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「非モテ」という病
1 あなたも多分「非モテ」
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キモいですね日本人男性。
多くの日本人男性が感染している「非モテ」という病。この病を治癒すれば、みんなもう少し幸せに生きていけるのでは?
「俺は既婚(彼女持ち)だから非モテじゃない」、そう考える患者も多いでしょうが違います。非モテはステイタスに関係なく罹患します。
非モテ患者の主な症状はこちら。
●「女神幻想」※ に溺れる
●「女」を下に見る
●「女」にハラスメントする
●「フェミ」にちょっかいを出す
●現実世界で加害する(末期症状)
※西井開氏に詳しい。後述。
恋愛や婚姻のステイタスは、まったく関係ないことがお分かりでしょう。
仮にあなたが学生時代に多くの女性から告白されるような男性だったとしても、上記の症状の自覚があれば「非モテ」に罹患しております。
2 非モテの症状
各症状を診ていきましょう。
●症状:「女神幻想」※ に溺れる
まいにち真面目に生きていたら、黒髪おさげの若くてかわいくて料理が上手で自分を好きになってくれて冒険にも連れ出してくれる運命の少女が空から舞い降りてきた~~~!
……私もラピュタは大好きですが、現実にそのような事象は起こり得ません。これは女神幻想です。
詳細は西井氏の名著「「非モテ」からはじめる男性学」(2021年/集英社)をご覧ください。
恋愛中ってIQが落ちているし、女性(または他のジェンダー)の方も「白馬の王子様幻想」的なものに溺れることはありますね。
しかし日本人男性が輪にかけて酷いのは、少年マンガ・アニメ・AV・エロ広告がまったくゾーニングされずに蔓延しているという劣悪な環境ゆえに、幼い頃からどんどん幻想に憑りつかれて、非モテに罹患しやすいのです。
「女神だから、自分に優しくしてくれる」
「女神だから、絶対に自分を馬鹿にしたり拒絶したりしないはず」
そのように思い込んでしまうと、危険です。なぜなら女性※ は患者自身と同じ、ただのひとりの、自由意志を尊重されるべき人間だからです。
※女児も含みますよ、もちろん。
●症状:「女」を下に見る
中学生あたりから現れる症状です。
中学校に入ると二次性徴が始まるとともに、小学校までは何となく仲良くしていた女子を遠ざけて、男だけで群れます。抜け駆けして女子と仲良くしようものなら、からかいやいじめの対象になりますね。
「男なら強くなきゃいけない」「競争に勝たなくてはいけない」「男なら弱音を吐いてはいけない」そして「男ならエロが大好物」………。
こうした呪いをお互いにかけ合って、いわゆるホモソにどっぷりと浸っていきます。「女」を自分たちの世界から排除し、「女」は自分たちよりも格下の存在だと思い込むという寸法です。
先日、「牛角」が女性半額のキャンペーンを打ち出したら
「男性差別だ! 許さない!」
と憤怒している患者もいましたね。
そもそも普段、男性より食べられないのに男性と同額なのがおかしいのにね。しかも11日間だけのキャンペーンだったという…………脱力。
選択的夫婦別姓に執拗に反対する患者の心理は、
「女は男(俺)のものだから、『俺の名前』が付いていないとおかしい」
というものでしょう。
だって家族の絆が~って言うのなら、患者諸君が改姓すりゃいいわけですよ。でも絶対にしないでしょ?
●症状:「女」にハラスメントする
わたくし、たまにTwitterでダイエット用のアカウントを観察するのですが、「彼氏にデブって言われた」「彼氏にバカにされるから見返したい」といったポストの多いこと多いこと。その彼氏ね、権力勾配を利用したモラハラ野郎だから別れた方がいいよ。
社会人でも、すこし前にやはりTwitterで
「新卒のかわいい子に安いランチを奢ったら『こんなに高いのにいいんですか?!』って、ニコニコお礼を言われた。アラサーの婚活女に奢るのがバカらしくなった」
みたいなポストが炎上しましたよね。
そりゃ新人が先輩に奢られたら、仮に嫌であってもニコニコお礼言うしかないですよ~! 認知の歪みがすげ~な!
私も新人時代に、某銀行から客先へ天下ってきたおじいちゃんに
「こんど食事に行きましょう。日頃のお礼です」
って言われて、驚愕した経験があります。
なんで自分と食事するのが私にとっての「お礼」になると勘違いしちゃったのかな? たとえ銀座のお寿司でも人形町のすき焼きでも、お前とならば行きたくねぇ~! これも立派なハラスメント、盛大に断りました。
TV取材で、女性アナウンサーに
「頭ポンポンする感じが良かった?」
などと言い放った都知事選候補者も居ましたよね。気持ち悪いにもほどがあるな。
私は彼と同世代なんですけど、あの人ぜったいモテないですよ(そもそもコミュニケーション能力が皆無のようだけど)。
●症状:「フェミ」にちょっかいを出す
やはりTwitterでよく見られる症状ですね。
異様に胸の大きい女の子のイラストをアップして、
「フェミが激怒する~~~~wwwwwwww」
とか言いながら、チラチラこっちを見てくるやつ。
どれだけ現実世界で女性に相手にされていないのよ………おばちゃん心配(してない)。
「活動的なフェミニストのイメージ」とか言って、肥満の女性がネットにかぶりついているAI画像をわざわざ生成して、ポストしていた人も居ましたね。小学生男子なのかな?
