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『有限世界のアインソフ』落描きと補足情報まとめ+α

はじめに

 この記事は、ジャンプSQ.で2023年4月号から2024年2月号まで連載していた『有限世界のアインソフ』という漫画について、X(旧Twitter)で流していた作中設定やこぼれ話をまとめたものです。呟き部分については、ほぼ当時流した原文のままですが、ここにまとめる過程で個人的なコメントを挟んだりもしています。
 もしも将来、『アインソフ』に興味を持って読んで下さった方が、補足情報を探してXを遡ることになったら地味に大変だと思ったので、2024年2月2日(最終3巻発売日)までに流した画像と呟きを、ひとまずここに集約しておくことにしました。X君も、いつ終焉を迎えるか分からない雰囲気が漂ってますし……(死なないで……)。ともかく『アインソフ』を読まれていない方には、ほぼ何のこっちゃという話ですので、予めご了承下さい。

 Xで流した補足情報の他に、雑誌→単行本で変更したセリフなどの裏話も載せておきます。商業出版には色々な制約があるんだなぁと、個人的にはとても勉強になったし興味深かったので。この漫画、実はいくつか「商業出版的NGワード」を踏んでいました。

(※NGワードについては、2023-2024年時点での話です。表現に対する規制や基準も、日々変化している、ということにご留意下さい)


【1話】不死者の交渉人

 連載が開始するタイミングでX(Twitter)を始めました。雑誌での告知用に描いたカットが初めての投稿だったみたいです。この先、引用表記で呟きと日付、その下に画像を載せていきます。

 2023年3月3日発売のジャンプSQ.4月号より、『有限世界のアインソフ』という漫画の連載が始まります。これは新連載告知用に描いたカラーイラストです。2023.3.1

 モノクロの告知用カットもありました。2023.3.1

 SQ.……実はまだ見本誌を受け取っていないので、本当に載っているのか観測できてないんですよね……。いつも通りコンビニに買いに行こうかなぁ……。見本誌が来るのと私の原稿が上がるの、どっちが早いか競争じゃあああ!という気持ちにもなりつつある。とりあえず原稿しながら考えよう。2023.3.4午前

 さっき見本誌届きました! 送って下さってありがとうございます!
2023.3.4午後

 発売日に雑誌が手元になかった思い出。今となっては懐かしい。

★雑誌→単行本で変更したセリフ

 変更した理由は、「脳に虫が湧く寄生虫症は実際にある病気で、そういった方への差別表現になる可能性がある」という指摘があったからです。
 雑誌掲載時には、SQ.の編集者がOKを出せば(多分)通るので、言葉に関してはかなり甘い部分があると思います。が、単行本化の際には、校正・校閲という専門職の方によるチェックが入ります。誤字脱字等のチェックや文章表現の間違いに加えて、差別語や不快表現なども、みっちり精査されました。差別表現については多分、年々厳しくなっていると思います。
 差別だー不快だーという理由で表現の自由が妨げられるのはどうなん?と感じる方もいるかもしれません。ただ、商業出版である以上、万が一炎上した際の責任が取れるかというと、私個人としては難しいなと感じますし、校閲の方も、炎上リスクを一つでも減らすために指摘してくれています(会社のためにも作者のためにも、もちろん読み手のためにも)。
 物語上どうしても必要な表現なら、炎上覚悟で戦うこともやぶさかではありませんが、正直そこまでするほどじゃないなと思ったので、無難な言い方に変更しました。変更前の方が、このキャラクターの、言葉のキツい感じが出ていたとは思うんですけどね……。
 ちなみにこの時、コミックス編集の担当さん(コミックス作業については、雑誌の担当さんとは別の方が面倒を見てくれます)から、「頭」という言葉を使って他人を貶めたりする表現は極力避けた方がいいですよ、という主旨の指導もされました。ごもっとも。しかし今後、もしも作中でどうしても必要だと感じた時には、覚悟を持って使うと思います。
 なお、コミックス担当さんからの言葉で一番心に残ったのは、「作家の方が過度に委縮して表現の幅が狭まってしまうのが一番良くないことです。アウトかどうかの判定はこちらでしますから、まずは自由に描いて下さい(要約)」ということでした。本当に、言葉についての妥協点なども、めちゃくちゃ親身になって一緒に探って下さって、感謝しかない……。
 言葉以外にも、トーンの一粒一粒まで見てくれてるのかというレベルで、細かい描写ヌケやミスを発見して頂いて……。毎回あまりのミスの多さに、「こんなに? マジ……?」と呆然とするやら恥ずかしいやらでしたが、本当に心強くて有難かったです。
(※この記事に取り上げている以外にも、細かい変更・修正はたくさんあります。「ご存知」の「知」が当て字で、正式には「ご存じ」だということも初めて知ったり……色々勉強になりまくりでした)

