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どん底に突き落とされたことから始まったアーティストライフという生き方
こんにちは、
フォトグラファーのヒッキーこと
森藤ヒサシです。
今日は
”アーティストライフをスタートしたきっかけ”
と言うテーマで、
お伝えしていきますね。
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僕は現在、水戸にある、
約130年続く老舗写真スタジオの
4代目として経営しています。
2011年まで、
実家であるその写真スタジオで、
会社の後継として経営をまかされていました。
3代目父親から後を継ぎ、
次の時代を見据え、
新しいスタジオを建て、
スタッフを増やし、
多店舗化していき、
一見、仕事が順調かのように思えていました。
しかし、東日本大震災を機に、
それまでの生活は一変。
スタジオは壊れ、
取引先もクローズし、
仕事も激減しました。
仕事がないのに、
社員の給料は払わなければならない。
借金は返済しなければならない。
これからどうしよう!
いろいろと助言をもらいに、
尊敬するメンターのところに、
足を運んでいました。
そして、自分なりの
今後の経営を決め始めた時、
経営方針の違いで、
会長である父親と衝突し、
実家である会社を
追い出されることに
なってしまったのです。
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それまでの僕は、
経営者として、
頑張って会社を
守っているつもりでいましたが、
この出来事をきっかけに
「実家である会社に
自分自身が守られていたこと」
に気づかされたのです。
また、
「会社を継がなければならない!」
「会社を守らなければならない!」
という義務や役割で
縛られて生きてきたこともわかりました。
こうして僕たちは、
水戸の写真スタジオを離れ、
東京に出てゼロスタート
することになったのです。
しばらくの間、
貯金を崩しながら
生活する日々が続き
「これからどうなってしまうのか?」
言いようのない
大きな不安に何度も襲われました。
特に震災当初は、
人生のどん底に
突き落とされたかのようで、
あまりのショックで、
ベッドから起き上がることさえできず
やる気の出ない日々が続きました。
経験したことのない状況の中、
「これからどう生きていきたいか?」
という現実に直面させられ、
僕たちは夫婦で
日夜話し合いを重ねました。
そして、メンターや友人たちに
助けられながら出した結論は、
「せっかく自由になったのだから、
お金がなくても
自分たちの好きを
ベースに生きていこう」
ということだったのです。
実際、
この追い出されたことがきっかけとなり、
自分の好きに生きていこうと決めました。
それが僕たちの
アーティストライフの始まりです。
今は、また水戸の写真スタジオの
経営者に戻っていますが、
それでも、
自分の好きをベースに生きています。
明日は、
この続きをお伝えしますね。
最後まで読んでいただき、
ありがとうございました。