スキルマップわいわい会をやって心理的安全性を高めた話
こんにちは。株式会社サイキンソーでエンジニアをしている高橋(@hibriiiiidge)です。普段は toB 向けのサービスである Mykinso Pro Admin(※)というサービスのスクラムマスターをしています。
※ 医療機関や研究機関に提供している腸内フローラ検査の検体管理システム
先日、Web チームのエンジニアと Bioinformatics チームのエンジニアから成る TechUnit のエンジニアで「スキルマップわいわい会」をオンラインで開催しました。「スキルマップわいわい会」について、なんでやったのか?どうやったのか?工夫した点をご紹介します。
サイキンソーの TechUnit とは
まずは簡単に、組織についてご紹介できればと思います。
サイキンソーには職種毎に複数の Unit という単位の集団があります。TechUnit は、サイキンソーの Web サービスを開発するエンジニアチームと菌叢解析のためのコマンドラインツールを開発するエンジニアチームから成り立ちます。それぞれの技術スタックは以下です。
・Webチーム ... Ruby on Rails / Nuxt.js(Vue.js) / jQuery
・Bioinformatics エンジニアチーム ... Python / R
なんでやったの?
今回、「スキルマップわいわい会」をやろうと思った理由は以下です。
・チームの人数が増えてきて、お互いのこと(価値観やその人のスキルスタック)をよく知らない状況が発生していた
・リモートワークでの業務が中心となり、業務での MTG で会話することはあれども雑談をする機会が減っていた
・今持っているスキルを可視化するだけでなく、これからどんな分野のスキルを伸ばしていきたいのかを把握することで、今後の業務において適材適所のアサインを行うことができ、会社としても個人としても win-win になりそう
どうやったの?
今回は「スキルを管理・把握すること」が目的ではなく「相互理解やスキルと業務のミスマッチを把握すること」が目的で、雑談しながら緩くわいわいやりたいなぁと考えました。
・利用したツール
FigJam というツールを利用しました。気軽にスタンプやコメントを書くことができたり、リアクティブに操作することができるのでオンラインでのコミュニケーションをより豊かにしてくれてよかったです!
・スキルマップの項目
スキルマップに配置する言葉は、技術系のワードだけでなく、スケジュール管理や資料作成など not 技術の言葉も用意しました。
[技術系]
普段業務で利用している技術や会話でよく登場する技術の言葉たち
[not 技術系]
仕様確認や資料作成、スケジュール管理 etc 開発を進める上でよく登場する言葉たち
[その他]
リモートワークや飲み会 etc の言葉たち
[自由追加]
参加者が自由に追加できる言葉たち
⭐️
伸ばしていきたいスキルについては ⭐️ をカードの上に置いてもらいました
・スキルマップのマトリクス
マトリクスの軸には「得意😄 / 不得意🙃」と「好き💕 / 嫌い💔」を用意しました。絵文字をフルに活用してわいわい感を演出しています。
・ルール
「スキルマップわいわい会」をよりいい感じに進めるために以下のルールを事前に Unit メンバーに共有しました
① スキルのマッピング(どのエリアにカードを置くか)は主観的な判断で OK
「私のこのレベルで得意とかは言えないよな...」とかは考えるのはなし 🙅♀️
② 正直にマッピングしてね
事前に上長にスキルマップでのマッピングが直接的に評価に影響することはない旨の確認を取り、それを Unit メンバーに共有しました。ネガティブなエリアに置いたからって評価が下がることはないよ〜 👍
以上のような準備を行い、開催前に各エンジニアに自分のスキルマップを作り上げてもらいました。その一部がこちらです。
当日は私がファシリテーターとして会を進行しました。各エンジニア一人ひとりに自分のスキルマップについて解説してもらって、それから他のエンジニアからの質問や感想を言い合うわいわいコーナーを行う流れで進めました。事前にいくら準備をしていても会自体があまり盛り上がらず、淡々としていたら残念なので、準備以上に当日の会の雰囲気については気をつけていました。
・ファシリテーターとして意識していたこと
ファシリテーターとして意識していたことは以下でした。(意識していたけど、結局、私が何かアクションを起こさなくても、いい感じに会が流れていきましたw)
① わいわいコーナーの時にちゃんとわいわいする
「スキルマップわいわい会」という会なのにわいわいしてなかったらては話になりません。万が一、わいわいコーナーで「◯◯ さんへの質問どうぞ〜」って振った時に「シーン...」となったら「△△ さんいかがですか?」と振っちゃおうと考えていました。
② 参加者全員の発言量を同じにする
自分のスキルマップについて発表する機会があるので、会における発言が 0 になることはありませんが、わいわいするコーナーにおいてもできるだけ全員が同じくらいの発言量でわいわいできると良いなぁと考えていました。これも発言量が少ないかもなぁと思った方に「△△ さんいかがですか?」と振っちゃう作戦で対応しようと考えていました。
オンラインでの MTG やワークショップのファシリテートはまだまだ勉強中です。こちらの岩瀬さんの資料がめちゃめちゃ学び多かったのでシェアさせていただきます。
で、どうだった?
控えめに言って最高でした!
「なんでやったの?」に記載した点に項目についてはクリア出来たのではないかと思います。
・お互いのこと(価値観やスキルスタック)をより知ることができた
・雑談できた(わいわいできた)
・関心の高いスキルを把握することができた
その他にも以下のような感想がメンバーからはあがりました。
・「A さんはここの分野得意そうだけど自己評価低っ...」や「B さんはここの分野好きそうだけど実は嫌いなんだ...」等、各エンジニアの自身に対しての評価と周囲からの評価が異なるというギャップがあるケースがあり、そういった点からも相互理解が深まった
・「得意・好きなように見えている業務が、実は不得意・嫌いな業務にアサインされていた」という状況はなかったが、ギャップが発生する可能性は 0 ではないので、そのような状況が発生しないようにこのスキルマップを活用していけそう
・改めて、チームには様々な価値観を持っているメンバーがいることが分かると同時に、業務が上手く回っているのはお互いに Respect し合っているからだと思った
・チームとして得意な分野と苦手な分野が可視化されたので、チームとしての苦手分野を減らしていきたい
・スキルマップで自分自身のスキルを棚卸しすることで、キャリアパスのイメージができた
まとめ
サイキンソーの TechUnit で開催した「スキルマップわいわい会」について、なんでやったのか?どうやったのか?工夫した点をご紹介させていただきましたがいかがでしたでしょうか?
「チームのパフォーマンス向上には心理的安全性を高める必要がある」ということが注目されていますが、会の開催前も TechUnit 内の雰囲気は良かったですが、開催後はより良くなったなぁと感じます。
こちらの記事がスキルマップの開催をご検討されていらっしゃる方のご参考になれば幸いです。
今度は、ムービングモチベーターやパーソナルマップ等のよりパーソナリティにフォーカスしたわいわい会もやっていきたいです。
最後に
サイキンソーでは「細菌叢で人々を健康に」というミッションを共に実現する仲間を募集しています。
「ちょっと中の人と話してみたい。色々聞いてみたい。」という方は以下のフォームよりカジュアル面談をお申し込みいただくことが可能ですので、お気軽にお申し込みください。
その他、Twitter(@hibriiiidge) でも相談を受け付けているのでお気軽に DM などでご連絡ください〜
今回はオンラインでの開催でしたが、オフラインでも定期的にワークショップは開催しています。こんな雰囲気の会社です〜
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