【2話】化物屋敷にようこそ

 4月4日発売のジャンプSQ.5月号に、2話目掲載されます。今回はゆるふわアットホームコメディ()だよ。お目当ての連載作品を読んだ後にでも読んでもらえたら嬉しいな。よろしくね~。2023.4.2

 この回から落描きでの告知を始めました。ちびキャラで描くか普通の頭身で描くか、迷いがあった感じですね。あとこの落描き、クロの瞳の色が間違ってますね……設定では赤銅色です。色替えが面倒で髪色と同じで塗っちゃったのかな……。

 本日発売のジャンプSQ.5月号に、『有限世界のアインソフ』第2話掲載されています。アットホームわんわん回()の模様をお送りいたします。爬虫類とアライグマもちょっと出てくる楽しい吸血鬼ファンタジーです。嘘は言ってないよ。読んでもらえたら嬉しいです。2023.4.4

 クロさんや? 人間の足って何本か知ってるかい?2023.4.10

三本目……。

【3話】記憶の記録社

 明日(というかもうすぐ)発売のジャンプSQ.6月号に、3話目掲載されてます。主人公の悪い顔とおねショタとオタクが元気な回です。GW後半戦のおともにどうぞ!2023.5.1

悪い顔?

 本日5月2日発売のジャンプSQ.6月号に、3話目載ってます! わんわん通勤による会社訪問からの、元気なオタクも出てくる楽しいおねショタ回だよ! ゴールデンウィークだからね! 読んでみてね~。2023.5.2

 今月のセンターカラーのラフが残っていました。デザイナーさんの方から「ポートレート風」という指示を頂いて描いたんですが、しいていえばオフショット風になりましたね。この回からラフを提出するということを覚えたので、一歩成長しました(←)2023.5.2

 密林さん見てたら1巻の書影出てたんだけど、どうやってここに貼るのか分からない。あとで調べよう。とりあえず6月2日に1巻が出ます! 本誌で読んで下さっている方にも楽しんでもらえるように描きおろしも頑張りました。絵のないツイートをするのも何なので、来月の1コマ。しょんぼりアインさん2023.5.19

隙あらばω口を描こうとする癖。

【4話】賞金首の大賢者

 明日発売のジャンプSQ.7月号に、4話目載ってます~。アインさんのファンとアンチな新人狩人二人と、新しい任務に行きます。今回から少し長めの話が始まるので、お付き合い頂ければ幸いです。コミックス1巻も同日発売です。読切版もジャンプ+で公開になるみたいなので、ぜひ併せてどうぞ~。2023.6.1

 このユーゴ君、今見ると身長高すぎだね? 突貫工事の落描きとはいえ、いい加減がすぎるな。ちなみに主要キャラの身長対照表が単行本3巻のカバー下に載ってますので、興味のある方は見てみてね~。

 1巻、明日発売です。各話に入りきらなかった設定やオマケ漫画や小ネタらくがきなどが収録されておりますので、ぜひお手に取ってみて下さい~。
ちなみに、明日公開予定の読切版と、明日発売のSQ.の最新話を併せて読むと、世界観とか設定とかが、色々分かる、かも……? 読んでみて頂けると嬉しいです2023.6.1

 本日発売のジャンプSQ.7月号に、4話目載ってます! SQ.商法により、1巻の続きがそのまま読める仕様となっております。今回からちょっと長めの話が始まるというか、3話目までがチュートリアルでここからが実質本編みたいな感もあるので、ここから読んでも多分大丈夫です。よろしくお願いします!2023.6.2

