見出し画像

比田井通信 第860号(これからが、これまでを決める)

2024.4.6発行

昨日はウエジョビ入学式。

嬉しかったのは保護者のアンケートの中に、

「こんなに温かい、気持ちのこもった入学式は初めてです。」

という言葉がいくつもあったんです。

そりゃそうです。
校長の美恵先生が

「ウエジョビに来てくれてありがとう!」
笑顔で心から伝えてくれて

来賓の小相澤副市長が
市長から預かってきた「祝辞」を
読み終わったと、


ちょっと待って下さい!


「ここからは、私、個人の想いを伝えます」

ここからは私、個人の話です

とそこから本気の祝辞が始まり、

二人目の来賓祝辞は喜多川泰さんですからね!

普通、来賓祝辞って基本、休憩時間ですよね(笑)
それが、メチャメチャ勉強になる時間なんです。
貴重な時間なんです。

小相澤副市長の祝辞が終わった瞬間、
拍手が沸きあがりましたからね(笑)

来賓祝辞で拍手って普通ないですよね。

喜多川さんのお話も、
15分間のミニ講演でしたからね。

新入生代表の原君も堂々と
素晴らしい「宣誓」をしてくれましたし、

先輩代表で「歓迎の言葉」を伝えてくれた
芦澤先輩は自分の入学当時のことを隠すことなく
新入生に伝えてくれて、
「そんな私が、ここまで成長できました。
 間違いなく、みなさんにもできます!」と力強く励ましてくれて、

ダメ押しは佐藤芳直師匠の講演です。
いや、講演ではありません。
大事な大事な授業です。

一度でも、あのお話を聞いたことがある方であればおわかりですよね。

あんなに未来に希望が持てるお話、
ホントないですよね。

その雰囲気は美恵先生のブログをご覧ください↓

今日はその佐藤芳直師匠のお話の中から
私が、とぉぉぉ~っても印象に残った二つのお話をします。

ある調査結果によると

「自国は衰退している」

と考えている若者がどれだけいるか・・・

この調査の世界平均58%

ところが、日本の若者は
68%の若者が「日本は衰退している」と
思っているそうです。

「自国は衰退している」と答える若者の割合

ダントツの割合で若者は日本の未来に
希望が持てていないという状況です。

例えば、

GDPが世界3位からドイツに抜かれ4位に落ちた…

と、言われます。

名目GDPの各国比較

言われるというのは、
マスコミが言っているという意味です。

GDPはドル換算をして発表されます。
この数年で30%以上円安になっています。

それを考えたら日本のGDPが落ちたわけではまったくなく、自国の通貨を基準に計算すればドイツ以上に成長しているんです。

マスコミはそういうことをまったく伝えず、ただ「日本のGDPは4位に落ちた」とだけ伝えます。

それを真に受けた我々は
「日本は衰退している」と思い込む。

芳直師匠はさらにこう言います。

「いいですか?
1945年に日本が戦争に負けたとき、
日本のGDPは世界の中で下から数えて4番目
そこまで日本は破壊しつくされた。
そこから営々と君たちの曾祖父さん、祖父さん、おとうさん、お母さんが頑張ってここまで来た。
世界で第4位の経済の規模を持っている。」

下から4位だった国が、世界で4位まで成長したってことです。
凄い事じゃないですか。

他にもたくさんありますよ。

日本は対外純資産
なんと、32年間の間、
ランキング1位です。
日本は実は、大金持ちです。
ちなみに2位がドイツで3位が中国です。

対外純資産ランキング

国の借金が1661兆円と言われています。
「ひ孫の代まで返せない」なんて言われていますよね。
でも、本当は日本は世界一の大金持ちです。
国の資産は1121兆円です。
その差額はたったの540兆円
これは世界の先進国でごく標準的な金額です。

日本の借金から資産を引いたら・・・

でも、こんなことマスコミは
まったく言いませんよね。
政府も「借金で大変なんです!」と言っていた方が増税できますから、あまり知られたくないんでしょうね。気持ちはわかります。

