私の猫遍歴
こんにちは、hibiです。
普段はYouTubeで日々のvlog動画を作っています。
その中で時折出てくる愛猫である猫(ゴージャス)について話をしていきたいのですが、その前に私と猫にまつわるお話を思い出しながら書いてみようと思います。
そもそも猫との出会いは小学2年生の頃。
母親がパートで働いていた笹塚にあるモスバーガー(今は無くなってしまった)の向かいにある動物病院で小さな子猫たちが生まれました。
この話自体は聞いた話でだいぶ昔のことなので正確な内容はわからないのだけど、そこで里親を探していると、多分そんな感じだったと思います。
それまで私たちはペット不可の家に住んでいたのですが、当時少し前にペット可の家に引っ越しをしたということもあり、母は子猫を引き取る事にしたらしいのです。
私は母のパート先によく遊びに行っていたので、学校が終わってから一緒に動物病院に行き猫を見て、1匹の猫を引き取りました。
その猫は母によって「チャラ」と名付けられました。由来は歌手のCharaさん。
手乗りの小さな猫は私にとっても良き家族で友達でした。好きすぎて構ってしまって、メスだったチャラは嫌気がさしたのか、兄の部屋に良く滞在していました。
その後も別の猫を並行して飼っていたりしたのですが、1匹は引き取ってからすぐ亡くなったしまったり、もう1匹は外に遊びに行ったきり帰ってこなかったりと、結局はチャラだけがずっと我が家の猫でした。
中学2年生になって事情があり母と離れ離れで暮らす事になった時、母親と離れることよりも猫と離れることが私にとって辛かった記憶があります。
離れて暮らした先は猫が飼えないアパートで、週末になるたびに母の家に通ってはチャラを撫でて癒されていました。
それから何年も経って、チャラは16歳に。
小学2年生で出会って24歳まで、ずっと私の家族であり友だちだったチャラも、すっかりおばあちゃん。
途中病気をしていて、お母さんから「もうすぐ死んじゃうかも」と言われ、暫く仕事で足が遠のいていた母の家にも、2.3日に1回通うようになりました。
そしてある日、母の家に着き布団に寝そべっているチャラと目が合うと「に゛ゃぁ」としっかりとした声で鳴いたのです。
チャラは普段声を出す事のない静かな猫だったので、その声を聞いて最後が近いことを悟りました。
おむつをして満足に歩くことも食べることも出来なくなったその体を確かめるようにゆっくりゆっくり撫でながら沢山声をかけて一緒に過ごしました。
私が帰った翌日に、母から亡くなったことを知らされ、火葬の業者さんがくる前に会いに行き、痩せ細った小さな身体を最後に撫でて、ありがとうと言って見送りました。
チャラはわかりやすいメスの性格の猫でした。媚びないし基本はひとりで過ごして、冬の寒い夜の日だけは一緒に寝てくれる。
物静かでとても心地の良い時間を一緒に過ごしました。
私にとってチャラは本当に大切な存在でした。それは亡くなってから8年経った今も変わりません。
そんな私の元にも、2018年の6月に大切な存在がやって来ました。
その年の5月に一人暮らしを始めて、猫の飼える家に引っ越したのです。
以前母と暮らしていた時に猫を引き取ったことのある保護猫施設のツイッターを覗くと、とても気になる子が居ました。
体が大きい茶白の男の子。
私は今まで白黒グレー、トラ猫は一緒に過ごしたことがあったのですが、茶色や茶白、白などの猫は過ごしたことがなかったのでとても新鮮で目を惹いたのです。
すぐにアポをとって施設に行くと、奥の方にあるカゴに入っている猫と目が合いました。
彼は施設で「ゴージャス」と呼ばれみんなに可愛がられていましたが、どうやら彼は猫エイズを持っており、仲の悪い猫がフロアに出ている時はカゴの中で過ごしていたようでした。
私は一人暮らしでフリーランス、収入も家での滞在時間もまちまちだった為、受け入れてもらえるか少し不安だったのですが、施設の方に「この子が気になります」と伝えると喜んで「ゴージャス」をカゴから出してくれました。
