比田井通信 第869号(おいしいから売れるのではない売れているのがおいしい料理だ)
2024.6.9発行
昨日はMランドでの講演でした。
テーマは「未来を生き抜くココロの創り方」です。ちょっと難しいテーマだったのですがヒダカズ頑張りました!
嬉しかったのはですね。私のラジオを聴いてくれている方の息子さんがMランドに来ていて、講演会場にも来てくれたことです。
今、ちょうど「内谷重信さんのながぁ~いお話」のクライマックスのところなんです。
もう1月からずぅ~っと内谷さんのお話をしてますからね(笑)それを聴いて下さって子どもを「Mランドに行かせよう!」って思ってくれたってことですよねホントに嬉しいです。
今日はその内谷さんの故郷、津和野で
津和野の有名なうどん屋さんで冷やしたぬきうどんを食べて
オシャレな喫茶店でこのヒダツーを書いています。
津和野、いいところです!
話は変わって、先週、喜多川さんのシブ読の【比田井枠5名】の募集を開始いたしましたが、予想通りあっという間に満席となりまして…現在は「キャンセル待ち」募集となっています。もしよければ「キャンセル待ち」にお申し込みください↓
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さて、本日のヒダツーは・・・
私の手元に一冊の本があります。
「おいしいから売れるのではない
売れているのがおいしい料理だ」
という本です。
ご存知の方もいますか?
サイゼリヤ創業者の正垣泰彦さんの本です。
2011年7月に出版された本です。
13年も前のビジネス本をなぜいまさら?と思いますよね。
実は、ある若者に勧められたんです。
その若者はこれからサイゼリヤでアルバイトを始めるそうです。
この若者が面白いのは、サイゼリヤでアルバイトを始めるにあたって創業者である正垣泰彦さんの本を3冊も図書館で借りてきて読んでいるって言うんです。
その一冊が
「おいしいから売れるのではない 売れているのがおいしい料理だ」
なんです。
その若者曰く、
「この本、ホントに面白くてぜひ読んで欲しいです」
なんて言うんです。
この若者、なかなかやりますよね。
普通、これからアルバイトをするチェーン店の創業者の本を、それも3冊も読もうなんて若者、なかなかいないですよね。
その若者に勧められたものですから、思わず読んでいるんです。
で・・・、この若者は喜多川泰さんの「書斎の鍵」も読んでいるんです。「書斎の鍵を読んで読書の大切さを知った!」って言っているんです。
さらには、喜多川さんのメルマガ「Leader’s Village」も読んでいるんです。
「Leader’s Villageを読んでいるから、アルバイトをするのに、お金のためだけに働くなんてもったいない。いかにお客様に喜んで頂けるか、それを考えて働きます!」なんて言っているんです。
私、嬉しくて喜多川さんにすぐに報告したんです。そしたら・・・
「サイゼリアでアルバイトが決まって、創業者の本を読み始める大学生は割合的には0.01%くらいだと思います。将来大物の予感がします」
という返事が返ってきました。
0.01%って言ったら1万人に一人です。
サイゼリヤのアルバイトって何人ぐらいいるんですかね。店舗数は海外も含めて1540店です。アルバイトが1店10人?いや20人だとすると、3万人です。
ということは、全世界のサイゼリヤチェーン1540店のアルバイトの中でたった3人。
だとすれば、これはたしかに大物の予感です。
実はウエジョビの採用試験でも過去「ココロの授業」の本を読んで試験を受けてくれた人がいます。
ここでのポイントは「ココロの授業」をもともと読んでいて、ウエジョビの試験を受けたのではなくて、ウエジョビの試験を受けるにあたって、わざわざ買って、読んでから試験を受けに来てくれたんです。
その方が討論のときに
「私、知らなかったのですが、この本、読んで驚いたんです。こんなことを教えてくれる専門学校、あります!?」って仰ったんです。
他の方は読んでいません。
他の方はその言葉に反応のしようがありません。討論の空気はビミョーな雰囲気になりましたが、私の心は「この人、採用決定!」です。
結果、その方、採用することになったのですが・・・、まぁ、いい仕事をするわけですよ。
こちらが思っている以上に考えて、行動してがんばってくれるんです。
これいいですか?