他にも、

国際特許の出願数世界3位

21世紀に入ってからの科学分野での
ノーベル賞の数で日本は世界4位。

建築界のノーベル賞と言われる
プリツカー賞で昨年選ばれたのは山本理顕さん(78)。
しかも、毎年一人だけ選ばれるこのプリツカ―賞は1978年創設以来、日本人9人世界最高人数になった。

平均寿命は女性が世界一位。
男性が世界二位

文化面では、

ミシュランの星を獲得したのは
東京183個、パリ130個、NY73個。
ダントツの世界一東京です。

ミシュランの星の獲得数

さらに、これを都市別にみると
東京183個
パリ130個
京都97個
大阪93個
香港78個
ロンドン75個
ニューヨーク73個
と上位7都市のなかに
日本の都市3つも入っています。

ミシュラン都市別獲得星数

映画でも
「ゴジラ‐1.0」
「君たちはどう生きるか」
オスカーに輝いた。

コロナ禍で「コロナが明けたら行ってみたい国は?」の質問に対して、欧米豪居住者2位が日本
アジア居住者の中ではダントツ1位が日本です。

コロナが明けたら行ってみたい国ランキング(アジア居住者)

つまり、世界中から日本は愛されているということです。

世界的に権威のある、フランスのイプソスという研究財団が毎年発表している「国家ブランド指数」というのがあります。
この「国家ブランド指数」はその国の「ガバナンス(統治・統制)」「輸出」「文化」「人材」「観光」「移住と投資」という6つの分野で点数を付けます。

つまり、総合的にその国を見て決める指数です。

その「国家ブランド指数」で2023年に日本は1位を獲得しています。

「国家ブランド指数」ランキング

世界一のブランド力を持っているのが日本だということです。

ちなみに2022年は日本は2位です。
初めて日本が1位になったのですが、
それまでの1位はすべて欧米の国です。
初めてアジアの国が1位をとりました。
それが日本です。

