氷河期世代の愚痴10
「私も辞めようと思ってます」この言葉は準備していたものではありませんでした。
ポロっと出たというか、頭の中で今までの事、これからの事、そんな物が頭の中でゴチャゴチャになり気が付いたら言葉出ていたという感じでした。
自分でもハッキリと覚えでいないのですが、その後はデザイン以外の道も考えてるとか、人生を見直したいとか。。。なんかツラツラとしゃべっていたような気がします。
社長はというとその場では「そうか、わかった。」的な対応でしたが後から経理等をしているおばさんの話ではかなり動揺して取り乱していたそうです。
まぁ、ほんの数か月の間に社員の殆どが辞めて実務をするのは自分と最も経験の浅い社員一人だけなので無理も無いですが。
「石の上にも三年」そんな言葉が身体に沁みついている自分のような世代には三年と持たず会社を辞める事はかなり後ろめたさはありました。
また、やっと掴んだプロデザイナーとしてのチャンスを手放すなんて本当は自分はデザイナーになりたかったのか?なんて思いもありました。でも、もう後戻りはできません。
辞めると決まってから、メインクライアントの商社の担当にランチに誘われて行った時は担当の方は「なんでアナタが辞めるとの止めないんだろう。。」っと嘆いてくれていたのは多少救いでした。
そして、私はあれだけ憧れていたプロデザイナーの職を辞め、また無職となりました。