楠瀬誠志郎を聴いてほしいだけのnote
こんにちわこんばんわ、ひだりです。
さて、ほっとけないので書いてます。タイトル以上でも以下でもないのですが、、、
彼の人にいま起きてる事態からすると、ちょっと驚くほど話題になっていない。
Yahooニュースや音楽サイトのニュースも特に目にしていないし、Xで楠瀬誠志郎で検索しても、この件に触れているケースがほとんどない。
かつ、存じている界隈からすると「これは、ちょっと、まずいぞ…」と危機感ビリビリとしているみたいな雰囲気なので、たまには「ほっとけないよ」聴きませんか?どうですか?くらいの気持ちでnoteにしたためておく次第です。
サッカーの話はほんのちょっとしか出てきませんが、ほんのちょっとだけ出てきます。
楠瀬誠志郎さん公式ブログのお話ざっくりまとめ
公式ブログ読めばまんまなんですが、かいつまんでまとめておきます。
先月 10/31、シンガーソングライターの楠瀬誠志郎さんが公式サイトでブログを公開。
突発性難聴(メニエール病)
前立腺肥大腎臓の疾患
肺の右側の少し大きな影
が見つかったとレポートが発表されました。
読んで絶句、呼吸が止まりました。XだったかInstagramだったか、どこで初出を読んだのかもちょっと忘れてしまいました。ショックで。
自分にとって、楠瀬誠志郎さんはスマッシュヒット「ほっとけないよ」を入り口に、小〜中学校時代ズブズブに沼って当時の全短冊シングル(懐)・全アルバムかき集めた、人生ではじめてファンになったミュージシャンという位置付けです。
その後、自分の興味も渋谷系、ブリット〜インディーポップ、ハウス・テクノ・ビッグビート等、当時(90年代)なりの流行もふまえた音楽好みの移り変わりもあり。一時ほどの熱心さではなくなりましたが、それでも時たまは聴きたくなってCDを引っ張り出してきたり、気づいたら出てた盤を買ったりという距離感。
SNSが普及しはじめてからは公式SNSをフォローし、たまにインスタライブなどのぞきに行く、くらいの、ライブに行くまではしませんが……程度のぬるファンでおりました。
そんな距離感なので、10月はじめ頃に「なんか体調不良で年末のライブを休むことになった」という話はなんとなくで把握していました。
「そ、それは……おぉおぉお、どうかお大事に」と思っていたのですが、こと、この公式ブログ記事を見て、事の本当の深刻さを把握した次第です。
書けないよこの言葉。
なんというのでしょう……彼の人の歌がそうなように、キラキラと鮮やかに世界を描写する能力が冴えに冴えているので、だからこそ、闘病日記の鈍色まで描きに描かれていて、しんどさがエグい。
いやこれはマジできつい、きついぞ……と以後のレポートが来る事自体に不安すら感じていた。そしたら、その上で、やっておきたいことがあると。
歌いたい、と。
あー楠瀬さんなら、そうだよね。そういうお人だよねぇ……。
こんなしんどい「歌ってみた。」はじめてだよ……!
