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比田井通信 第884号(大泉洋さんの涙)

2024.9.21発行
我が家にテレビが戻ってきて1年程でしょうか。ネットの情報はどうしても自分の好みの情報に偏っていきます。

テレビは良くも悪くも望んでいない情報が入ってきますし、必ずしも本当のことを伝えていないものもあります。

テレビでの総裁選の偏向報道が騒がれていますが、ホントに酷いものですね。
でも、ちゃんと判って観ていると勉強になります。新聞だって、テレビだって発信者側が伝えたい情報を伝えたいように伝えているものだと分かって見れば

「あぁ、このテレビ局はこういう考え方なんだな・・・」とわかります。

でも、これはテレビに限ったことではありませんよね。誰だって、自分が伝えたいことを自分が伝えたいように伝えます。
このヒダツーだって、私が良いと思うことを良いと思うように伝えています。

これを人によっては、それは比田井先生の見方ですよね。と言われればその通りなんです。

みんな自分にとって都合よく物事を伝える生き物ですから・・・

テレビ局だって新聞だって人間が作っていますから、当然のことなんです。

怖いのは、その事を知らずに
「テレビが言っているから正しい」
「新聞に書いてあるから正しい」
と思い込んで観ていると間違ったことを信じて生きて行くようになってしまいます。

あっ、今日はそういう話ではないんです。
そんなテレビですが、時々、いい番組もあるんです。

望んでいないのにたまたま入ってくる番組の中にいいのがあるんです。

一昨日、たまたまテレビをつけたら
「あいつ今なにしてる?」という番組をやっていました。

私は初めて観たのですが芸能人の昔の友達が今なにしてるかを取材して本人に伝える番組です。

その芸能人が今回は大泉洋さんです。

大泉洋さんと言えば、ホント面白いですし、俳優としても一流ですよね。
たぶん、日本で大泉さんのことを嫌いだという人っていないんじゃないかなぁ~と思います。みんな大好きじゃありません?

大泉さん、高校時代からクラスの人気者だったそうです。とにかく面白いんですって。

例えば、前の日の夜に大人気のドラマ、あの頃は「東京ラブストーリー」や「101回目のプロポーズ」が大ヒットしていた頃、翌日、クラスメイトの前でそのままやってみせるんですって。

ひとりで鈴木保奈美さんも織田裕二さんも武田鉄矢さんも浅野温子さんのセリフも動きもそのままやって見せるんですって。

それがホントに上手で、面白くて、前の晩に見逃しても、話の内容が全部わかるんですって。次週に続きを観ても何の違和感もなく観れるんですって。

当時のクラスメイトの中山ゆかさんが番組内で言ってました(笑)

そんな大泉さん、2浪して大学生になります。きっと演劇に興味があったんでしょう。演劇研究会に入ります。

その演劇が大人気で定期公演でお客さんが入りきらないほど集まったそうです。そんな大泉さんはテレビでも声をかけられるようになって大学生のうちに、あの伝説のローカル番組「水曜どうでしょう」に出演して人気爆発です。芸能人の仲間入りを果たします。

そんな大泉さんですが、大学時代、頼りにしていた大親友がいたんです。薮下秀二さんです。

薮下さん、とってもしっかりしていてテストの時には「いいか、大泉、ここをしっかりやっておくんだぞ」なんて言ってくれたり、車の免許を先に取っていた薮下さんに車の運転の半分を教わったなんて大泉さん言ってました。

定期公演の協賛広告を集めなくてはいけないときにも薮下さんが「自衛隊の募集事務所にいけば『自衛官募集』の広告を乗せてくれるんじゃないか?」なんてアドバイスしてくれて一緒に募集事務所に行ってくれたこともあったそうです。

