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【プレビュー(仮)】FC町田ゼルビア 2023年第10節 大分トリニータ戦
こんにちわこんばんわ。ひだりです。
平日の疲労と気圧爆弾でクラクラしているうちに日曜日になってしまいました。
今回もプレビュー(仮)です。よろしくお願いします。
ジュビロ磐田戦 ざっくり雑感
ドロー自体は妥当で退場者の出た苦境で勝ち点1持って帰れたのは良い結果。
1点目の得点の形は今年のチームの強みがわかりやすい形で出たもの。
1失点のエラーは、磐田、流石のスムーズな連携からのナイスゴールでした。
サイドを崩してくる相手への対応、寄せ方と角度、マイナス方向のクロスへの対応など、ゼルビアにとっても分析することで良い学びが得られそうな失点です。
試合が荒れた部分については、今回はどうにも周囲のノイズが多く、試合が終わってもあまり気持ちの良くない話が試合後まで続いていますが…
荒いチームか否かは数字が真実を語る。ここまで9枚のYCの内ラフプレーによるYCは3枚でリーグで3番目に少ない。反則ptも飛び抜けて目立つ数字でないのが分かる。プレー強度が求められるチームスタイル故にピッチ上では肉弾戦が繰り広げられるが警告対象となる危険なプレーは少ない。#zelvia #ゼルビア pic.twitter.com/FzUw6v7i8C
— Tetsuya (@weekly_zelvia) April 14, 2023
災い転じてではないですが、チーム、サポも含め結束感や熱量につながる1戦になるのかも。
熱量高めつつも、頭はクールに。大人のチームに成長していってほしいし、成長している体制が今年はあると思います。
8/12のホーム戦で勝ちれるように、そしてこのようなチームでJ2優勝を達成できるように、チームのクオリティを高めていく、そのために目の前の一戦です。
今回は関連記事・動画の紹介は以下だけ。気持ちいい記事あまりないのでね…
ぐうの音も出ないほど正論な藤原へのアプローチ > J2町田 黒田監督が磐田戦乱闘騒ぎの退場処分に「不可解」発言の真意説明「退場は当然だけど原因もある」― スポニチ Sponichi Annex サッカー https://t.co/Q7FBRDiXLp
— ひだり(fka CVPの中の人。。) (@hidari) April 14, 2023
大分トリニータについて
さて、前節の結果で首位を明け渡した大分トリニータとの対戦。
1位vs2位の関係で大分とのビッグマッチを迎えられるのは、なんというか素晴らしいですね。
J2・J3入れ替え戦や相馬vs片野坂の伝説の1戦、浅田飴さんつながりなど、チームのスタイルやあり方だいぶ違うとは思うのですが、大分とは歴史的になんとも濃い縁のある相手だなと感じます。
本当に魅力的なサッカーをするし、ゼルビアのこと抜きにすれば見ていて応援したくなる気持ちがすごく良くわかるチーム。
メンバー一覧・移籍動向
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トリニータというと伊佐耕平や高木駿のイメージが強いですが、今期GKについては西川幸之介が主戦を張っているんですね。
また、ここに来て野村直輝とボランチの野嶽惇也の関係性がすごく良くなっている。
野嶽が化けた事で、ボランチ争いが激しくなるなぁ...
— KenKen (@KenKenTorisapo) April 13, 2023
将輝の相棒が...って言いよったけど、事によっちゃ野嶽の相棒が...ってなるかもなw
それだけ昨日は野嶽エグすぎた...
あー大分の野嶽は神村学園卒かーなるほど。
— ひだり(fka CVPの中の人。。) (@hidari) April 14, 2023
野嶽、ドリブルで運べてパス出せてシュートも打てるので、どんな選手だと調べてみると、もともと鹿児島ユナイテッドでFWをやっていた選手なんですね。
アタック局面での動きの気の利き方が非常に良く、山口戦での3点目、中盤からの攻め上がり・ドリブルでの仕掛けからバックヒールで野村のミドルシュートお膳立てしたのはなかなか強烈だった。
攻撃打開のキーマンはこの2人っぽい。
大分トリニータの戦い方
自陣深くからのビルドアップからサイド・中盤を経由してスピードアップ、アタッカーが勢いよくスペースをついていく。
下平監督・コーチの岩瀬さんの組み合わせは戦術浸透の部分で非常に強力そう。
【Oita Trinita:Training】
— Ken Iwase|岩瀬 健 (@k_iwase) April 14, 2023
・Pass
❶ターン
❷1タッチ
❸ランダム(ボール2個)
■中央経由で"斜め前"へ進んでいく。滑らかに斜め前へ進めるような工夫を。出し手は『パスの方向/強弱』に声も加えて、 受け手は『動くタイミング/身体の向き』によって、お互いの"コミュニケーション"が成立するように。 pic.twitter.com/Bjpy87FzYD
中盤プレス回避の準備も万端ぽい。
スペースを巧みに活用する攻撃
基本的にスペースを見てボールと人が動き続けるサッカー。
静的ではなく動的なポゼッションで、ボールの動きに対してジャストなタイミングで選手が良い角度から入ってくるので、相手守備からすると中盤プレスをかけることそのものが難しい仕事になる。
