声に出したい小風さちさんの絵本
シャララーン、シャララーン、シャン シャン シャン… これ、何の音だと思いますか?
サンタクロースがトナカイのそりで空を駆ける音?12月に入り、クリスマスムードが高まってきたので、そう思った方もいるかもしれませんが、残念違います。
正解は、、、カーキャリアが車を運ぶ音です。
わかるわけないよ!と、こちらに石を投げないでください。私も子どもに読み聞かせしたときは、「カーキャリアってそんな音するっけ?」と思いました。
その本というのがこちら。
カーキャリアに中古車を積み込み、中古車販売店に運ぶというシンプルなストーリーですが、カーキャリアに車を載せる過程がわかりやすく描かれています。
そして、魅力はなんといっても小風さちさんの擬音の楽しさ。
子どもに読んでと言われて読み始めたものの、シャララーン、シャララーン、って!!と驚いたのですが、口に出すととっても愉快。(このあとに「くるまはこびます、くるまはこびますよー」と続くのですが、子どももこの言葉が気に入り、ミニカー走らせながらよく言っています。)
そして実際にカーキャリアを見かけたときによく聞くと、確かにそういう音がしていました。鎖の音なのでしょうか?
絵本を読んでいると、擬音の表現の仕方って、本当に人それぞれだなぁと感じるのですが、小風さちさんの文章は私の感覚にはない表現ながらも、発してみると案外口になじみ、そのギャップがとても面白いのです。
こちらも小風さんの文。よだれが出るのにも色んな音が。
はっきりした顔の絵が毎ぺージ出てくるので、0歳次男に読み聞かせ。3歳長男もまだまだ一緒に楽しめました。
小風さんすごい!と最初に驚いたのがこの本。わにわにが湯船に入るときの音がたまりません。
『くるまはこびます』は、図書館で借りました。福音館の月刊誌「ちいさなかがくのとも」の2013年刊行の為、品切でしたが、折よく先月単行本化され、入手出来るようになりました。気に入っていたので、我が家の本棚に迎え入れを検討中です。