#202 ポスト・トーク - RYUTist 『トムテ』のこと(鈴木恵さんコメント)
本日オンエアしたRYUTist 『トムテ』について、
鈴木恵さんからコメントをいただきました。
時間の都合上、放送内ですべてご紹介できなかったので、
こちらでシェアさせていただきます。
RYUTist「トムテ」は、2018年2月20日リリース。この作品は、ビレッジプレス発刊「雲遊天下(うんゆうてんが)128号」という冊子を購入していただいた方だけが期間限定ダウンロードできるという形でのリリースとなりました。決して無料配信なわけではなく、本を買っていただいた方へのプレミアムなオマケ。RYUTistのファンと冊子の愛読者にしか聴けない貴重な音源。
新潟のアイドル「RYUTist」、街の本屋さん「北書店」、そして新潟で音楽活動をしている「鈴木恵TRIO(スズキサトシトリオ)」で、不定期で開催される「柳書店」というイベントがあります。
本屋さんでブックトークをしたり、ゲストを招いたり、生演奏でのコンサートをしたり。僕は日本のTiny Desk Concertと呼んでいます。
そこでTRIOは、バックの演奏を務めたり、お客様にコーヒーをお出ししたりいろんな役割を持っています。
「トムテ」は、この「柳書店」のために鈴木が書き下ろした曲。レコーディングは、ドラム録り〜ギター録り、歌の録音に至るまで、録音に関することは、すべて自分でやりました。RYUTistの皆さんは、本当に透き通った美しい声を持っていて、この作品ではその声を最大限に活かせるアレンジにするよう心掛けました。通常耳にするRYUTistとは雰囲気が若干異なりますが、なるべく素のRYUTistをお届けしたい、このように思ったのです。
制作にあたった2018年の新潟は、近年稀に見る大雪に見舞われました。レコーディングは、まさに雪との戦い。ホワイトアウトして前を走る車が見えなくなって、スタジオにたどり着くのか?否か?みたいなこともしばしば。長靴でスタジオへ乗り込み、そのままレコーディングなんてこともありました。サウンドチェックは、2時間立ち往生した橋の上、車の中でやりました。そのこと一つ一つが、全て2018年の新潟のリアル。そんなの音に入ってないかもしれないけど、でも、そんな空気も全て音に閉じ込めました。まさに、新潟の僕らでしか出せない雰囲気だと思っています。
演奏は、「鈴木恵TRIO(スズキサトシトリオ)」+ギターにTHE LAUNDRIESの遠山幸生くんがゲスト参加してくれました。
文: 鈴木恵さん(鈴木恵TRIO)