どうしてそこまで「権利を主張してくる女を憎む」のかというと、自分たちが「男らしくあれ!」という呪いにかけられて、日々苦しんでいるからでしょう。だから、「女らしくない女」( ← 非モテ患者による認識)に過剰反応する。どうしても許せない。
いわゆる逆恨みですが、逆恨みして良い結果を得られたパターンというのは、この世にはありません。むしろ、患者自身の苦しみが増大するばかりではないでしょうか。
そもそもフェミニズムは、男女同権で性別差別の無い社会を目指すもの。
非モテ患者を不当に迫害する思想ではありません。
患者諸兄におかれましては、「フェミ」が悪口だと思い込んでるのならば、そこから改めていかないと非常にマズいです。
●症状:現実世界で加害する(末期症状)
就活中の女性を酔わせてホテルに連れ込む、電車内で眠っている隣席の女性の胸をもむ、警官が盗撮する、維新の会の議員が13歳の女子に手を出す、体液を女性のハチミツに混入する、仕事で入った女性の部屋で強姦しようとする、好きな女子大生の頭に袋をかぶせて強姦未遂 などなどなど.………。
地獄のような国・ジャパン、酷い性加害が毎日のように起こっていますね。ここまでくると逮捕待ったなし、もう末期症状。
行き場を失った女の子たちを保護する一般社団法人を、執拗に攻撃している中年患者もいますね。
彼の女性に対する解像度の低さってちょっと異様なんですよね。彼も同世代なんですが、きっと女性に相手にされない人生だったんだろうな、と不憫です。
「本来は、自分たち男に向くべき "無償のケア” が、若い女性に向けられていること」が許せないのでしょう。お金だけあっても幸せになれない、良い例です。
ちなみに私は、1983年生まれの41歳・会社員です。
大卒の私が就活する年は、久々に求人率が上向いたという、とんでもなくラッキーな世代。仕事を始めたころは堀江氏が持て囃され(のちに逮捕)、真面目をとことんバカにして上手くやったヤツが勝ち! みたいな空気が醸成され始めた頃でした。
こういう過激な考えに走る人って、やはり「10代が非モテだった」というルサンチマンが原動力なのではと思います。
しかし、私たちももはや立派な中年。たとえ若作りしていたって、所詮おばさんとおじさんです。10代の頃の非モテを、言い訳には出来ません。いつまでも若者ぶって、一人称が「おいら」だなんて恥ずかしいわけです。
3 非モテの治療
「女性は産む機械」(2007年/自民党の柳沢伯夫氏)、「コロナが終わったら、かわいい女性が風俗落ちするのが楽しみ」(2020年/岡村隆史氏)といった発言も分かりやすい「非モテ」症状でしたね。
歌舞伎役者やタレントやサッカー選手の性加害も、やはり「非モテ」という病が原因です。なんでロケバスで性加害したの? 馬鹿なの?
すでに地位や名声を得ていても、なお女性を蔑視し性加害する。そんなことをしたら全てを失うのは明白なのに、どうやっても治せない。
お金はあるのだから、合法のスナックなどで節度を持って女性に相手してもらえば済むと思うのですが、どうしても出来ない。
これが「非モテ」が「病気」だという理由です。
このような「非モテ」の症状が緩和されれば、男性はもう少し紳士的な振る舞いができるようになって、少なくとも女性に嫌悪されないから、「俺がツライのは女のせい!」っていう被害妄想からは抜け出せます。
その方が幸せな人生を歩んでいけるんじゃないかな、と私は常々思っているのですが、いかがお考えでしょうか?
ちなみに私の元・友人に商社マン(36歳)がおりましたが、発達障害ゆえの自己肯定感の低さからFXにハマって抜け出せなくなり、借金がバレて自分のプライドがズタズタになった結果、妻にモラハラ発言しまくり、生活費を滞納し、結果として妻&子ども&新築マンション&ご両親と社会からの信頼を失って、かわりに莫大な借金と絶望を得ました。
妻(女)を下に見ることでしか、彼はプライドを保てなかったのでしょう。
でもそれによって、ますます自分の立場が悪くなり、多くのものを失ってしまう………まるで童話のような構造ですね。
(彼の人格・言動と、発達障害とは切り離せませんが、ここでは言及しきれないので割愛します。)
彼が元・妻に向かって放った
「お前と離婚しても、俺と結婚したがる女はいくらでもいる」
という迷言には、今でも驚いています。君は東出氏か?
日本人男性にはびこる「非モテ」という病が緩和されれば、男性ご自身も生きやすくなり、皆がより幸せになれる。そんな日本になってほしい!!! この主張を持ってして、本稿を結ばせて頂きます。
AVを真に受けるのはやめろ。
キャバ嬢が惚れているのは君の金だ。