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比田井通信 第893号(行ってみなきゃわからない)

2024.11.23発行

大阪に向かう新幹線「かがやき」で書いてます。

北陸新幹線が敦賀まで通って
大阪がとっても近くなりました。

敦賀って言えば、
あの日のことを思い出します。
新幹線が敦賀まで通る3日前だったと思います。

金沢から敦賀に向かう特急しらさぎで…
(正確には違ったのですが)
まさか、あんなことが起きるとは…

懐かしいです。
今となってはいい思い出です。

今日は、大阪で大愚和尚の勉強会なんです。
しかも…

木下晴弘先生と一緒なんです。

木下師匠を大愚和尚に
初めて繋ぐことができるんです。

そりゃもぉ、
楽しみですよね。

張り切って上田発6時29分発の
しなの鉄道に乗って長野まで来て
(この時間、まだ新幹線がないんです)
長野から「かがやき」で敦賀に向かうはず・・・だったんです。

待ち時間は24分。

長野駅でコーヒーでも買って・・・
と思っていると、長野駅構内のアナウンスで

「かがやき501号は30分ほど遅れております」

なぁ~んて言っているんです。

「えっ、今、30分って言った?3分じゃなくて・・・」

ただ、敦賀駅でたしか40分ほどの待ち合わせがあったので、ホントに30分の遅れで済めば、大丈夫です。

こんなときは

奥義「何があっても、楽しむと決める」です。

もともと、24分の待ち時間でした。
そこに30分増えたので約1時間の待ち時間ができました。

改札の外のカフェで
ゆっくりコーヒーとトーストで朝ご飯です。

カフェですからテーブルもありますし、
ここでメールチェックでもしようかなぁ~と思ったのですが・・・

なぜか、

「いや、新幹線の待合室まで行ってやろう…」と思ったんです。

(降りてきたんです)

待合室の椅子に座ってパソコンを鞄から出して膝の上に置いて電源を入れ、スマホとティザリングで繋いで「さぁ、メールチェック…」と思いながらメールを見はじめたのですが、待合室のテレビでなにやら、知らない人がしゃべっているんです。

どうも、登山家の方です。

「あのときはホント辛かったですが、
 あのことがあったから今の自分がいます」

ちょっと気になりました。

「一番つらかったのは僕のケガのせいで仲間たちに登頂を諦めさせてしまった…
あれが一番つらかったです。
 その仲間の一人が『もう一度、行くぞ!』って声をかけてくれたんです。
『来年だ!』って言うんです。
僕はなんとしても、次は成功させると思って手術をすることを決意しました。」
そんなことを言っているんです。

そのときの私は
「へぇ~・・・」ぐらいに思って聞いていました。だから、集中してその番組を見ていたわけじゃないんです。

パソコンで仕事をしながら、
チラッ、チラッと観てただけなんです。

どうも、この方、有名な登山家の方らしく、
母校の高校に行くシーンがあったのですが、
登山部の後輩たちが、その方を見る目つきでわかりますよね。
とってもいい表情なんです。
憧れの大先輩なんでしょうね。

あと、この方の顔つきがいいんです。

気にしながらもパソコンで仕事をしていると…

(ここからはサンダーバードで書いてます。
 大丈夫です。ちゃんと切符も電車もサンダーバードです(笑))

サンダーバードから見る琵琶湖

この方、こんなこと言いだしました。

登山って、これだけ情報があふれている時代に、行ってみなければ分からない世界。
普通にはない世界です。そこで自分で判断して進む。しかもその判断を誤れば、自然が相手ですから最悪死ぬかもしれない。
そういう緊張感の中で行動することはものすごく尊いと思うんです。

どんな職業に就いても、その後どんな挑戦をするにしても、ベースになる。必ず生きると思います。

これです!
「その通り!」と思って聞きました。

その通りですね。
今、これだけ情報に溢れているんです。
どこに行けば、何があって、
何がおいしくて、景色が良くて・・・

基本、ぜぇ~んぶわかるんです。

でも、山って
ホント行ってみなきゃわからないですよね。

で、命にかかわる判断をするんです。

頭と体と心を使って頂上を目指すんです。
ときには諦めて帰ってこなくてはいけないこともあります。

でも、これって現実の世界も一緒ですよね。

仕事だって人間関係だって人生だって全部
行ってみなきゃわからないんです。

今日だってそうですよ。
長野駅まで行って初めて「新幹線が30分遅れる」ってわかったんです。

今日は命にかかわるほどの緊張感はないですが、登山となると、すべての判断が命にかかわるんです。

で・・・、この方は言うんです。

「その経験はどんな職業についても、挑戦するにしても必ず役に立つ」と。

今どき、ネットを見て、
Youtubeを見て
なんでも分かった気になっている若者が多いような気がするんです。

そんなの行かなくたって、
やらなくたってわかるじゃん!

と思っている若者が多いような気がします。
いや、

行ってみないとわかりませんよ。
やってみなけりゃわかりませんよ。
会ってみなきゃわかりませんよ。

そうですよね。

今日の大愚和尚の勉強会も
行ってみなけりゃわかりません。
だから、大阪まで行くんです。

カンタとのフランスツアーだってそうでした。パリの街もそうでした。
歩いてみなきゃ、わからないこと、
いっぱいありますから・・・。

今、赤道付近をヨットで走っている白石さんもずぅ~っとそういう世界でやってきたんですよね。

今回もすでに、たくさんのトラブルがあったようです。

セールが巻き取れなくなったり、
浄水器が故障したり・・・

スタートして数日ですよ。

浄水器が壊れたら
海水から水が作れないんです。

もし直らなかったら
リタイヤするしかありません。

白石さん、浄水器、
なんとか修理したんです。

今度、会ったら
「浄水器って直したことあるんですか?」
って聞いてみようと思ってます。

巻き取れなくなったセールは
ロープが原因なんです。
そのロープをキレイに繋ぎ合わせて
物凄い複雑な修理をしてました。

「こんなの初めてだ...」って言ってました。

あれだけ、準備をして、リハーサルをして、
30年もやっている白石さんでも初めてのトラブルが起きるのがヴァンデグローブです。

だから、白石さん、強いんですね。

我々が、普段生きている普通の世界で起きることなんて白石さんにとったら、たいしたことないんでしょうね。

やっと遠くに(300kmぐらい)白石さん見つけました!

あっ、さきほどの有名な登山家の方
花谷泰広さんという方です。

なんと、信州大学教育学部を卒業しています。
神戸から長野に来ていた方です。
教育を志していた方なんですね。
納得しました。
言葉が教育者の言葉ですからね。

その番組がNHKの記事になってしました。

もうすぐ、大阪に着きます。
木下晴弘師匠が待ってます!
大愚和尚も待ってます!

また報告しますね!

あっ、喜多川さんの講演もだいぶ埋まってきているようです。どうぞ、お早めにご予約下さい!
◆◆◆喜多川泰氏講演会in長野◆◆◆
日 程:令和7年1月25日(土)開場13:30 講演14:00~15:30
会 場:長野市立南部小学校視聴覚ホール
テーマ「未来に希望の種を蒔こう」
参 加:3,000円(一般)/1,000円(学生) ※中学生以上参加可能
申込み:下記サイトまたはチラシのQRコードより↓
https://forms.gle/dqSJA8fjy9HyWLVe6
問合せ:0268-82-3141(上原)
■■一般参加可能なヒダカズ講演■■■

●12/15(日)/軽井沢/14:00-15:30/軽井沢中央公民館/入場無料/軽井沢町社会福祉協議会

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