 今月のセンターカラーのラフです。この三人は、新人と引率の先生みたいな感じかな。ちなみに、作中ダントツで描きにくいのがバン君です。基本的に男性を描くのが苦手なんですが、彼は特に難しい。好きにラクガキしたら女の子しか描かないマンなんですが、老若男女、自在に描けるようになりたいです。2023.6.2

 今月の試し読みが出ました~。アインさんを捕まえるとめっちゃ褒賞金が出る&基本的にアインさんの方から反撃されることはないので、新人の頃は大体皆アインさんハントに挑戦してみる感じです。皆でアインさん捕獲作戦することで、新人狩人同士の親睦を深める効果もあるみたいです。2023.6.5

 SQ.の公式Xでは、毎号全作品試し読みのリンクを流してるんですが、この回から試し読み公開に合わせて小ネタを呟くようになったみたいです。

【5話】アゼリア謀略記①

 明日発売のジャンプSQ.8月号に、5話目掲載されてます~。起承転結の起です。どんな事件が起こっているのかな? 新人2人が仲良くなりそうになったり衝突したり、色々あります。多分今回コミックス1巻の蛇足ページを読んでいると、話がより分かりやすくなるかもなので、ぜひ併せてどうぞ~。2023.7.3

 有限世界のアインソフ、本文サンプルが送られてこないので、代わりにらくがき設定を載せておきます。
扉絵の馬車では、ゲオルグの息子さんの恋愛相談に乗っていたところかなと思います。一応エピソードとしては考えていたんですが、本筋に全く関係ないのでばっさりカットしました~。ごめんな息子。2023.7.5

 アインソフのコミックス2巻は10月発売予定なんですが、その単行本作業は今が最盛期を迎えております。お盆進行で締切が早まってるんだって。ちなみに1巻の時はGW進行で締切が早まっていたよ。この分だと3巻は年末進行で締切が早まるんだ。
漫画家志望の皆様、スケジュールは余裕を持って組もうね…2023.7.29

塗り途中の2巻表紙の一部。最終的にこんなふわふわカラーではなくなった。

【6話】アゼリア謀略記②

 8月4日発売のジャンプSQ.9月号に6話目載ってま~す。起承転結の承。事件の全容が明らかになってきます。前回ちょいおこだったアインさんが、今回はかなり激おこしてしまうよ。何があったのかな? あと、2話目にちょっとだけ出てきたホストみたいなお兄さんが再登場するよ。よろしくね~。2023.8.3

 今月もツイッター用のサンプル画像忘れられてるっぽいから、ネタバレにならない率100%のサンプルカットを載せておくよ(^o^)/
全然そういうつもりじゃなかったのに、原稿中、不意にギャグか?と思ってしまって一人で笑ってしまったコマだよ。誓ってギャグのつもりじゃなかったんだ……。2023.8.4

使いどころがあったら使ってね。

 唐突に出てきたウニみたいな毛玉のコリンちゃんは、来月活躍するよ! お楽しみに! ホストみたいなお兄さんも来月活躍する予定だったんだけど、本編では活躍シーンをカットされたので、再来月発売のコミックスのオマケ漫画で活躍してる予定です。よろしくね~!2023.8.4

 今月の試し読み出てました~。今月は、非道な要求をしてくるクソクライアントに、皆様も「このクソ野郎が~~!!!」という気持ちになって下さい。 あと「遺灰回収」って、実は1話目からちらっと言及していたよ。3話にも「復活」っていう文言が出てくるので、1巻を読み返してみると面白いかも?2023.8.7

 あと、圧気発火器っていう道具が一瞬出てくるんだけど、これファイヤーピストンっていう名称で、アウトドアとかサバイバル用品として普通に売ってます。マッチやライターがなくても火種が作れて、自作もできる、なかなか面白い道具だよ。発明された経緯とか歴史が今一つ分かっていないのも興味深いよ。2023.8.7