世界で大きく報じられたこのニュース、日本人で知っている人はほとんどいませんよね。私も知りませんでした。

マスコミが報じないからです。
新聞の1面にこういうニュースをドーンと載せて欲しいですよね。

で・・・、

こんなにたくさんの日本の素晴らしさを伝えて下さったあと、芳直師匠がこう言いました。

「なにか、ご不満あります?
 なにが不満ですか?」

どうですか、
ホントその通りですよね。

こんな素晴らしい国に生まれて、
こんな素敵な国に住んでいて、
不満なんか言ったらバチが当たりますよ。

実は、昨日頂いたアンケートの中に
「じゃぁ、少子化問題はどうでしょう?」という質問があったんです。

確かに少子化問題問題です。
私もそう思います。

でも、芳直師匠のお話を聴けば
その原因がハッキリしてますよね。

こんなに恵まれた国に住んでいるのに
「ご不満の塊」で生きている人が多いからです。

不満が多い人は
未来に希望なんて持てませんよね。
不安になるんです。

不安な人が子どもを産もうと思います?
未来が不安な人は常に無難な生き方を選びます。
「子どもなんて産まない方がいいよね」
と若い人たちは当然考えます。

逆に未来が希望で溢れたら、たくさん子どもを産んで、「子どもにはもっと幸せになってもらおう!」って思えるんじゃないですかね。

ところが、マスコミの言っていることだけを鵜呑みにして、勝手に不満を言って、未来に対して勝手に不安を膨らませているのは我々です。

あっ、私は「だから、マスコミが悪い!」「マスコミのせい!」って言いたいんじゃないです。

マスコミにはマスコミの事情があります。

「安心」と「希望」を与えるニュースより「不満」と「不安」を煽るニュースの方がお金になるんです。

テレビでは「不満」と「不安」を煽る番組の方が視聴率が高いんです。お金になるんです。

なぜか・・・、見ている我々の心が「不満」と「不安」で満たされているからです。

で・・・、そういう番組を見て
「そう、そう、やっぱりそうなのね…日本の未来は暗いのね…」という思いを大きくしています。

せめて、このヒダツー読者の皆様にはそんな「不満⇒不安スパイラル」には陥ってほしくないんです。

一人でも多く、この日本からこの「不満⇒不安スパイラル」から抜け出して「感謝・希望スパイラル」に変えることができたら「少子化問題」は解決すると思っているんです。

さてさて、

さらに芳直師匠は
「なにがご不満?」と言った後、こう言いました。

「でも、この素晴らしい日本を作ったのは私たちではないんです。私たちはこの素晴らしい国を受け取ったんです」と。

その通りです。

私は昭和44年生まれですが、
少なくとも、いまの日本を作ったのは私の世代ではありません。

私の親や祖父、祖母の世代
戦後の、あの本当に大変だった時代。折れることなく、諦めることなく必死でがんばって下さった先人がいたからなんです。

昨日の講演に来て下さった方はその意味がよぉ~く分かったと思うんです。

芳直師匠はさらにこんな言葉を教えてくれました。

「これからが、これまでを決める」と。

いいですか?
「これまでが、これからを決める」ではないんです。

「これからが、これまでを決める」です。

以前、このヒダツーで
「過去しか変えられない」
という言葉を紹介したのを覚えてますか?

私は同じ意味だと解釈しました。

未来に起きる出来事なんて
変えられませんよ。

そうですよね。
いつ、災害がくるかもわかりません。
経済危機がいつくるかもわかりません。
コロナであんなことになるなんて
誰か知っていた人いました?

未来に起きる出来事は変えられないんです。

でも、我々が

「これから、
 どんな考え方で
 どんな態度で
 どんな生き方
 をするのか・・・」

を変えることで、

「これまでに起きた出来事に対する意味づけ」

が変わります。

「あれはあれで良かったんだ」
「あの出来事には意味があったんだ」

と過去が変わります。

「これからが、これまでを決める」とはそういう意味です。

さぁ、いよいよ、来週4月13日。
信州大愚塾、本番です!

まさに
「これまでを決める」時間になります。

「自分は不幸だ」と思っている人は
過去に起きた出来事に縛られています。
その過去に対する思いが変わったとき、
間違いなく未来も変わります。

そんな時間になります。
まだ、空き席、ございます。
この2日間で急に申込が増えています。
お早めにどうぞ!

最後に、もう一つ大事なお知らせです。
昨日の入学式特別講演会の最後に発表しました。
今年のココロの授業講演会ゲスト講師は・・・

私の二人目の師匠、
木下晴弘師匠に決まりました!

第19回 ココロの授業講演会

2月の木下師匠の先生向けの講演会も
大好評でしたが、10月は一般の方向けのお話を
思う存分、やって頂きます。

本日より受付開始です!
待っています!!!
【第19回 ココロの授業 講演会】
日 時:2024年10月26日(土)
    12:30~16:00
会 場:サントミューゼ 大ホール
※ご予約はコチラ↓
https://forms.gle/nHjfbKicLpSvMefD9

【信州大愚塾withヒダカズ】
日 程:2024.4.13(土)13:00開演
会 場:上田市サントミューゼ小ホール
定 員:314名(残席60席)
参 加:3000円(全席指定)
予 約:下記サイトよりご予約下さい
https://www.ticketpay.jp/booking/?event_id=49093
※ヒダカズ個人の主催です。ウエジョビへのお問い合わせはご遠慮ください
※「信州大愚塾」にご興味のある方にメルマガ「信州大愚塾通信(通称:タイツー)」を不定期にて発行しています。ご希望の方は下記フォームにてご登録下さい↓
https://forms.gle/DcMBDvvVqHthmCbe6

FM長野「ヒダカズのココロの授業」
【チェコ戦で侍ジャパンが学んだ「敬意の心」】
(2023.12.13放送)
WBC侍ジャパンが優勝することができた理由。あのチェコ戦で大きなものを学んだからです。

※ラジオのバックナンバーはコチラ↓
https://studio.youtube.com/playlist/PLO-3byDd4EWmqe_IAtPlo8DcYJEoEfTG6/videos


いいなと思ったら応援しよう!