二人が人生初めてやったアルバイトにも二人で行ったそうです。そのアルバイトは日雇いのバイトでトラック運転手の助手の仕事だったそうです。

トラック運転手の助手っていうのは荷物の積み下ろしを手伝うのが仕事です。

朝、集合場所に行ってみると大学生が10人位いるんです。言われた部屋で待っていると運転手さんが入ってくるんです。

その10人の大学生を見て値踏みをするんです。プロ野球のドラフトみたいなものです。そりゃやっぱり、体力がありそうな学生の方がいいに決まってます。
薮下さんは体も大きくてガッチリしているんです。雰囲気もしっかりしてそうな薮下さん、いちばん最初に「おい!お前、来い!」って言われて連れて行かれちゃうんです。

人生初めてのアルバイトですから、誰だって心細いですよね。大泉さん、薮下と一緒だったら安心だ…と思って来たのに最初に連れて行かれちゃったんです。

薮下さんも大泉さんをひとり残して行くのが心配だったんだと思うんです。部屋を出るときに「頑張れよ…」って言って部屋から出て行ったときの心配そうな薮下の顔を今でも覚えているって言ってました。毎日のように薮下さんの車で一緒に大学に通っていたそうです。

だいたい、二人の関係性が伝わりましたよね。

しっかりものの薮下さんに、お調子者だけど面白くて放っておけないタイプの大泉さんです。

この二人が大学を卒業して、大泉さんはそのまま芸能界へ。薮下さんは札幌市役所に就職します。

そんなに仲の良かった二人が、その後、1度だけ電話で話しただけで一度も会っていないんです。大泉さんはずぅ~っと薮下さんのことが気になっているんです。

忙しさにかまけて連絡をとらなくなっちゃったんです…一度、仕事の電話をしたと思う…

そういう大泉さんなんですが、なぜか疎遠になってしまった二人です。

大泉さんにしてみれば、
俺、なんか怒らせるようなことしたかな…
といった感じで30年近く経ってしまったんです。

そのコメントを動画で観た薮下さんが言ったのが…

薮下さんが仕事でイベントをやることになって、ところが経験もないし…ノウハウもない。そんなときに親友だった大泉さんが芸能界にいるわけです。
行き詰っていた薮下さんは大泉さんにすがる思いで電話をしたんです。

いまこんなイベントをやらなくちゃいけなくなって…
途方に暮れているんだよ…

薮下さんは、なにかヒントかアドバイスが欲しかったんです。
ただ、そのときに大泉さんの答えがそっけなかった…と感じたそうです。

でも、それを薮下さんは悪くなんて思っていないんですよ。

あぁ、忙しかったのかもな…
タイミングが良くなかったのかもな…

そう思うんですが、当時の行き詰っていた薮下さんにしてみれば「そっけないな…」と感じたそうです。「たぶん寂しかったんです」と言ってました。
だからと言って「もう二度と電話しない…」と思ったわけじゃないんです。
でも、それっきり30年近くが過ぎてしまいました。

その話をスタジオで聴いている大泉さんが

あぁ~そうだったんだ~と物凄い悲しそうな顔をしているんです。

その後、薮下さんが
いつもテレビで大泉さんが活躍している姿を観て嬉しく思っている
というコメントを話すと大泉さんの目に涙が溜まってくるんです。

最後、「札幌に帰ってきて時間があったら、なんのわだかりもなく飯でも食おう!」と言った後の大泉さんの言葉です。

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まさか泣くと思わなかった・・・

ティッシュおねがいします。

(スタッフさんがティッシュを持ってきます。涙を拭きながら・・・)

その電話、久しぶりだったんです。
だから、「おぉ~やぶ、どうした?」って話をしたときに、

「今度、実はイベントあるんだけど・・・、

 お前を呼ぶとどうなる?」

そんな話だったと思うんですよ。

その時の僕は単純に「イベントに僕を呼びたい」っていう趣旨にしか思えなかったから、「そういうことはなかなかやってないんだよね。自分じゃ決められないんだ…事務所と話さなきゃいけない」というようなことを話して・・・

