注:火事ではありません(一人旅5日目 in大分)
宮崎から(おそらく電車で)移動し、大分県の別府駅に到着。
夕方に到着したので、今日はもうホテルでゆっくり…と言いたいところだけど、せっかく日が沈むならば、ネットで事前に調べた「温泉の湯気がたちのぼる夜景が見たい! (野郎1人だけど)」と思ってしまった。
そしてこの数時間後、そう思ってしまった自分を恨むことになる。
ルートを調べたところ、夜景が見える1スポットである「湯けむり展望台」まで、バス+徒歩で行けるようだった。
最寄りのバス停で降りた後は、20分ほど歩けば着く…はず…。
山である。
少し考えれば分かることだが、「展望台」なんだからそれは高いところにあるわけで。
すっかり日も落ちて真っ暗な車道を、ただただ登り続ける苦行。
鹿児島に降り立ってから数日、ここまでひたすら歩きづめの僕の足は、ここに来てバッキバキに凝っていた。
コロナ禍のリモートワーク体制で運動はおろか、ろくに歩くこともなかった数年間のツケが一気に回ってきた…。
(※2023年6月当時なので、コロナが5類に切り替わって間もない頃です)
汗だくになりながら、息も絶え絶えで坂を上り、やっとの思いで湯けむり展望台へ。
建物の間から、湯気がたちどころに昇っている。
ビルのライトに照らされて、それが赤や緑に色付いてゆらめいている光景は確かに幻想的だった。
……次に来るとしたら車で来たい。できれば2人以上で。
なお、大分県に来るのはこれで人生二度目である。
以前に来たときは、別府市で地獄温泉巡りをしたり、由布岳に登ったりした。標高1,583メートルの頂上は今の体力では辿り着ける気がしない。
今回は足も疲れていたので、別府温泉市街をゆったり散策することに。
竹瓦温泉に入ろうしたが、熱すぎて足しか入れなかった…。
ほんの1分入っただけで真っ赤っかである。
僕の少し後に入ってきた無表情なおじさんも、お湯を体にかけた途端に
仁王像みたいな顔になっていた。わかるよその気持ち。
足だけ拭いて出た後は、美味しい魚が食べられると口コミで評判の
「海鮮いづつ」へ。
大分の魚といえば「関アジ」「関サバ」だということで、お金と胃袋の容量を一切気にせず、両方のお造りを注文。
僕が注文した後に、店員さんが僕の背後にあった生簀から魚を網ですくっていた。えっ、今から捌くの? すごすぎる…。
関アジ・関サバ両方とも厚切り、かつボリューミーでうまい。
…途中でどっちがどっちかわからなくなったのは内緒である。
そして案の定、欲張って2品も頼んだことを後悔した。胃袋的な意味で。
さて、この後バスに乗る予定だけど、まだ2時間近く時間が残っている。しかも運の悪いことに雨が降ってきた。どこか時間を潰せるところはないだろうか。
なにも考えずにぶらぶら温泉街を歩いていると、面白いことに完全無人の温泉施設を見つけた。投入口にお金を支払うと中に入れる仕組みだ。
自分以外に誰もいなかったので、個室貸切も同然である。温度もぬるめと熱めの2種類あってありがたい。
1時間以上、周りを気にすることなく自由に別府温泉を満喫させてもらった。やっぱ平日の有給は無敵だな
待ちに待った高速バスが到着し、次の目的地へ。
大分からなので、熊本? 福岡? …ちょっと飛んで佐賀? いいや、
長崎である。