★オマケページで特大NGを踏んだ件について

 さてこの話、本編ではないのですが、実は単行本オマケの補足ページで、特大のNG表現を踏んでいました。もちろん作業中に指摘があったので、実際に発行されたコミックスでは削除されています。何が問題だったかというと、サビ族の生業の中に「畜産物の解体」が入っていたことです。これを入れたままだと出版許可が下りないとまで言われました。
 私は使っていませんでしたが、「屠殺(とさつ)」という言葉自体が非常にセンシティブなワードなので、今後気を付けて下さいという旨の注意も受けました。例えば、凄惨さや残酷さの比喩として使ったとしたら、出版できないレベルでの不適切表現になります(漫画でも小説でも)(過去には実際、回収騒ぎに発展したこともあったそうです)。マイナスイメージを持たせないように、純粋な職業として言及する分には問題ありませんが、負の印象が見えてしまうとアウトです。ちなみに、「屠る(ほふる)」という単純な動詞に関しては、特に問題にはなりません。
 なぜここまでセンシティブになるのか、気になった方は調べてみて下さい。私はこの問題、知ってはいましたし、その知識が作中の描写の下敷きにもなっていたのですが……安易に触れていい題材じゃなかったなと、ちょっと反省しました(安易な気持ちで扱ったつもりはなかったんですが、それでもまだ、覚悟が足らなかったというか……)。それだけ過酷な差別の歴史があって、今もずっと、現実に尾を引いている問題なんです。
 残酷な殺人事件が題材になっている作品は山ほどありますし、胸糞描写が続く鬱漫画や、きわきわのドスケベ漫画も、世の中にはたくさんあります。ただ、「残酷さ」と「不快さ」はイコールではないですし、「実際の法律」と「世間の炎上ポイント」にも往々にしてズレがあります。表現者として、少なくとも、差別感情を描く時には細心の注意と配慮を忘れないようにしよう、と肝に銘じました。この件は本当に勉強になりました。

【7話】アゼリア謀略記③

 9月4日発売のジャンプSQ.10月号に7話目載ってます。起承転結の転。事態が大きく動きます。 なお今回のこのお知らせ用落描き、うっかりネタバレ率百%になってしまっていることに、描いた後で気付きました。ごめん。そして絵面と内容は詐欺百%……結構大変なことになっているけどよろしくね~。2023.9.3

 おはようございます。本日発売のジャンプSQ.10月号に、『有限世界のアインソフ』7話が掲載されています。起承転結の転。事態が大きく動いて、なかなか大変なことになっています。急展開が続きますが、お付き合い頂ければ幸いです~。2023.9.4

食べ物を粗末にするの許せんな……。

 金属に作用する念動力自体は、実はアインの専売特許ではなく、吸血鬼の能力としては、割とポピュラー、という設定です。 2話でスプーン曲げしてるキメラみたいな吸血鬼のイメージ図をちらっと出してましたが、あれがそもそもスプーン曲げに見えたかどうか……イミフの図だったら申し訳ない。2023.9.6

 この世界における「吸血鬼とは何ぞや」の基本的な部分は2話で説明しているつもりなんですが、一応まとめておくと、「吸血鬼=復活した死者(元人間)」であり「吸血鬼の本質はエネルギー体で、姿形は自由」な存在です。実体のある幽霊、みたいな感じかな? 実はかなり古典的な吸血鬼像です。
 なので、元がどんなに善人でも、精神状態によっては怪物になる危険を孕んだ存在です。穏やかに過ごせている間はいいけど、世界の側がそれを許さんことも、まあ往々にしてあるわけで……。 人の心がない怪物ではないけれど、人の心があるからこそ怪物になることもある、という感じです。
2023.9.6

吸血鬼ものなのに、血を吸う描写がないという一種の詐欺。
古典的な伝承の吸血鬼って、意外と血を吸わないんだよ……。
後々、アインの過去に遡っていくターンでは結構吸血シーンが入る予定でした。
なお、屋敷で飼ってるワンコ及びその他吸血鬼には、基本舐めるだけしか許してないですが、クロには時々血を与えてます。あと、アゼリア編でのランブルとか、特別功労者には、死なない範囲で好きにさせています。

