【危険予知活動(クレーン)】
危険予知活動シリーズ! (2020.6 再編集) 今回は、「クレーン」! 以下、よく使われる物を今回はあげようと思います。 クレーンでも色々種類が有り、迷う所です。 但し、共通するのは次の点。 「作業半径内に人が入り、重機旋回時に機体との接触や挟まれ事故。」 構台上だとそのまま転落災害に成ったりします。クレーンの周りは重機区画が義務付けられています。 カラーコーンとバーを用いて、四方を囲うのが一般的です。但し、移動する際手間なので、Aバリがオススメです。6m単管2本と建地用に1m位で1本で作ると移動が楽です。
【対策記入例】 ①作業・重機区画と立入禁止措置の徹底をする。 「定格荷重を守らず赤ランプが点灯したまま(過荷重)作業を続け、重機の転倒する。」 これはクローラークレーンやバックホウ、ユニック車が多い様です。ラフターはアウトリガーが有り、更にHとXの2種類有りますが、Xは地面に徐々に接する分倒れるまでに時間的余裕が有るそうです。 ユニック車の運転手はクレーンオペが本業ではなく、クレーンの知識が乏しい場合が有ります。前面吊りは禁止です。但しアウトリガーの有る方でも、1パレット持ち上げるだけで7t車が浮く事だって有ります。「安定最弱方向」と言い、「アウトリガーから15度の角度が1番安定性を欠く。」と言う意味です。「アウトリガーの真横で吊れば安全!」と言うことではなく、「それを車体へ引き寄せる際、安定最弱方向を通過する。」事を踏まえて揚重しましょう。 また、所謂「吊り荷走行」状態も転倒しやすくなります。クレーン則ではアウトですが、通達でグレーに成る部分であり、各重機メーカーも性能表に吊り荷走行時の定格荷重表が有る位です。しかし、「水平堅土な状態で、静止時の定格の半分程」が目安なので、すぐに赤ランプがつきます。 【対策記入例】 ①定格総荷重表の厳守と、過荷重作業の禁止。 ②水平堅土な作業盤上で作業する。 「アウトリガー全張りせずに揚重をし、水平を取れず重機転倒する。」 アウトリガーは基本的に全部張り出します。 軟弱地盤上や整形したばかりの土の上では、鉄板を敷いて荷重を分散させます。 鉄板上が滑り易い為、アウトリガーの足の下に敷板を設置して滑止めとします。 必ず両方の敷設が義務のゼネコンも有りますので、現場ルールに従って下さい。 【対策記入例】 ①アウトリガーを完全に張出し、水平堅土を確認し設置する。 ②設置後重機の水平を確認し、設置盤の強度に不安が有る時は敷鉄板と敷板で養生をする。 「揚重作業中、近接構造物等に吊り荷が接触する。」 これは結構起こり得ます。仮囲いだったり架線だったり、場内のタワークレーンや構造体だったり。揚重作業は屋外が基本と成りますから、横風を受けにが振れる事も多々有ります。 然し、「3・3・3運動」をしっかり意識すれば、災害は必ず減ります。 【3・3・3運動とは】 ①3.0m待避してから巻き上げ合図 →巻き上げヨシ! ②30cm揚げ一旦停止 →地切りヨシ! ③3秒間荷の状態を確認 →玉掛けヨシ! ※但し、ゼネコンによって順番など違う場合があります。その都度確認をお願いします。 例)鹿さんマーク 1.3秒停止(玉掛けヨシ) 2.3m待避(待避ヨシ) 3.30cm揚げて一時停止(地切りヨシ) 順番のゴロは↓コチラ↓ ゴロ:「レッドカードに玉タジタジ」 【対策記入例】 ①旋回方向と玉掛け合図の事前確認。 ②長尺物揚重時、介錯ロープの使用を徹底。 ③3・3・3運動と吊りに直下の人払いを徹底する。 ④揚重作業中は、警報機を使用して周囲に荷の移動を伝える。 ⑤三者無線など使い、明確な合図を実施する。 3つ以上あればある程度及第点でしょう(๑ ˊ͈ ᐞ ˋ͈ )ƅ̋グッ! 先ずはこの中で組み易く書き易い文を使って記入してみて下さい。徐々に自分の言葉に変わって行くと思います。 〜p.s.〜 【玉掛け合図】について 「子スラー」や「親倒しー」と言った合図が有ります。 昔元請けをしていた時に「玉掛け合図は誰でも同じなんだから、わざわざKYで確認指示などしなくて良い!」と、言われた事が有りました。結論から言うと、これは酷い誤りです。習う場所や仕事環境でも間違ったり、変わってしまったりします。必ず確認をしましょう。 以下、合図とその由来を少し記載します。 ・親...ブームの事。又は、大小フックが複数ある場合は大きい方の事を言います。 ・子...フックの事。又は、小さいフックの事を言います。 ・ゴー(ヘイ)...フックを巻き上げる事。又は、ブームを起こす事です。 ・スラー...フックを下げる事。又は、ブームを倒す事です。 ex.「親ゴー子ースラー」 →「ブームを起こしてフック下げてー」 ex.「親スラ子ーゴー」 →「ブームを倒してフック巻き上げ」