無理をして割高な商品を買ったり、量目が多くて余らせてしまったり、このお店では手に入らないからと結局ほかのお店に行くはめになってしまっては、元も子もありません。

献立を先に決める方法の場合、実際の食材が眼の前にない状態で、一週間分も献立を考えられないよ~という人もいるでしょう。

私は、どちらがいい、と強くは押しません。
自分に合っている方法を選択するのが一番だと思います。

ちなみに私は基本的に、買い物から帰って、家にある食材から決めます。
前もって決めるとしても、今週は寒いから鍋をしたいな。妻が近々シチューを食べたいと言っていたな。くらいのことです。
手頃な値段で、手頃なサイズの商品を買って帰って「なにが作れるかな」と考えるほうが、私には合っています。
材料を揃えようとして、無理をして高いものを買う必要がないので、結果的に節約にも繋がります。


2:安売りの野菜が火をつける、購買心理学に踊らされない
先ほども少し触れましたが、大抵の店舗は『購買心理学』を取り入れた商品の配置になっています。

多くのスーパーは入口から入ってすぐのところに、安価な野菜や果物を置いています。どこのお店でも、大抵取り入れられている『購買心理学』による配置です。

青果・鮮魚・精肉・日配・パン・食品・雑貨…。
一般的なスーパーであれば、基本はこういった並びが多いです。
入口と出口と両方から出入りできる、大きなスーパーもありますけどね。

想像してください。

お店に入ったときは、大抵みんな財布の紐が固いんです。
ところが買い物カゴを持ち、最初にぶつかる果物や野菜のコーナーで、なんとなく眼をやると安売りの葉物野菜が。
あー小松菜が安いのか、いやいや、結構安いな……ハイ。とりあえずカゴに入れましたよね。

ここがいわば『購買心理学』のスタート地点です。

「安価なものをとりあえずカゴに入れた」。
この行為によって、実は「買うこと」に対する心理的ハードルがグッと下がります。財布の紐が緩むわけです。

で、この流れで鮮魚や精肉の売り場へと導かれます。
安価な日配コーナー(豆腐や納豆、練り物など)を、鮮魚コーナーと並べて配置してあるケースもありますね。野菜売り場を素通りした人も、ここで豆腐や納豆をカゴに入れれば、財布の紐が緩みます。

ご存知の通り、鮮魚や精肉は、単価が高いです。
でも安売り商品をすでにカゴに入れているので、財布の紐が緩んでいるばかりか、カゴに入っている野菜などに合わせて、魚や肉を選ぼうとします。
この時点で思考は「作る料理」にシフトしています。
カゴに入っている野菜から思い描いた料理。それを作るためには魚や肉がどうしても必要なので、少々高くてもカゴに入れてしまいます。

この「なんとなく」の連続で、歩いているうちに買い物カゴが一杯になるわけです。「こんなに買うつもりじゃなかったのに」というやつですね。

節約を心がけるならば、踊らされず、なんとなくで選ばない意識をもつことが大切だ、ということがわかると思います。


3:節約に有効な食材
ちょっとお話の寄り道をして、節約になる食材を考えてみましょう。
家計を助ける強い味方ですね。

・キノコ類
悪天候続きで野菜が高くなっても、天候に左右されず価格が安定してます。
炒めものなどに使ってもボリュームが増すので、あると便利ですね。
冷凍もできるので、1度に必要な量に分けて冷凍しておくと重宝します。

・もやし
王道ですね。
とはいえ注意が必要なのは、貧相な印象を与えない工夫をすることだと思います。
ただ炒めものに加えただけでは水っぽくなるうえに、料理をしない食べる専門の人からすると「またもやしか」と思われがちです。
食感を活かして、ナムルなどにするのもオススメです。

・豆腐や厚揚げ
豆腐はボリュームもあり、アイデア次第でいろんなものに加えられます。
オーソドックスなところでは豆腐ハンバーグなど。
ヘルシーなものが安いって、ありがたいことですよね。
巷にあふれる健康食品は、普通の食品より高いものが多いですもんね。

・鶏むね肉
こちらも、ヘルシー食材としてよく名の挙がるもののひとつ。
固くなる、パサパサする、という印象もありますが、調理次第では柔らかくできます。(←購入者特典にて詳しく紹介します)