病気を持っていること、すでに推定3歳ほどであること、猫より人間が好きであることなど色々なお話を伺い、その場でトライアルを申し込みました。
数日後に施設から車で連れられ、施設の方同伴のもと家にやってきたゴージャスはクンクンと部屋を嗅ぎ回りながらも、最後はドスンと床へ寝転びました。その愛らしさは、今でも忘れることはできません。
それから数日間のトライアルを経て正式な譲渡が決まり「ゴージャス」は家族となったのです。
「ゴージャス」という名前は施設にいた時の仮の名前でしたが、私にはそれ以上にいい名前が思いつかなくて、そのまま「ゴージャス」という名前をもらうことに。
施設の方はもっと真面目に名前をつければよかったと言っていましたが、私にとってはとても素敵な名前だと感じました。
それからは猫のために仕事をして猫のために生きている日々。
自分のことよりも猫を優先する日々。
今まで飼ってきた猫は母がもらってきた猫たちだったので、私がもらってきたという意味では初めての猫でした。
保険に入ったり病院に行ってワクチンを打ったり、ご飯は何がいいか調べたり・・。本当に自分の子供のよう。
朝は6時ごろにご飯の要求で目を覚まし
家で仕事をしているとパソコンの前に鎮座し微動だにせず
仕事から帰ると玄関でお出迎えしご飯を要求
トイレやお風呂に入るとどこに行ったんだと大声で鳴き
ここだよと扉を開けると興味なさそうにどこかへ行く
買ってあげたベットには寝ずに床でくつろぎ
布団に入って寝ようとすると身体のどこかが触れるように添い寝する。
そしてまた朝6時に耳元で鳴く。
毎日が同じことの繰り返しのようで、でも全然飽きることがなく、今日もあれが欲しいこうして欲しいという欲求に喜んで答えているのだから、猫の飼い主というのはMなのかもしれない。
ゴージャスがそばにいてくれて本当によかったと思う出来事が、2020年に起こりました。
そう、新型コロナです。
私の仕事はフリーランスのカメラマンをメインに、副業として飲食店勤務をしていました。
カメラマンとしての収入でも生活はできていたのですが、貯蓄をしたり大きな支出があったりするとなかなか厳しいものがあったのです。
コロナが本格的に脅威を振るった3月に、飲食店の方が休業をすることになりました。そしてカメラマンとしての仕事も、主に人物撮影をしていた関係で急激に減っていったのです。
外出の制限もあり食料の買い出し意外ほとんど外に出ることが無くなり、日々インターネットや動画を観て過ごしていました。
その中で自分以外の生きている存在が常にそばにいることはとても大きかったように感じます。
この期間を1人で数ヶ月過ごしていたかと思うと、きっと気がおかしくなっていたのではないかな・・。
当時からお付き合いしていた彼ともテレビ電話でしか会うことができなかったので、本当にゴージャスの存在には助けられました。
約3歳で引き取ったゴージャスも今は8歳ほどになりました。
人間で言うと40後半のアラフィフおじさんです。
それでも毎日6時近くになると枕元までやってきて起こしてくるし、ご飯は時間の前に要求してくるし、仕事の邪魔をしにデスクに乗るし、
やってることは最初の頃と何も変わっていません。
猫エイズを持っていることもあり少し免疫力が弱いのか昔からよく鼻水を垂らしていたりするのですが、それすらももう愛おしいです。
あとどのくらい一緒に過ごせるのかなと考えると少し寂しい気持ちもありますが、一緒に過ごせる間は全力で愛しその時間を大切にしたいと思っています。
本当はもう一匹くらい引き取りたい気持ちはあるのですが、
ストレスが原因で猫エイズを発症してしまうことがあると聞いたので、なかなか踏み出せずにいます。
相性ぴったりの猫ちゃんにいつか出会えたらいいのですが・・。
私の人生を語る上で欠かせない、優しく愛を教えてくれた猫たちの存在。
その存在に感謝して、また明日、肉球で目を覚ますことにします。
ゴージャスのアカウントは現在停止中。