ちゃんとSAY YES
今日チンジャオロース作る気満々だったのに朝ブタ肉を冷蔵庫に移すの忘れてたよ〜ん!
レンジで解凍すりゃイイんだろうけど、なんかもう、いっか❗️ ってなったので今日はパスタ茹でる。
明日にしようや明日に。
「ちゃんとしなサ〜イ❗️」
他部署のお局様の口癖(?)である。
特に若い子、つってもオレより年上なんだけど、普段からヘニョ〜っとしてて主体性のないヒトがよくやらかして、そのたんびに「ちゃんとしなサ〜〜イ❗️」が飛んでくる。
なぜ「サ〜イ❗️」だけカタカナ表記なのかというと、「サ〜イ❗️」としか表現できないくらいにここだけイントネーションが異なるからだ。
そしてオレはこの「サ〜イ❗️」が妙にツボってる。
お局様当人にはもちろん、ほかの誰にも言ったことないけど。
「サ〜イ❗️」が飛んでくる側からしたら笑い事ちゃうぞ〜って感じだろうけど、でも好きなのだ。
「サ〜イ❗️」が。
で、本編なんだけど。
このあいだヘニョ子ちゃんが特大のミスやらかしたようで、あっちの部署はてんやわんやしていた。
対岸の火事だと思ってたらこっちにも飛び火移って笑えなくなっちゃったんだけども。
んで、そんときにいつもの「ちゃんと(略)━━」が出ると思ったら、もう相当にブチギレてたのか、「ちゃんとせぇ❗️」と益荒男のような激励が飛んでいた。
「サ〜イ❗️」を超えて「せぇ❗️」になってた。
これがもう、オレにとってはたまんなくってよ。
この「せぇい❗️」のあとに頭ん中で「イェス❗️」って勝手に答えちゃうんだよ。
なに言ってんのって思うだろうけど、とりあえず聞いてよ。
「せい❗️」がきたら「イェス❗️」なんだよ。オレの方程式じゃ。
お局様の「せぇい❗️」に「イェス」で合いの手を入れちゃってんだよ、脳内で。
そっからはもう、助かりませんよ。
オレの頭ん中のチャゲとアスカが持ち前の美声で『SAY YES』を歌い始める。
もう止まんねぇよ。
恋人のフレーズになっちゃってんだよ。
あっちの部署クソ大変そうなのにオレん中じゃチャゲとアスカが熱唱してる。チャゲとアスカが溢れてる。
追いうちをかけるように「ちゃんとせぇ、ちゃんと❗️」とお局様のお言葉に、「イェーーーーーーーース」。
助けてくれ。
オレを。
止まんねぇ。
SAY YESが止まんねぇ。
助けて━━━。
「ほらここも違う❗️ もっと確認せぇ❗️」
YEEEEEEEEEEEEEEEEEEES❗️
今日も「背筋伸ばしなサ〜イ❗️」と元気いっぱいのお局様。
オレはひとりで思い出し笑いしてた。
今後も彼女に限らず、ほかの誰かが「せぇよ❗️」と言おうもんならイェーーーーーーースになってしまう。
脳内でSAY YESが強制再生されてしまう。
そういうカラダになっちゃった。
愛には愛で感じあう、そういう人間になってしまった。
どうしてくれんだよ。
そんだけ。