そしたら彼が僕を・・・

なんて言うのかな・・・

ちょっと、こう・・・
イジってくるというか・・・

「変わったなお前も…」みたいな
「金じゃなきゃ動かないのか?」みたいな

そんなことを言われて、

そんなんじゃねぇけどさぁ」って…

俺にとって彼はスゴイ頼れる男だから、
その彼がまさか行き詰っているなんて
想像もできなかった…

そのときに彼が正直に「行き詰ってる」って言ってれば・・・

何ををしてでも行っただろうな…
そりゃ、行くよ!
お前、困ってんの?
だったら行くよ!って・・・
なんでもやってやるよ!
って言ったと思うんです。

悔しいですね…

ホントになんにもしてあげられなかったし…

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こんな話をホントにボロボロ泣きながら大泉さん話してました。

でも、最後は
「札幌にはしょっちゅう行っているので、電話します!」
って最後は笑顔で言ってました。

こういうことってありますよね。
ちょっとした行き違いで
何十年も過ぎてしまう。

友達同士もあれば、
親子でもあるんじゃないですかね。

大泉さんと薮下さんはこの番組のおかげでわだかまりもなくなって良かったと思います。

でも、そのときに、一本、
「こないだのイベントの話、どうなった?」
の電話でも、今ならLINEでもいいですよね。

実は、この番組を観たその日に、
高校のときの友達から「いろいろ考えるところがあって、3月末で退職した」というLINEが届いたんです。大学を卒業してずぅ~っと働いていた職場なんです。メチャメチャその職場で頑張っていたのを知ってます。私と同じ55歳ですから、まだまだ定年前です。

この番組を観たからというわけではないのですが、「会って、話聴かせて」と返事をしました。

明日、会ってきます。

あなたにもそういう人、いませんか?

「あの人、どうしてるかなぁ~」
「あの人にお礼を伝えたい」
「あの人に聞きたいことがある」
「あの人の話を聞いてあげたい」

今、すぐにやった方がいいです。
これ、時間が経つと、ホントに
10年、20年があっと言う間なんです。

大泉さんのように
悔しい想い
したくないですよね。

あっ、あと、
木下さんの話・・・
聞きたいなぁ~と迷っている方、
今すぐ予約した方がいいです(笑)
予約はコチラです↓

【第19回 ココロの授業 講演会】

日 時:2024年10月26日(土)
    12:30~16:00
ゲスト:木下晴弘師匠
会 場:サントミューゼ 大ホール
※ご予約はコチラ↓
https://forms.gle/nHjfbKicLpSvMefD9

【一般参加可能なヒダカズ講演】

■9/27(金)長野県千曲市/13:30~15:00/千曲市 戸倉創造館大ホール/入場有料(「いきいき創造学級」全10回で1,000円。比田井和孝の講演は全10回のうちの1回)/戸倉公民館 026-275-1490
togura-pc@city.chikuma.lg.jp

いのちの授業 第20回記念大会
日 時:10/14(祝)12:30~16:30予定
会 場:ウインクあいち 小ホール1(名古屋市名古屋駅徒歩8分)
定 員:200名
(オンライン=Zoom定員300名)
テーマ:「いのちを幸せをみつめて」
講師
水谷もりひと(日本講演新聞編集長)
比田井和孝(上田情報ビジネス専門学校副校長)
佐々木美和(チャイルド・ライフ・スペシャリスト)
鈴木中人(いのちをバトンタッチする会)
コメンテーター=志賀内泰弘(作家)
ミニ音楽=北村遥明(虹天塾近江)
入場料:学生500、一般2500円、当日券3000円(会場のみ)

チケット購入はコチラ↓
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScYluOxJDpaG2LpeCceXE8ItXXXzhjvoJMU4eX8FR1paSQBuA/viewform

■11/7(木)長野県上田市/14:30~15:30/上田市真田町 真田中学校体育館/入場有料/真田中学校PTA(教頭 後藤先生 0268-72-2023)


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