【兵庫・神戸映画資料館】9/21(土)上映後井口監督Q&A決定!特別上映 清水宏監督『暁の合唱』!
神戸映画資料館にて、9/21(土)13:30上映後、井口監督のQ&Aが決まりました!井口監督がいろいろお応えします。
Q&A後は井口奈己監督が敬愛する清水宏監督作品の中でも、井口監督イチオシの『暁の合唱』も特別に上映されます!豪華!
神戸映画資料館
https://kobe-eiga.net/programs/1841/
井口奈己(映画監督)
清水宏は天才だ。皆が条件を揃えて映画作りしている中で、身近にいる戦災孤児の身元を探るために(オープニングにそう字幕で出てくる)、製作、脚本、監督を自らやり、つまり自主映画で、サラリと『蜂の巣の子供たち』なんて傑作を作ってしまうのだ。
子供たちは、本当の浮浪児で浮浪児の役をやっているのだけど、スクリーンに映る姿は自信に満ちあふれていて自由で軽やかで、死んじゃう役の子もなんだか楽しそうに見える。楽しそうに見えると言えば、笠智衆だって楽しそうだし、高峰三枝子だってのびのびして見える。田中絹代なんて、こんなに可愛らしい田中絹代、見たことない。
あまりに軽やかな映画過ぎて、見過ごされ再発見されるのに時間がかかり過ぎというものだ。
生誕120年を機に、よろめかない木暮実千代が自らバスで走り出すシスターフッドの傑作『暁の合唱』を是非ともBlu-rayリリースしていただきたい。今こそ見られるべき映画なのではないでしょうか?
[「清水宏生誕120年記念シンポジウム」(2023年12月)へのコメント]