 なお、今月の本編で明らかにカットされていた、コスプレ潜入中のホスト系お兄さんの暗躍エピソードは、来月発売の単行本2巻でちょっと描き下ろしてます。というか今回、オマケ漫画+解説+カバー下+口絵で10ページ以上描き下ろしているので、今本編の原稿の進捗が激ヤバヒンヒン丸……よろしくね!2023.9.6

 アインソフ2巻の書影出てました。ラフも載せておくよ。 10月4日発売。描き下ろしも詰め込みました。 2巻の続きは同日発売のジャンプSQ.11月号で読めます。アゼリア編決着。本誌を読んでから2巻を読むと、ちょっと感じ方が変わる部分もあるかも…? 読んでみてね~。2023.9.29

 アインソフの表紙絵、1巻の時もそうだったんですが、背景は、本のページをめくっているようなイメージで描いています。完成版は大分ぼかしているので、ラフの方が分かりやすいかな?
ネツァルとネネのいるところは、本から破れて切り離されてしまった感じになっています。

【8話】アゼリア謀略記④

 10月4日発売のジャンプSQ.11月号に、8話目載ってます。起承転結の結。アゼリア編決着です。先月のあの状況からどう決着するのかな? お楽しみに。 単行本2巻も同日発売です。本誌で読んで下さっている方にこそ楽しんで頂きたいと思って頑張りましたゆえ、ぜひ併せてよろしくお願いしま~す!2023.10.3

時間がなさすぎて使い回しちゃったね……。

 おはようございます。本日発売のジャンプSQ.11月号に、アインソフ8話目掲載されています。今回どうにもサンプルに使えそうなところがセンターカラーくらいしかなかったので、完成版のカラーとラフを置いておきます。描き下ろしもりもりの2巻も発売しましたので、併せてよろしくお願いしま~~す。2023.10.4

 今月の試し読みが出ていたので、8話のこぼれ話を流しておきます。雑ネームで申し訳ないのですが、帰る直前にこんなやり取りもあったんだなぁと、ちょっとだけほっこりして頂ければ。 本編の病室シーンでも、バン君は内心謝りたくてもにょもにょしていたらしいです。2023.10.6

 アゼリア編お付き合い頂きありがとうございました! ちなみにコリンちゃんは、今後もユーゴ君と一緒にいることにしました。何かあったらいつでも帰っておいでとアインも言ってくれたので。 あと王子はユーゴ君が気に入ったみたいで、時々だべりに来ます。すぐ側近の人が来て、引きずって行きますが。2023.10.6

 さっき試し読みのリンク先確認したら、なぜか最後に先月のページが出てきますね……? 最後のページ以外はちゃんと今月分だから、何かのミスなのかな? お詫びでも何でもないけど、今月分のネームで、絵が雑すぎて原稿中に笑っちゃったとこ載せておきます。どこのコマか探してみてね。2023.10.7

めっちゃ眠かったんだね……。

【9話】吸血鬼と資本論(前編)

 11月4日発売のジャンプSQ.12月号に、9話目載ってます。ホームに帰ってきたので、懐かしい皆達が出てくるよ。おうちに帰ってきた早々アインさんが過労でぶっ倒れたりするけど、全体的にアットホームコメディ~な回なので、お気軽に読んでくだされ~(^^)2023.11.3

 本日発売のジャンプSQ.にアインソフ9話載せて頂いております。吸血鬼の労働問題について、至極真面目に向き合うターン。 なお本編4ページ5コマ目のクロの心境について、明後日くらい(試し読みが出たら)に補足しに来ます~。2023.11.4

 試し読みが出ていたので、4ページ目のクロさんの心境を補足しておきます。彼はアインのことをとても大切に思っているのですが、素直に感情を出せない性分なので、結局全部ひっくるめて「癪」みたいな表情になることが多いです。なお、ランブルのことは多分嫌いです(別に喧嘩はしませんが)。2023.11.6

 各キャラ性格補足。バン君が作中随一のクソリプマンになってて可哀想だなと思うんですが、きっと教養がつけば、もう少し色々な思慮が働くようになると思います。 ちなみに、宿舎でユラを見て臨戦態勢になってしまったのは、多分後ろに妹がいたからです。2023.11.6

【10話】吸血鬼と資本論(後編)

