無名のバンドが1万円でインスタ広告をやってみた
太田ヒロシと申します。普段はzousanrecordsというところでミュージシャンのホームページ制作のお手伝いやヒダリというバンド(ほぼ活動休止中)、ソロなどで音楽活動をしております。
今回は初めてインスタ広告をやってみたのでそのレポートです。
インスタ広告を始めるきっかけ
去年自分の中で一番衝撃的だった出来事はインスタ広告でたまたま流れてきた(全然有名じゃない)バンドが気になってその場でチケットを予約して数日後にライブを観に行った、という自分の行動でした。
正直、広告なんて意味がないと思ってたのですが身をもって効果を感じたので今年はインスタ広告をやってみようと思いました。
ヒダリというバンドについて
今回、広告にするのは私がボーカルを務めるヒダリというバンドの曲です。
ヒダリは2003年に神戸で結成。関西や東京でライブ活動を重ね、くるりなどが所属したバッドニュースという会社から2枚のアルバムを発表、独立後に1枚のアルバムを発表しています。
長らく活動休止していましたが、2022年頃から初期メンバーでたまに集まって、また新曲を作りたいねという話から2023年には約12年ぶりに新曲を発表しました。
いつの間にか配信されてた
この配信全盛の時代にヒダリの曲は各配信サービスでは聴けず、自分たちでやろうにも2枚のアルバムはレーベルを通して発表しているので権利の関係でどうすることも出来ず、、という状態でした。
ところが2022年頃、かつてのファンの方々から「ヒダリがサブスクで聴けるようになってますよ!」という報告をいただきました。
知らない間に1枚目、2枚目のアルバムが配信されてました。(レーベルからは何の連絡もなし)
そうなったら聴いてもらいたい
配信が開始されたものの、約20年前に活動していたインディーズバンドなど今さら聴いてもらえるはずもなく、、。
Spotifyの月間リスナーは30~40人程度の状態です。
かつて同時期に活動していて配信を始めたバンドも軒並み数十人とかで同様に苦戦している模様。
こんな記事も↓
因みにSpotifyで当時のバンドを集めて「2000年代関西インディーズ」というプレイリストを作ったのでそちらもよろしくお願いします。
(入れたいけどSpotifyにいないバンドも多かった!涙)
インスタ広告をやってみよう
という訳で前置きが長くなりましたが、せっかく音源が配信されてるならリスナーを増やしたい!ということでインスタ広告をやってみることにしました。
広告を始めるにあたって参考にさせていただいたのがこちらの動画↓
微妙に現在(2024年)とは仕様が異なるところがあったように思いますが分かりやすかったです。
あと、インスタ広告インスタ広告と言ってますがMeta社の広告なのでフェイスブック広告もいっしょになっており同時に出せるようです。
広告動画を作ってみた
今回広告にするのはヒダリで当時最も人気があったと思われる「少女B」という曲です。
このMVを切り取ってインスタのストーリーズで流れることを想定してアスペクト比9:16で15秒の動画にしました。(あとから分かったのですが2024年現在、30秒以内なら全編表示されるみたいです)
少しでも目を引くように歌詞をでっかく載せるなどの編集を施しています。
昔過ぎて若過ぎてこれで始めて知った人には半分詐欺のようにも思いますが、まあ良いでしょう笑
ターゲットが細かく設定できる
前述の広告の出し方の動画を見てもらうと分かるのですが、広告マネージャーという管理画面で広告のターゲットを細かく設定することができます。
地域は日本
年齢は18-39歳
「詳細ターゲット設定」はPop music,Rock music,インディーズ
などとしました。
しばらくすると若い子の方が反応が良いことが分かったので途中から年齢を思い切って18-29歳に絞りしました。
あと、先日神戸でソロライブがあったのですがライブ前1週間はワンチャン狙って地域を神戸、大阪、京都に絞ってみたりもしました。(さすがに広告きっかけでライブに来てくれた人はいませんでした。)
けっこう細かく設定できます。
広告をどこに表示させるか
元々インスタのストーリーズに広告を出したいと思って動画を作ったのですが、「配置」という項目で「Advantage+」を選ぶと自動的に最適化されるようなのでそうしました。
フェイスブックとインスタでインスタの方が反応が良かったらインスタを多めに、リールとストーリーズでストーリーズの方が良かったらストーリーズを多めに、というふうに表示させるところをええ感じに調整してくれるそうです。
知らんけど。
それぞれどのように表示されるかはプレビューで確認できます。
費用を設定
とりあえず1ヶ月かけて1万円分やってみようと思ったので1日の予算を300円にしました。(設定できる最低金額は1日200円です)
広告のリンク先を設定
広告の「聴く」をクリックされたときに飛ぶリンク先の設定をします。
TuneCoreを通して配信リリースするとLinkCoreでその作品の配信サービス一覧のリンクページが作れるのですが、「少女B」という曲は1枚目のアルバムに収録されており、レーベル主導で配信されているためLinkCoreが使えません。
また、今回はSpotifyやApple Musicのヒダリのアーティストページに飛ばしたいのでLit.Linkを使うことにしました。無料で使えます。
作ったページは→こちら
極力シンプルにしました。
ちなみに海外だとHYPDDITやLinkfireなどのスマートリンクサービスを使っているアーティストが多かったですがいずれも無料版だと機能が制限されるようです。
結果発表!
そして広告を開始してから約1ヶ月。1万円を消化しました。
驚愕の事実なんかもありました。
では結果を見てみましょう。
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