noteを始めて間もない私ですが、先日「偶成和音」という用語の酷い乱用を見たので、(略)。
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まず初めに、この語は「和声法」の文脈で登場する語です。
『和声 理論と実習』シリーズより前から登場していた概念なのかどうか存じ上げませんが、“このテキストにおける定義” の話から始めますので、ご了承ください。
正直、このテキストはもう時代遅れになりつつあると思っています。
ここでの引用は、おそらく最後期の活用ですね。
↓ 読まなくて良いです。
ここまで自然科学の真似事してガチガチ定義しなくても、普通の人は音楽をするのに困りません。
ヒトにはもっと「“なんとなく察する” 力」があるからです。
こと「音楽」という分野では、こちらの方が遥かに重要な力です。
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以下の私の翻訳を読んで下さい。この時点でやや取っつき易くなります。
まず、ある程度は和声法をかじってしまっている方向けに、早めに結論を出しておきます。
ついて来れなくて大丈夫です。ここから一般人向けに説明します。
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和声法を習っていないであろう多数派の皆さんが、前述の説明にしっくり来るためには、いくつかの前提条件を理解する必要があります。