 12月4日発売のジャンプSQ.1月号に、10話目載ってます。ライバル出版社にガサ入れに行くよ。何が出てくるかな? そして今月のバン君はどんなクソリプをかましてしまうのかな? 優しく見守ってあげて下さい。何やかんや平和な世界なので、安心して読んでくだされ~(^ -)-☆2023.12.3

 本日発売のジャンプSQ.に、アインソフ10話目載ってます~。ライバル出版社へガサ入れに行くよ。穏便に話し合いでの解決を目指す吸血鬼漫画をよろしくお願いします。 公式の試し読みが出たら、また何か小ネタを流しに来ます。みにきてね。2023.12.4

 試し読みが出ていたので、今月のこぼれ話です。目次コメントにも書いたんですが、今月の話、読んだら多分「奥さんよく離婚しなかったな……」って思うと思うんですけど、これについてのアンサーです。いや、マジで付き合ってくれた奥さん優しいと思う……社長はちゃんと反省すべき……('ω')
2023.12.6

 クレイトン夫妻は幼馴染です。アリシアさんは子供の頃からよく本を読んでいて物知りだったのですが、女のくせに可愛げがないと言われることもよくありました。でもジャックさんは同い年の男の子なのにアリシアさんに対して全く嫉妬せず、いつもめっちゃ素直にすごいと褒めてくれました。
 それは思春期を経ても変わらず、幼馴染の延長で結婚まで行ってしまったような順風満帆ぶりでした。ちなみにアリシアさんも子供ができるまで、旦那さんと同じ出版社で植字工として働いていました。校正いらずと言われるくらい凄腕の植字工でしたが、女性故にそれ以上の出世は望めませんでした。
 周囲から見ると、アリシアさんが割とクールっぽく見えるのもあって、旦那さんの方が彼女にベタ惚れしてるように見えるんですが、多分アリシアさんの方が好き度高いですね。じゃないとマジで実家帰ってたと思う。 という話でした。読んでくれた方ありがとう~!2023.12.6

 今絶賛コミックス作業中なので、表紙用に描いたわんわんも流しておきます。犬の姿でいればご主人に甘え放題なことを知っているあざとわんわん……(^^)2023.12.6

★雑誌→単行本で変更したセリフ

 ここはまず、「不具者」という言葉が差別表現に当たるので、言い換えが推奨される、という指摘。さらに「働けない人」という言葉に「やくにたたないひと」というルビを当てていた点も、差別的な意図を強く感じる、と指摘されました。
 私個人としては、あえて若干露悪的なくらいの強い言い回しにしていたので、変更するかどうかはかなり悩みました(「不具者」が差別表現とされていることは、そもそも知った上で使っていたので)。ただ、言葉のプロから指摘が入るということは、ストーリーや文脈まで総合的に見た上で、表現として引っかかりがあるということです。色々考えた末、読み手に不快感を与えるのは本意ではないなと思ったので、右の表現に落ち着きました。
 差別表現について、作家や出版社側が過度に自主規制するのはどうかと思います。でも、言い換えがきく(言い換えたところで表現の本質が変わらない)部分については、逐一争う意味がないとも思っています。
 商業作品は一人で作るわけではないので、一人で悩まなくても話し合うことができます。争うのは、妥協点を探り尽くした後でもいいかなぁ~と、私個人としては気楽に(気長に?)考えてます。

【11話】アイン・ソフの平和な一日

 1月4日発売のジャンプSQ.2月号に、11話が載っています。寂しいけど最終話で~す。 ほのぼの日常回なので、超安心して読んでね! 完全にオフモードのアインさんは意外とポンコツだったりする話。でももしかしたらクロさんに説教されるロールプレイを楽しんでいる可能性もある。読んでね~(^^)2024.1.3

 何というか……実はもうとっくに死んでたのに、なんかまだ生きてるみたいなふりしててごめん……という気持ちなんですが、とりあえずあけましておめでとうございます。 年末に仕事を(ほぼ)納めてしまったので、年始に始める仕事がない……というわけで「永遠の冬休み」脱出ゲーム開始。頑張るぜ。2024.1.3