そして、きょう、無事、「歌い切ることが出来ました」の報告が公開されておりました。
ライブでは披露されていた曲なのかな……魂の曲、楽しみに待っています。
彼らしい全部で、ありのままに
病状見ても、これもう、とにかく「ずっと歌い続けてきた人だから」としか言いようないだろこれなんて話です。
なお、2013年にゼルビアの監督代行を務められた楠瀬直木さん(現・浦和レッズレディース監督)は、楠瀬誠志郎さんの実の弟さんです。
後々、この話を知った時は、自分にとっての特別なミュージシャンとおらが町のチームとのつながりに、なんとも言えないご縁を感じたものです。
自分自身、ライブにも行ってないレベルの、横目で見てる程度のぬるファンながら、世間的に知られるヒット曲が出る等こそなくとも、ボーカルスクール運営だったり、定期的なライブ活動のこまめなレポート、時々音源が出てきたり、ブレない『歌い手として生きていく覚悟』みたいなものがずっと、ずーっと伝わる活動を続けられてきた方です。
また、そうした活動を見守るファンコミュニティがすごく暖かい雰囲気なのも、ライブ映像など通じて強く感じていました。すごく「らしい」と感じるともに、あまり話題として周辺に広がっていないのも、その辺のファンコミュニティの暖かさゆえなのかなとも思ったりしました。みんなわりとガチで胸痛めちゃいますよね……祈るばかりですよねファンの皆様……。
もちろん「自分にとって大事なこと」であることこそ重要で、ご不調の話題が伝え広がることに価値があるわけではないのですが、それはそれとして、一時だけでも聴いてた!って人はそこそこにいるでしょうに、もうちょっと広まってもよいんじゃなかろうかと。
直球ストレートで生きることへの解像度を高めているご様子なので、どうか手術の素晴らしい成功、ならびにこの体験から獲得した「ありのまま」のディティールすべてを落とし込んだ澄み切った歌声の復活を、心から心から祈るばかりです。
そんなわけで、1ファンの人が今できそうなことはとりあえず彼の人の音楽を聴くことくらい。
なので、あーそういえばそんな人いたなーみたいな方、サブスクにあれこれありますのでぜひ聴いてみてくれると嬉しいです。
個人的におすすめの6曲+2
好きな曲をいくつか置いておくよ。Youtubeで聴けるよ。いい時代だね!
ほっとけないよ(1991年)
ファンの人だと逆にあんま聴かないとかはある(自分も)と思うんですけど、さすがにこれ抜きには説明がつかないお人です。ドラマのADブギが超好きだったんですが、いまOP映像見ると結構恥ずかしい気持ちになります。
まだ見えない海をさがしてる(1989年)
さわやか&せつないのフルボディ。
個人的に、この曲のCメロは小沢健二「さよならなんて云えないよ (美しさ)」と表裏の関係くらいの気分で、美しく海沿いのカーブを曲がる曲2選です。(実際、ダイハツ シャレードのCMソングでした。)
雨の日も晴れの日も(1992年)
11/17のブログで本人が綴った「ありのまま」を読んで、まっさきに浮かんだのはこの曲でした。ビートルズでいうところのLet it be というよりはlong and winding roadという感じの普遍性高い歌です。
収録アルバム「素晴らしい恋をしよう」はなぜかサブスクに入っていない(なぜだろう・・・)ので、公式音源のライブもの。
一時間遅れの僕の天使(1990年)
ザ90年代といった趣のクリスマスソング。なかなかに茹だった感じの世界観で、KANの「健全安全好青年」を聴く時とも似たような良い感じの赤面ニヤニヤができます。コーラスの「ライナーウ!」を聴きたくて楠瀬誠志郎聴いてる感じも一理ある。ところで一時間遅れ、許せます?
他の方の紹介記事もなんか見つけましたので貼っておきます。
遠くに 近くに(2021年)
人とのつながりとかいろいろとか感じさせる優しい歌い様。コロナ禍にリリースされた曲で、そもそもあの時期にリリースされたという点で当時すごく意味を感じて聴いてた曲。
来るなら来い(1991年)
今回のブログ公開はじまって、最初に聴きたくなった曲。
がんばって、まじがんばってというお気持ち。
この章、もともと3曲選んで書こう!として5曲にして、それがやっぱこれもで6曲になって……いまあれこれ見てたらあと15曲くらい良いぞオイとかなって、これもう永遠に書けてしまうんですけども……ひとまず比較的有名な部類のやつあと4つだけ置かせて。
みんな大好きはっぴぃえんど「風をあつめて」のカバーもあるよ!(小中学生の僕的にはこっちがオリジナルでした。YMOのDaytripper でビートルズ知る的なやつ。)
そんなわけで聴いて。
音楽的文脈としてはジャパニーズAORとか海外のブルーアイドソウルとか好きな人なら掘り甲斐かなりあるミュージシャンだと思うので、同年代ヒット曲知ってるみなさん。なにそれ知らないなんて若い方も、ぜひふれてみてもらえると嬉しい。
今回は以上です。お読みいただきありがとうございました。楠瀬誠志郎さんがんばれ超がんばれ。