こういった「価格が安定していて、幅広く使える食材」を知っておくことも、節約のためには有効でしょう。



◆解決:2. 献立の決め方

さて、ここでいよいよ「献立の決め方」です。
買ってきた一週間分の食材から、一週間分の献立を考えます。


▼参考:とある週の献立

先ほども載せたスマホの画面ですが、たとえばこんな感じ。

一週間の献立のあとに、買い物のリストが続く

私は買い物のリストの一番上に、献立を入力するようにしています。
理由は後述しますね。

作る料理のレパートリーや、面倒に感じるものなどは各自さまざまですので、これが正解という提示はできません。
単純に、自分が作れるもの、作りたいものを並べていくのがいいと思います。

いきなり一週間分決めるのは、最初は難しいかもしれません。
でも一度、思い切ってやってみても面白いと思います。
なにをどうしても、どう考えても材料が足りない!というときは、買い物に行けばいいんですから。
絶対にダメ、だと息苦しくなっちゃので、ゆるくやってみましょう。


▼献立のコツ<1>

買ってきたもので献立を考えるとき、まず注意するのは賞味期限です。
野菜だったら、傷む前に使うことですね。

私はまず、ザッと献立を思い浮かべます。
スマホに入力して、仮組みの段階。
それから、次回の買い物までに期限切れになる食材があれば、使える献立がないか、あてはめてみます。

たとえば、もやしは安価で便利ですが、期限が短めです。
炒めものや鍋物に加えたり、湯豆腐のトッピングにするとか、ナムルにしておいて数日乗り越えるとか。
消費しやすい「無限もやし」もいいでしょう。
仮組みの段階で合いそうな献立がなければ、使うために献立を調整するのもいいです。

うまくあてはめて、食材をロスなく使い切るように献立を決めていきます。

我が家は、妻が外食好きなので、急遽予定が変更になることもしばしばあります。そういうときも慌てず、賞味期限を考慮したうえで、帰ってから献立を組み替えるという柔軟さも必要です。せっかく外食に行くのであれば、予定があったのに……と不機嫌にならずに、楽しく行きましょう(笑


▼献立のコツ<2>

私のスマホのスクリーンショットをご覧頂くとわかると思いますが、曜日によってメインのカテゴリを割り振っています。

もう一度載せますね。

週間予定の曜日の横にメインを割り振っている

月曜から順に、麺・煮・魚・肉・丼・鍋・麺。
麺はパスタも含みます。妻が麺好きなので、週に2回の登場。
日曜に外食になるというケースがあるので、2日連続で麺になることは少ないですかね。

ざっくり決めておくだけで、絶対ではありません。
それでも、この振り分けによって献立のイメージがしやすくなります。
最近、そういえば魚を食べてないな、ってことも防げますしね。

あくまでも私のやり方なのでご自由に!


▼献立のコツ<3>

それでもどうしてもメニューが思い浮かばないという人、たまにはちょっと違うものを作りたいという人は、献立を掲載しているサイトを利用するのもひとつの手段です。


▽たとえば、味の素の提供している週間メニュー

一週間分や、ひと月分の献立を掲載しているサイトが便利ですね。

食材宅配のヨシケイなども、家庭のスタイルに合わせ、幅広く夕食の献立を公開しているので、眺めてみると参考になるメニューがあるかもしれません。

こういった場合にクックパッドを挙げる方は多いと思うのですが、レシピを参考にする場合、企業の提供するレシピのほうが、味が安定している可能性が高いです。
企業の提供レシピは、管理栄養士など専門家が監修して栄養バランスや彩りまで考慮している場合が多いためです。
クックパッドは誰もがレシピを投稿できるので、家庭の好みなども反映されて、味にバラつきが出るのは仕様的に仕方ないと思います。



◆番外編:献立を決めておくメリット

コーヒーブレイク

番外編です。
ここでは、Twitterで実際にあったやり取りをもとに、会話形式で進めます。


できるだけ時短の献立をと思っても、時間がかかってしまうんです。

一週間分の献立を用意しておくメリットは、そこにもあります。
作るものが先の先まで決まっているので、たとえば食材を切るにしても、日保ちするものは翌日の分まで切っておいて、当日は鍋に入れて煮こむだけ、といった流れを作ることができます。
煮物の材料を前日に用意しておいて、さらにそこに調味醤油があれば、配合通りに入れて煮こむだけ。その隙に洗濯物も干せるわけです(笑


野菜をまとめて切っておけばいいんだろうけど
その日の分だけとりあえず切るか……ってなってます。
多少はお味噌汁用に食材を切っておいたりするのですが
献立を決めていても、常備野菜がいつの間にかなくなっていたりします。
なかなか思い通りにいかないのは、結局手際悪いんだろうなぁって思います。