新年からアレな呟きを流してごめんね。

 おはようございます。本日発売のジャンプSQ.に、アインソフ最終11話が載っています~。 平和にほのぼの日常回なので、安心してお読み頂けるかと思います。公式の試し読みが出たら、また何か小ネタを流しに来ます~。 追記:お正月だけど今猛烈にパンが食べたい。2024.1.4

クッキーも食べたい。

※この世界サンドウィッチ伯爵おったん?とかいうツッコミをしてはいけません。描いている本人の脳内で百万回ツッコミ済みです。「自業自得」とかも……。 個人的には言葉について色々悩むのも、ファンタジーものの楽しいところでした。2024.1.4

 試し読みが出ていたので、今月の小ネタ。実は早弁が過ぎるアインさん。クロさんが会社の食堂に迷惑をかけないように持たせたお弁当パンだったのに、日も昇らない内に食べてしまう極悪ぶり。この後社員食堂で朝ごはんも昼ごはんも食べた。あと色んな人におやつも貰ってめっちゃ食べた。2024.1.9

 アインは放浪生活が長かったので、今も割と食いだめみたいな食べ方をしてしまいます。安全が確信できる食べ物に対しては、かなりの食いしん坊です。勧められれば遠慮なく食べる。その昔に「品性」重視の教育を受けたので、がつがつ食べたりはしないけど、気付いたらめっちゃ食べてる。2024.1.9

 アインに説教してくれる相手は、今はもうクロくらいしかいないので、説教中しおらしい顔はしつつも、アインは心のどこかで楽しんでいる気がします。クロの方も、出会って十年くらいは遠慮もありましたが、だんだんもうこの人に遠慮しても仕方ないなという心境になりました。以上、今月の補足でした。2024.1.9

時々本当にくだらないダジャレをかます。

2月2日発売、アインソフ3巻の書影出てました。ラフも載せておきます~。 描き下ろしも頑張りました。カバー下は主要キャラの身長対照表になってます(作中描写は割といい加減だけど、一応の設定はあった)。最終巻、最後までお付き合い頂ければ幸いです(^^)/2024.1.21

アインソフ3巻、本日発売です! まだまだ描き足りない気持ちが溢れすぎている最終巻ですが、よろしくお願いします~! アインが可愛い子ぶりっ子みたいな顔してると、クロさん的には「いい歳してコイツ……」みたいな気持ちになる。2024.2.2

 単行本の裏表紙も載せておきます。カバーを折り返したソデ部分まで絵が繋がっているので、コミックスを買って下さった方は、ぜひ開いて見てみて下さい(ここは多分紙版の方が見やすいです)。

1巻裏表紙。羊~。
2巻裏表紙。アゼリア近郊の荒野イメージ、だったかな?
3巻裏表紙。街。
バーコードで隠れちゃったけど、奥もちゃんと描いてたんだよ~。

【ついでに読切】『n次元のソフィア』

 ソフィアさんのカラーとモノクロの告知用カットがあったから載せておきます。モノクロ用のカットは、誌面ではめっちゃ縮小されての掲載だったので、頑張ったポイント(3枚目矢印)がよく見えなかったのだ。2023.6.3

↑ジャンプ+にリンク繋いでます~↑
この読切描いた頃は、まだコミスタ民でした。
個人的に、線の感じは今より好きかも……。
連載が決まってからクリスタに移行したけど、
未だにヒイヒイ言ってる周回遅れのデジタル民。

 並べてアルファベット表記にすると分かりやすいかな?という落描きです。読切版のタイトルは、実は言葉自体にそこまで深い意味はなくて、ソフィアにnを足したらこうなった感じですね。
ソフィアさんの話は他にも考えているので、連載が続けばまた出したいなと思ってます。続けば……(^ω^)2023.6.5

続かなかったね……('ω')

 最近この読切を読まれた方で、タイトルの意味が分からないと思われた方、こういうことでした。次元関係なくてごめん(異次元の強さ、みたいな雰囲気が出せるかなぁという意図はありましたが)。
 ジャンプ+のバナーではプロトタイプと銘打ってありますが、本当は『アインソフ』の企画の方が先にありました。それでタイトルの中にどうしても「Ain Soph」を入れたかったという……まあ、ごく個人的な言葉遊びでした。多分担当さんも気付いてないと思います。地味すぎたね。
 まだデビューすらしていないド新人が、いきなり連載企画を出せるわけもないので、とりあえず読切描こ!ということで、『アインソフ』の中の1エピソードとして考えていた話を読切の形にしたのが、『n次元のソフィア』でした。今でも、単話としては一番上手く構成できた話だと思っています。これを超えるものを作っていきたい。

