旅するBD-1、東海道五十三次旧道を行く_16:由比宿
DAY 2 11:41_由比宿 2018.3.24の記憶
蒲原宿の風情の残る道も、長榮寺石碑を左折するところでおしまい。県道396号線に出て2.5kmほど走ると東名高速道路をくぐります。その先の〈神沢〉を左の旧道へ。ふたたび、歴史を感じられる風情の道が訪れます。
徒歩で東海道を歩いているらしき大勢の人たちとすれ違います。『東海道中膝栗毛』でも、由比を過ぎた辺りから往来が賑わい始めるとあります。
実は弥次郎兵衛と北八は、三島に泊まった際に「ごまの蝿」に遭って、無一文に近い状態。由比のひとつ手前の蒲原宿に泊まった際は、木賃宿に泊まるはめに。そこでも懲りずに北八は、巡礼の娘に夜這いをかけたつもりが間違って木賃宿の婆さんに……、という『東海道中膝栗毛』定番のドタバタ劇を演じるわけです。
江戸を夜逃げ同然で旅立ったふたりですが、道中はなんともお気楽なのです。
●今回の旅の道連れについて
そんなふたりに比べ、なんとこちらはストイックな旅であることか。当初、3日間で京都まで辿り着く予定でした。というのも、実はわたしのBD-1での東海道五十三次の旅にも連れがいたのでした。
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