芸観大生による中高生のための演劇WS『演劇ってなんだろう?』レポート2
本記事は、芸観大生による中高生のための演劇WS『演劇ってなんだろう?』レポート1の続きです。まだ読んでいない方は、先にレポート1をお読みいたくことを推奨します。
本企画は、豊岡市民プラザ・NPO法人プラッツ主催のもと開催され、但馬地域に住む中高生を対象に募集しました。当日は大学生によるファシリテートのもと、計4つのプログラムを行いました。
②よりよくするプログラム『なにがおもしろい?』
【日時】
5月4日 14:00-16:00
【参加者】
中高生10名 大学生4名
【内容】
この時間では、午前中に上がったエピソードの「下校」に演出的な要素を加えて、参加者たちに様々なシチュエーションの中で再現してもらいました。記者会見の場で容疑者の無罪を主張したり、民事裁判の現場で蹴った側と蹴られた側両方の言い分を聞いて審議したりと、見せ方一つで登場人物の印象が大きく変わる面白さを実感しているようでした。最後にファシリテーターの想像で、事件の真実が明かされました。舞台上の参加者は、言葉の使用制限がある中で言い回しや表現方法を模索し、それを見るギャラリーからも驚きや笑い声が上がりました。観劇客に与える情報量や順番など、双方の視点で発見のあるワークショップになりました。
【参加者の感想(アンケートより一部抜粋)】
「演劇が楽しい!でもどうして楽しいかな、という自分の疑問が解消されていくのを感じました。」
「自転車が傷ついたというひとつのシーンの裏側や後日談を広げたり、さらに細かい場面に絞ってなぜ起こったかを考えるだけで、人間の心情をメインに据えたひとつのお話になったところに面白さを感じた。」
「役をやる参加者が変わったり変わらなかったりするのもやや分かりづらかったように思います。午後は面白くするために役を固定しますと言ってもよかったもしれません。」