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左利き用のがま口を作ってもらった話

先日Twitterで、がま口を作っていらっしゃる作家さんと出会いました。
  和のがま口屋 つじぱっちん(@tsuji_pacchin)さん

つじぱっちんさんは、ご自身は左利きであるものの、普段作っていらっしゃるのは通常のがま口。私が「左利き用のがま口を使ったことがないので、ぜひ触ってみたい」というお話をしたら、なんと実際に試作品を作っていただけることになったのです!

(ちなみに、その昔フェリシモに「左利き友の会(フェリシモ レフトハンダーズ)」という左利き用品のブランドがありまして、そこでは左利き用のがま口売っていたのです。左利き用のがま口をお探しの方とは大抵その話になります…)

試作品が届きました

つじぱっちんさんのご厚意で、試作品をお譲りいただきました。
写真向かって、
左が「左利き用」(シルバーの留め金)
右が「右利き用」(アンティークゴールドの留め金)です。

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がま口というと、私はかわいらしい和柄をイメージしますが、こちらはテスト用ということもあり、無地のデニム生地が新鮮です。シンプルでかわいい!

中にはちゃんとオリジナルのタグもつけてくださっています。

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左手で右手でパチパチするのが面白くて、しばらくの間ずーっと開けたり閉めたりいました。

左利き用と右利き用の違い

まず、見た目においては金具の配置が異なります。
右利き用では2つの玉の外側に金具が伸びていて、左利き用では2つの玉の内側に金具が収まる形です。

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次に、私が左手で開閉した時の動きの違いをまとめてみました。

右利き用(通常のもの)
① 左側の玉を親指のハラで向こう側に押しながら、手首をひねるように人差し指で右側の玉を引っ張ってくる形になる。

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② 手前にくるのは右側の玉になるため、そのままスムーズに開けることができず、一旦左手を離し、手前の金具に手を添えて開く(もしくは右手を使って開く)

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左利き用
① 右側の玉を、親指の先の方で押す形になる
(手首をひねる必要がなく、指先だけの動作でできる)

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② 手前にくるのは左側の玉になるため、そのまま動作が途切れることなく左手でスムーズに開けることができる

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私は今回初めて左利き用のがま口に触れたのですが、
「パチンと開ける瞬間だけでなく、その後に口を開く動作へ移行するスムーズさにも違いがある」というのが発見でした。

左利きでも右利きでも、がま口を開ける動作を意識的にしている方はほとんどいらっしゃらないと思いますが、やはり昔からある道具というのは(たいていの場合は右利きさんに)使いやすいように、よく考えられて作られているのだな〜と実感しました。

もう一つのがま口

そして、つじぱっちんさんが「こちらもぜひ試してみてください」ということで送ってくださったのが、こちらのもう一つのがま口。

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「押口」という種類の口金だそうです。
こちらは、両手で持ち、真ん中の丸い板の部分を向こうに押し出すことで開けることができます。

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左右対称ですから、もちろん利き手は関係ありません。ひねる動作がまだ難しい子どもさんにも開けやすいのではと思います。つじぱっちんさんも一押しの口金だそうです!

今回はとても貴重な体験をさせていただきました!
つじぱっちんさん、ありがとうございました。
和のがま口屋 つじぱっちん さんのTwitterはこちらです → @tsuji_pacchin

お読みいただき、ありがとうございました。


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