 Xで流していた補足情報でお察しの方もいると思いますが、アインとソフィアは同一人物です。何というか……私は常に自分の性癖に忠実に楽しく描いていたんですが、SNSを始めて読者の目を意識するようになった途端、「もしや女体化って、世間一般的にはニッチすぎるヘキだったのか……?」と怖気づき、結局今まで明言することができませんでした。すみません。つまり女体化です。『マーダーライセンス牙』の木葉優児と優子先生によって、思春期に女体化のヘキを拗らせたオタクなんです……。『らんま1/2』みたいな元が男性であることを強調したような粗野な女体化も大好物なんですが、完璧な淑女に化けるタイプの女体化はもう、ヘキヘキのヘキで……こんな漫画ができました。
 多分、『ソフィア』を読んで『アインソフ』に興味を持って下さった方の中には、「男かよ(がっかり)」って感じた方もいると思います。その気持ちも分かります。綺麗なお姉さんが優雅に無双する話を期待して『アインソフ』を読んだとしたら、まあ期待外れと感じても不思議ではないです。ただそれでも、私が描きたかったのは、完璧淑女の無双話ではなく、「最強だけどあくまで話し合いでの解決を望み続ける、青臭さの捨てきれないふわふわ賢者」の物語だったので……。本当に、描きたいものを描きたいように描かせてもらえたので、悔しいけど悔いはないです。

 細かい部分に言及すると、『ソフィア』の序盤で出てくる屋敷の外観が『アインソフ』の方と違うのは、連載が決まって原稿を描き始めてから、もっと豪邸にしたろ、と思って変更したからです。
 あと、屋敷で依頼を受けている時の口調が丁寧語になっているのは、読切として考えたら口調が統一されてないとおかしいと思ったからです(元のプロットでは普段のアインの口調でした)。ただ、屋敷で喋っている時の主人公にはおっぱいがないので……私の中で、あのシーンはあくまでアインなんだという意識で描いてました。そこは譲れなかった。
 そして最終的に読切では、正体を明かす意味もなくなってしまったので、ソフィアのまま走り抜けてしまいました。そうなるとまあ、明言されてないのに女体化だと判断するほど極まったヘキの方もいないと思いますし、普通に設定変更か別人だと考えますよね……。詐欺みたいになってごめん。今はもう正直に言います。女体化大好き女装も大好き。でも『アインソフ』は性癖の過積載になっていた気もするので、次からはもうちょっと加減を考えていきたいです。

 アインとソフィアの設定画が出てきたので、ついでに載せておきます。
(落描き部分は最近加筆しました)

 アインって結局何者? どういう存在なのか分かんなかったな、と思われた方も多いと思います(分かった方がいたら逆にびっくりする)。一応物語としては、そこを解き明かしていく話の予定だったので、何というか、伏線ばらまくターンで終わっちゃってすみませんでした……。
 あと世界観についても、ところどころ「?」となったり、違和感を覚えた方もいると思います。これも一応狙いとしては、だんだん世界観の解像度が上がっていく過程を楽しんでもらいたいなと考えていたので……ピンボケ世界のまま終わっちゃって申し訳ないです。そもそも想定した楽しみポイントが地味すぎたとも思うので、そこは反省してます。
 なおアインの正体(ルーツ)について、実は言葉だけなら作中で言及している箇所がありますので、興味のある方は探してみて下さい。

 ここまで読んで下さってありがとうございました! 『アインソフ』のプロットは捨ててないですし、いつか再び描く野望も捨てていません(どんな形になるか分かりませんが)。いつになるか分からないので、今は忘れて頂いて構いません。忘れた頃にまた、お会いできれば幸いです。

ありがとうございました~(^^)!

#マンガ #漫画 #表現規制 #体験談


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