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イエス・キリストが弟子たちに祝うよう教えられたこと
この記事は2024/1/21に加筆し、2024年の記念式の情報を含んでいます。
【前回のまとめ】
https://note.com/hicaroon1931/n/n13533bf91ac9
イエス・キリストの誕生は12/25ではなく、秋ころです。
クリスマスをキリストの誕生日として祝うことは、ローマ人の祝祭の日を変質させたものです。
でも、日付や起源があやふやだとしても救い主としてのイエス・キリストの生誕を祝うことはよいことなのではないかと多くの人は考えるかもしれません。
では、イエス・キリストご自身は何を祝うよう弟子たちを教えられたのでしょうか。
イエスが祝うように教えられたこと
聖書にはイエスが教えられたことがはっきりと、そして繰り返し記録されています。
一例としてコリント第一 11:23-26をご覧ください。
【私(パウロ)は,主から受けたことを皆さんに伝えました。主イエスは,裏切られようとしていた夜,パンを取り,感謝の祈りをしてからそれを割り,こう言いました。「これはあなたたちのための私の体を表しています。このことを行っていき,私のことを思い起こしなさい」。 食事が済んでから,杯についても同じようにして,こう言いました。「この杯は私の血による新しい契約を表しています。それを飲むたびに,このことを行い,私のことを思い起こしなさい」。 皆さんは,このパンを食べ,この杯から飲むたびに,主の死を広く知らせるのであり,主が来るまでそれを続けるのです】- 新世界訳より
コリント第一だけでなく四福音書も、
イエスがご自分の死を祝い続けるよう教えられたことを述べています。
そして、そのことを広く知らせるよう教えられました。ご自分の誕生日ではありませんでした。
どのように祝いますか
イエスは弟子たちに飾り付けをしたり、プレゼントを交換したりするようには言われませんでした。
ご自分の死の前の晩(ユダヤ暦ニサン14日*)に過ぎ越しの食事をしたあと、祈りを捧げ、パンとぶどう酒を回されました。そして、それを食べ、飲んで、その意味を思い起こすこと、イエスの死の重要性を広く知らせるよう命じられました。
イエスが祝うように教えられて、バイブルに記録されているのはこれだけです。しかも、イエスはご自分が「来るまで」続けるようにと言われました。このように、クリスマスとそれに伴う習慣はイエスが教えられたこととは何の関係もないことがわかります。
わたしは、ここでクリスマスを祝って楽しんでいる人たちのことをどうこう言うつもりはありません。むしろ、この機会にイエス・キリストが教えられたことに関心を持ってもらえたらうれしいですし、誕生ではなく死を祝うよう教えられたことの意味を知ってほしいのです。
* ユダヤ暦では一日は日没から始まるので、イエスが記念式を制定されたのはニサン14日になってすぐのこと。亡くなられたのは、その日の午後3時頃です。
今年は2024/3/24(日)の日没後
イエスが祝うように命じられた式は「主の晩さん」あるいは「イエスの死の記念式」と呼ばれています。今年は3/24(日)の日没後に執り行われます。
【まとめ】
イエスはご自分の死を祝い続けて、そのことを広く知らせるよう教えられました。ご自分の誕生日ではありませんでした。
祝う方法は、祈りを捧げて、パンとぶどう酒を回します。そして、その意味を思い起こすこと、イエスの死の重要性を広く知らせることです。
では、なぜイエスの死を祝うことが重要なのでしょうか。
次の記事をご覧ください。