たとえば、たまねぎは切っておいても袋で密封すれば結構保つので、私は翌々日の分まで切ったりします。
今日はタルタル、明日は生姜焼き+味噌汁に少量、明後日はカレー、といった感じで使います。
次の買い物までに、家にある食材を振り分けて使うイメージですね。


そうかメニュー決めてないからできないんだ。

私は、週間予定をスマホのメモの買い物リスト一番上に配置しています。
前週の献立も、確認したければできる状態で買い物に行きます。
買い物から帰ったら、一週間分の献立を決めてリスト更新。

包丁を使うときは週間予定を見て、仕込みできる分は数日分まとめて用意。
袋に入れてできるだけ空気を抜いて密封。
予定の夕飯を作ったら、ゲーム感覚でチェックマークをポチり。

先のメニューが決まっていると、たとえばカニカマが1パックあったとして「賞味期限の範囲で分散して使う」ということもできます。
予定がなければ、ちょっと多いかなと思ったところで1度に使ってしまいますよね。
予定があれば、残しておいて翌日のサラダのトッピングに、その翌日にも少量あれば、朝食や弁当の卵焼きに入れたり、ちょっとした彩りに使えたりします。

一週間の在庫状況を把握して、かぎられた食材をどれだけ振り分けられるか。その工夫次第で、料理の見栄えも変わってきます。


とりあえず3~4日分のメニューを考えて買っても
下ごしらえしておかないためか、メニュー変更が多発します。
それを繰り返し、期限間近の食材が出てくるのは私です。

日数を区切って(私は一週間ひと区切りです)、それ以外に買い物に行かないようにすれば、家にあるもので工夫せざるを得ない状況になったりするので、期限切れもわりと防げるんじゃないかと思います。

私は、たとえばもやしを買っていたら、一週間のどの献立で使えるかを見渡して、明日の炒めものに半袋、その翌日にナムルを半袋、とかで使います。
追加で買い物をしなければ、冷蔵庫のなかで埋もれてしまうこともないため、期限切れにも気づきやすくなります。
また、献立を決める最初の段階で、賞味期限までの献立に組みこんでおくよう意識すれば、ロスなく使い切れるようになると思います。

あとは、安価なもので「かさ増し用」に買っていたものなどは、その食材だけでメインになるような料理を作れるようになっておくと、使い道がなかったときに「プラス1品」という選択肢も生まれます。
もやしにかぎらず、油揚げとか、厚揚げとかもそうですね。
その食材+常備してあるものだけでなにか1品作れると、期限切れを回避することができます。

▼ちょっとレシピ
お子さんや、おつまみにもちょっとオススメなお手軽メニューは
「もやしのみ焼き」←命名w
袋のもやしに小麦粉まぶしてフライパンで押さえながら焼き、色がついたら裏返して蓋をして蒸し焼き、両面色づいたらお好み焼きソースとマヨネーズ、鰹節と青のりで完成。玉子も使わない、もやしのみ(笑
駄目になりそうなもやしを見かけたら、優しく声をかけてあげてください…
キミハ モヤシノミヤキ ニ ナレルヨ…。


これが料理人……!

私は、毎日の創作時間を確保するために編み出したので、たぶん料理人あんまり関係ないです(笑
でもこうやってルーティン的に組んでまわせると、労力は減ると思います。

私は調理の仕事をするずっと前から
「あ~今日はなんにしようかしら、毎日毎日大変だわ」
ってぼやきながら毎日悩んで時間を過ごす人を、超絶不思議に思ってました。まったく批判するつもりはなく、ホントに不思議だったんです。


それは私のことだ(笑

思えば、仲良くなっていた常連のお客さんや、職場のパートさんたちも例外なくみんなそうでしたね。
「今日はなにしよう」「お宅はなにするの?」「うちは昨日あれをした」という具合。

どうせ毎日やるんだったら、ワンテンポ早く決めておけば、ズルズル悩まずに済んで、いろんなことが楽になると思うんですよ。

あとは、スムーズに次の調理に向かえるように、夕飯を食べたあとの行動も大事だと思います。


ドキッ!