攻守における縦関係の使い方
3421、WB活用して幅と高さ、双方をうまく活用してくる。
中盤ではSB・IHの縦関係+ボランチもサポートして挟撃。
奪ったら3者が連携しつつ、パスの選択肢を作る動きで、角度のついたパスで縦に縦にとボールが展開していく。
時に早いタイミングで前線にあてるボールも入れるなど、パススピードの緩急と小刻みな縦横を使った磐田のパス交換とは違うトーンのパス活用の巧みさ。
選手の個を活かした攻撃のアクセント
野村は試合中に局面で有効な方法を適切に選択することを繰り返せる選手。
前に入ったタイミングでは、ドリブラーの藤本の活用が強力。
屈強な守備陣・セットプレーの強さ
伝統的に守備陣に屈強な選手を置き、セットプレーに強みのあるチームというイメージがある。
現在のCB陣はデルラン・上夷(うええびす)・ペレイラが主戦。上夷の安定感を評価する声は調べていてちょいちょい見かけました。
前節・山口戦と、大分が敗戦を喫した大宮戦を見ました。
首位だから当然ながら穴は少ないところを、相馬大宮がザ・相馬サッカーをやりきってたのが興味深い。
ただ大宮戦で出た課題を消化しているなというものを、前節・山口戦では感じた。
デュークはじめ負傷者が多く、もうひとつの戦い方を求められているゼルビアにとっては難しい試合になりそう。
攻略のポイント
守備時の寄せ方、身体の向き
前節・山口も中盤守備は激しく寄せて、そこまで悪い試合だったとは思いませんでした。
ただ、中盤争いのところで奪いきることができず、ボールが大分の方へ転がることが多く、結果的にネガティブトランジションの展開になる回数が多く、その際の攻撃への転換がトリニータは非常に鋭い。
中盤守備で不利なボールの転がり方にならないよう、守備時の寄せ方、身体の向きといったあたりは意識して対応したい。
ユニット守備でボール周辺を面でケアする
個人の対応プラス、パスの連携をしていくので、単にボールホルダーを抑えるだけでは機能性は落ちず、むしろつっかけたところの裏を取るチャンスを与えることになる。
ボランチ・SB+ボールサイドのCB等が後方をケアし、ユニットでボール周辺を面でケアしていけると、大分としてはやりにくいことになるはず。
CB裏を突く
3バックのサポートとしてGK西川は広い守備範囲の責任を負う部分があり、そこが穴になることがある。
大宮戦 冨山の1点目は、柴山からのCBとGKの間に鋭いクロスを入れられたところを西川がはじいたものを押し込まれた形。
いわき戦の失点はCB裏へのロングボールカウンターに西川飛び出しで交錯したところを突かれた。
U字パスの活用
トリニータはボールを追って前後での囲い込みを前線・中盤・後衛が連動してしかけてくる。
大分が寄せをリセットするのがボールをアゲンストに入った時。
アゲンスト方向のバックパスから裏へのロングボールを散らす
ロングボール警戒して引いた対応をしてきたら、ボール保持者への寄せは弱まるはずなので、平河や沼田などでの持ち上がりは活きるかも。
大宮vs大分との対戦が興味深い
ていうか大宮大分戦の大宮ノリノリすぎる。まさに相馬サッカー。
— ひだり(fka CVPの中の人。。) (@hidari) April 14, 2023
大分が「あの、あ、あ、あの」って何か言おうと思うけど言えないで終わったような試合
— てもさわ (@6LR61YXJ) April 14, 2023
それ。最初から寝技に入ってずーっっとドザエモンのようにしがみつき、呼吸をさせない。脳が疲れるからセットプレイ対応すら集中切れる。
— ひだり(fka CVPの中の人。。) (@hidari) April 14, 2023
相馬監督「後手を踏まないこと」に全部詰まってる感じ。
相馬監督のコメント「後手を踏まないこと」にあらわれている通り、大宮が大分の1歩目を踏み出す前にぶん殴って先制点取って、以後ずっとボール持たない大宮がプレスでぶん殴り続けるみたいな試合です。
相馬ゼルビア時代からのゼルサポは大宮大分戦は一見の価値あり。相馬さんフレーバー強めで、個人的に相馬大宮としてはかなりトップレベルに味わい深い感じの一戦でした。
大分に考え得る弱点「良いサッカーであること」
大分の弱点は「相手とスペースをよく見てボールと人が動き続ける良いサッカーをする」ことな気がします。
岩瀬さんの大分トレーニング動画を見ても、判断と動きの中のパスゴーを大事にしてるのがわかる。
フィールド上の選手、スペース、ボールの位置を見て、認知・判断して、実際の行動(走る)に移すまで、コンマ何秒レベルのリードタイムが存在する。
ピッチ上の状況を良く見るサッカーだからこそ、この認知から行動までのリードタイムをターゲットに、時間と判断の余裕を奪う。
ボールホルダーへやみくもにプレスするということではなく、パスコース切りや二度追いなど、判断キャンセルを強いる状況を作り続ける。
大宮大分の試合では、そうした大宮のアプローチが、大分にストレスを強いた結果、セットプレイが意外にもポコンと入る、みたいな展開になっていたのかなという気がします。
まとめ
互いに1位2位という状況、選手・スタッフ・フロントの奮闘、スポンサーさんに感謝の気持ちとともに、重要な首位決戦、浅田飴ダービー、勝ち切りましょう。共闘!