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思い出すのはピンク色


こんばんは、hibiです。

眠くなるまでの間、少しばかりの思い出話にお付き合いください。



私がまだ保育園児〜小学生だった頃、夏休みと年末年始の長期休暇には兄と共に2人で母の実家である岩手に行くのが恒例となっていました。

当時は特に疑問もなく当たり前のように過ごしていましたが、今思えば母子家庭だった母の負担を減らすための策だったのだと思います。


買い物と言えばマスト


私は当時乗り物に極端に弱く、移動の時間が本当に大嫌いでした。
酔い止めの薬が欠かせず、副作用で移動中はほぼ睡眠。
ある時は自由席で兄妹2人なのにも関わらず、体調が優れず3人分の席を独占したことも。他の乗客からクレームを言われている兄を薄目に見て、申し訳ないなと思いながらもウトウトと眠っていました。




普段は薬を飲むことで何事もなくクリアしていた移動時間ですが、ある年の夏、初めて友達と岩手に行くことになったのです。

友達とどこかに行くということもあまりなかったので、きっとテンションが上がっていたのでしょう。
薬を飲んだあとは気持ち悪くなるといけないのであまり食事をしないように過ごしていたのですが、その時はどうしても、友達とかき氷が食べたかったのです。

薬を飲んだ後はあまり良くない事だと分かっていましたが、多分大丈夫という謎の自信から、いちごのかき氷を口にしました。


その後、車に乗り祖父母の家に向かう途中、


「きもちわるい」

その一言と同時に、ピンク色をした吐瀉物がマーライオンのごとく弧を描きながら綺麗に舞いました。


私は吐いてしまったことよりも、ソレがピンク色をしていたことに衝撃を受けました。
「すごい、かき氷の色だぁ」などと呑気な事を口走った記憶があります。
あまりの勢いの良さにエチケット袋も間に合わず車は大惨事。


岩手では海で遊んだり親戚と集まったり、楽しい思い出が他にも沢山あったと思うのですが、まず思い出すのはその出来事。
映像までも鮮明に残っています。


刺身になるであろうタコ
変わらない家




それから約20年弱経った今日、久しぶりに岩手に向かいます。



最後に行ったのは2019年の4月。
4年ぶりの岩手です。

母の実家なので帰る、とは言えないけど、私にとっては幼少期多くの時間を過ごした大切な場所。
母の代わりに沢山面倒を見てくれたじいちゃんばあちゃんに、久しぶりに会いに行きます。


たかが4年、されど4年、きっともっと老けて更におじいちゃんおばあちゃんになってるんだろうな。
30代になった私は、どう見えるんだろう。
玄関にある変な置物、健在かな。


じいちゃん、ばあちゃん、あのね、私、結婚するよ。


大切なじいちゃんばあちゃんに、この報告ができる事が、とっても嬉しい。
もう電話では報告済みだけど、彼と一緒に行く岩手はまた違った感じになるんだろうな。
どんな顔をして迎えてくれるのか、今からとっても楽しみ。


岩手の海
じいちゃん
岩手の刺身

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