白湯を飲んでください。
腹痛で目が覚めた今朝。
直感で分かった。腹を冷やしてしまったのだ。
あまりの寝相の悪さと、ユルユルのジャージを着て寝ていたために、その時点ですでに下半身はパンイチ、上も半分以上脱げていた。
そして室内温度は14℃。殺す気かて。
布団から抜け出すだけでその日使えるMPの半分を消費してしまうくらい苦しい。
が、俺はプロのストマックブレイカー。
たとえMPを多量消費しようとも、優先すべきことは最優先に行動する男。
布団からするりと抜け落ち、地を這う百足のごとくキッチンへと向かう。
白湯だ。
ナチ党指導者、アドルフ・ヒトラーも、彼の著書である『我が闘争』にて、こう綴っている。
━━━白湯と爆乳長身黒髪メイド(29)だけが、憂いの朝から我らを救う。
湯が沸いた。1日が始まる。
氷を2、3粒マグカップに入れ、チンチコチンに沸いたお湯をカップの半分あたりまで注ぐ。
白湯である。
フーッ❤️ フーッ❤️ と冷ましつつ、ずずっと口に含む。
まだ熱く、けれど、飲めなくはない、そんな温度。ゆっくりと喉に通していくと、その熱がはっきりとわかって気持ちがいい。すごくエロスだ。
胃の内側から温まっていくのがわかる。大紅蓮氷輪丸でも食らったかってくらい冷え切っていた体の芯がじんわりする。
クゥ~~~~❗️
コレコレコレぇ❗️
気持ちいい〜〜〜〜〜〜。
シンジへの好意を知覚し始めた綾波レイくらいポカポカしている。
正直もう、風邪ひいたとでも言って会社休んだろかと思ったけど、いや、俺はやれる男。
白湯ひとつで絶望の絶対零度を迎撃した。
全ての朝は白湯に始まり、全ての夜もまた白湯に終わる。
哲学の祖ソクラテスも、弟子にこう説いている。
白湯だ。
白湯を飲め。
この世の不条理は、大抵白湯が解決してくれる。
つべこべ言わずに、白湯を飲め。
お願いします。
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