私の本をいいと言ってくれるような人だからいい仕事ができるという話を今しているんじゃないんです。
これから試験を受ける組織の本を事前に読んでくるような人だからいい仕事ができるんです。
そう言えば、なにかの記事で読んだことがあります。ある有名な社長さんのいる会社に若者が試験を受けに来るんです。有名な社長さんですから、試験で「〇〇社長のファンです!」ってみんな言うんですって。そんな有名な社長さんですから、本もいっぱい書いているんです。
ところが・・・
「ファンです!」という若者の中でその社長さんが書いた本を読んで試験を受けに来る人はほとんどいないんですって。
その社長が「ファンだって言うんだから、本ぐらい読んで来ればいいのに、意外といないんだよねぇ~」という記事でした。
私、その時は「そんなもんなんですねぇ~」と思っていましたが、どうも、そんなもののようです。
ということはですよ。
その本を読んでいるというだけで1万分の1の存在になれるということです。
その若者のススメで私、読んでみたんです。
サイゼリヤ、見直しました。創業者の正垣さんの思いが素晴らしいですね。(なんと、東京理科大学の先輩なんです)
この本読むまではサイゼリヤって単なる安売り外食チェーンだと思っていました。でも、違いました。日本の農業のこととか、真剣に考えている会社なんですね。自社が経営する農場もあるんですね。
それも、東日本大震災で被害を受けた福島や津波で塩害に遭った農地でも作れる作物を農家の方に提案したり・・・
「世のため、人のため」という言葉がありますが、正垣さん、本気でそう考えて経営しています。
とっても印象に残る言葉がありました。
「儲ける」のではなく「儲かる」仕組みが大事って言うんです。
「儲ける」と「儲かる」全然、違いますね。
「儲ける」の目的は「儲ける」ことです。
結果、「儲けることだけ」を考えた経営になります。
そこに、お客様や地域は関係ありません。
とにかく儲ければそれでいいんです。
でも、「儲かる」仕組みというのは、結果的に「儲かる」ということです。自然と儲かっていく仕組みということです。
自然に「儲かる」ということは応援してくれる人がたくさんいるってことです。
つまり、応援してくれる人をたくさん創る経営ということです。
興味深いエピソードがありました。
震災直後「東京都のある浄水場で乳児が摂取できる基準を超える放射性ヨウ素が検出された」というニュースがでたとき、都内のサイゼリヤでは「当店のドリンクバーは水道水を利用しています」と張り出したそうです。
私、最初読んだとき「えっ、水道水は安全なの?」って不思議に思ったんです。
そしたら、そのあとに、
「外食大手でそんなことをしたのはうちぐらいだったようですね。わざわざ、出す必要はないんだろうけど、あらゆるマイナスな情報を開示していくつもりでしたから。」って書いてあったんです。
お店にとってはマイナスな情報をお客様のためにわざわざ、聞かれてもいないのに開示するってなかなかできないですよ。
サイゼリヤは中国から仕入れていたピザの生地に毒性物質のメラミンが混入していたこともあったそうです。かなりのピンチです。このときも、正直に対応をした結果、お客さんが応援して励ましてくれて、売上、利益がむしろ伸びたそうです。
正垣さんってそういう人なんです。
改めて、サイゼリヤ見直しました。
きっとこの後、私、サイゼリヤ行っちゃうんでしょうね(笑)
あっ、そんな本を私に勧めてくれた若者ってこの方です↓
そうなんです。
比田井カンタさんです(笑)
今回、サイゼリヤも見直しましたが、それ以上にカンタさんのこと、見直したんです。
ですので、今日は敬意をもって「カンタさん」と呼んでいます(笑)
毎週、喜多川さんに送っている「Leader’s Village(略してリーヴィレ)」の感想動画の後に届いた「近況報告」でした。
いやぁ~、我が子ながら大したもんだと思いました。
カンタには「どうせ、バイトをやるんだったら社長を目指すつもりでやりなさい」と伝えました。
「そんなのムリに決まってるよぉ~」と言うかと思ったら「わかった」と一言。
カンタは外食チェーンの社長の中でもともとアルバイトからスタートした人が何人もいることを知っています。
できるかどうかは別として、どこを目指すのか。何のためにやるのか。
これによって、同じことをやるのにも成長はまったく変わりますからね。久しぶりにカンタに教えられました。
東京都内の某サイゼリヤにてカンタを見かけたら、そぉ~っと働きぶりを教えて下さい(笑)
最後に、白石さん!
最後の予選の「ニューヨーク・ヴァンデ」、がんばってます!
先週、アップした久しぶりのバーチャルレガッタのゲーム実況、どうぞご覧ください↓
それではまた来週!
【一般参加可能なヒダカズ講演】
■9/27(金)長野県千曲市/13:30~15:00/千曲市 戸倉創造館大ホール/入場有料(「いきいき創造学級」全10回で1,000円。比田井和孝の講演は全10回のうちの1回)/戸倉公民館 026-275-1490
togura-pc@city.chikuma.lg.jp
■いのちの授業 第20回記念大会
日 時:10/14(祝)12:30~16:30予定
会 場:ウインクあいち 小ホール1(名古屋市名古屋駅徒歩8分)
定 員:200名
(オンライン=Zoom定員300名)
テーマ:「いのちを幸せをみつめて」
講師
水谷もりひと(日本講演新聞編集長)
比田井和孝(上田情報ビジネス専門学校副校長)
佐々木美和(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)
鈴木中人(いのちをバトンタッチする会)
コメンテーター=志賀内泰弘(作家)
ミニ音楽=北村遥明(虹天塾近江)
入場料:学生500、一般2500円、当日券3000円(会場のみ)
チケット販売予定:7月1日より
【第19回 ココロの授業 講演会】
日 時:2024年10月26日(土)
12:30~16:00
ゲスト:木下晴弘師匠
会 場:サントミューゼ 大ホール
※ご予約はコチラ↓
https://forms.gle/nHjfbKicLpSvMefD9