具体的に言うとすると

①食べすぎない
 →満腹だと片付けが億劫になる
②洗い物を溜めない
 →翌日の調理が億劫になる
③翌日の食材を確認・準備する
 →解凍する肉などは冷蔵に移動
肉は常温だと早く解凍できますけど、ドリップ(水分)が多く出やすいので、冷蔵でゆっくり解凍するのがいいです。つまり「当日の夕方になってあわてて解凍しない」ってことですね。


①以外やってる…!
夜、夫に食べたり飲んだりされて、
朝になるとシンクに溜まってるのがイラッとするので、夜洗わなくなった。

同居人がやることについてはどうしようもないですからね~。
私もそういうときは割り切って、翌日キッチンに立ったときに、ついでに片付けるようにしてます。
洗い物を溜めないというルールが絶対ではないし、強要すべきことでもないと私は思います。片付けたのに~と腹をたてたところで救われないので。
自分が片付けたあとのことはスパッと翌日のタスクに。


青菜のおひたしを小分けして冷凍したら
解凍したときにシャビシャビになってしまいます。
保存方法が悪いのでしょうか、解凍方法が悪いのでしょうか。
どうしたらいいですかね?

小松菜など、葉物野菜は含んでいる水分量が多いので、家庭で冷凍→解凍すると、どうしても水分がたくさん出ます。
冷凍する場合は先に味付けをせずに、サッと茹でて絞り、小分けにしてラップに包み、冷凍用の保存袋に入れるのが比較的有効な処理だと思います。
水分が出て味が薄まるので、おひたしにする場合は解凍後に水気を切って味付けするほうが、仕上がりが安定すると思います。

業務用の冷凍食品は処理も温度管理も違うので、家庭で再現するのはなかなか難しいみたいです。
野菜やミンチ肉もバラバラで冷凍できるのはちょっといいなと思いますよね。

▼食材の冷凍について
小松菜は洗浄すれば、茹でなくても冷凍から直、使えます。
炒めものやパスタ、鍋にも使えるので在庫があると重宝します。
買って何日も経たないうちに色が変わることもあるので、私は買った日に小分けにして冷凍しますね。キノコ類も同様です。
ブロッコリーの場合は下茹でしてから冷凍します。


小松菜はそのまま、おひたしに使えるんですか?

小松菜は一度冷凍したものを解凍すると、それだけで水分が出てしんなりします。
小松菜は生でも食べられる野菜なので、基本的に絞ればそのままおひたしなどにできます。
好みでサッと茹でるか、レンジで加熱してもいいですけど。

ほうれん草は下茹でしないとエグみがあるので、私は同じ値段のときは小松菜を選びます。



◆まとめ:献立革命で時間確保:買い物の効率化と献立の秘技

  1. 時間確保のために無駄に気づく!

  2. 普段利用するお店を1店に絞る!

  3. 一週間分の買い物をする!

  4. 一週間分の献立を決める!

  5. 自分に合った方法で調整を続ける!

  6. ルーティン化することで時間確保!

いかがだったでしょうか?
今回は「時間確保」を目的とした、夕飯の献立と買い物に関するノウハウをお届けしました。

朝食や家族のお弁当作りがあるという方も、考え方は基本的に同じです。
一週間分をまとめ買いして、いかに効率よく食材と作業を振り分けるか。

調理の現場で15年ほど働いてきましたが、意識せずに身についていたこともあるようです。
私はとにかく1分でも多く創作時間が欲しかったので、いろいろと調整、吟味してきたうえで、この方法にたどり着きました。
今回、こうしてまとめるのに時間はかかりましたが、なるべく噛み砕いて書いたつもりです。

毎日の時間のなさに悩んでいた方は、今回の内容を取り入れることで、いまよりも少し時間が作り出せるのではないでしょうか。
クリエイターでなくとも、この記事がきっかけで、毎日の料理に悩まず、心身ともに余裕のある時間を過ごせるようになってもらえたら、とても嬉しいな~と思います。

どうか、よき時間をお過ごしください。


※重要※

本文は、以上になります。本文自体は、全文が無料公開です。
おまけとして記事の最後に、この記事を購入してくださった方への特典をご用意しています。

ご購入頂いた方には、最終章にて以下の特典を公開します。

▼購入者特典×5
①本記事の要点まとめカード:画像1点
②買い物リストメモ:テンプレート(サンプル)
③小分け保存例
④レンジで時短例
⑤オリジナルレシピ数点

本文中にちょっと触れた、あると便利な「調味醤油」について、レシピなどを詳しく紹介した記事はこちらです。ご参考までに!



◆購入者特典

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